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博物館情報・メディア論 2単位 1年以上 経済 1年以上 経営 1年以上
1年以上        
柳瀬 昭彦 前期1コマ クラス: 学芸員科目
実務経験 内容 岡山県立博物館に学芸員として1年、副館長(学芸課長兼務)として3年勤務し、学芸業務及び運営業務(館長の補佐)に関する実務経験を積んだ。
授業との関連 博物館での実務経験をもとに博物館の目的・役割等の実態に言及し、情報・メディア知識の有用性についてこれからの博物館のあるべき姿を理論的・実践的に教授する。

シラバス1

【授業の目的】

 学芸員課程の必修専門科目ならびに全学共通の一般教育科目として、学芸員課程の履修学生にとっては本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献し、他の学生にとっては「幅広い学習機会の提供」ともなる。

【到達目標】

 今日の多様化するメディア・情報社会にあって、学芸員課程の学生は博物館内におけるそれらの意義や活用方法を学ぶことによって博物館人としての、また、一般教育科目の学生は広く社会人としてのメディア・情報リテラシーを身につけるために、次のことができるようにすること。

1.博物館における情報・メディアの必要性を認識し、役割を述べることができる。
2.博物館としての情報発信の意義を理解し、情報機器・インターネットなどの活用ができる。
3.博物館活動に必要な業務について、具体的な情報収集と実践方法を理解できる。
4.博物館が扱う資料の知的財産権等関係法令に基づく処理方法を実践できる。
5.博物館情報・メディアの課題について、今後に展望をもつ。


【授業計画】

 オンライン授業になる場合は、本大学の講義掲示板を使用して各履修者あてへ授業時間の当初に講義資料・課題を添付し発信する。受信した履修者は、内容を理解するまで読み込んだうえで与えられた課題についてレポート(500字程度)にまとめ、2日以内に講義掲示板の本文で返信(提出)することで授業への出席を認める。なお、詳細については改めて事前に通知する。

1.博物館情報・メディアが目指すもの ―ねらいと目標― 
  全体を通じてのねらい、科目概要等の授業ガイダンスを行う。
事前学修:そもそも情報とは何か、メディアとは何かを教科書・参考書で調べておく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
2.博物館と情報公開 ―博物館から博情報館へ―
  ・メディアとしての博物館の存在意義、メディアの歴史と文化、メディア理論
    参考:吉見俊成『メディア文化論』有斐閣アルマ 2008.2
    参考:菅谷明子『メディア・リテラシー』岩波新書680 2004.11
  事前学修:メディアとしての博物館と役割、情報発信の方法等を参考書で当たっておく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
3.博物館資料のデジタルアーカイブの構築・資料の情報化と活用
    教科書:第6章博物館情報・メディア論(以下略)第1節第1項
  事前学修:アナログとは?、デジタルとは?、アーカイブとは?を調べて置おく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
4.博物館情報と活用手段 ―博物館の情報発信と活用―
    教科書:第1節第2・3項  参考書:第4章実習の基礎作業
  事前学修:博物館の情報と活用の手段概要を把握しておく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
5.マルチメディアと博物館
    教科書:第1節第4項  参考:西垣通『マルチメディア』岩波新書339 1994.6
  事前学修:マルチメディアとは?また博物館データベースの必要性を調べておく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握  
6.収集保管・管理情報と調査研究情報 ―蓄積情報の体系化―
    教科書:第1節第5項
  事前学修:博物館機能の蓄積とその情報の体系化の必要性を読み込んでおく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
7.博物館資料のドキュメンテーション情報のあり方
    教科書:第2節第1・2項
  事前学修:ドキュメンテーションとは?またその情報がなぜ博物館に必要かを調べておく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
8.博物館データベースの構築(分類・整理・検索)
    教科書:第2節第3・4項
  事前学修:メタデータ・ヒューマンインターフェース・シソーラスとは何か。
  事後学修:配布資料の整理、専門用語の内容・意味を覚え込む。
9.博物館の情報伝達手段としてのメディア媒体と情報展示
    教科書:第3節第1・2項
  事前学修:博物館の情報公開の手段について調べておく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
10.博物館の情報展示体制とその実際
    教科書:第3節第3項
  事前学修:情報機器やソフトなどの用語(CD・BD・HD・PDA・オンデマンド)などの
       意味を調べておく。
  事後学修:配布資料の整理、専門用語の内容・意味を覚え込む。
11. 博物館資料情報の提供 ―公開・サービスの実際―
    教科書:第3節第4項
  事前学修:ユビキタスネットワーク・コンテンツセキュリティの意味は?
  事後学修:配布資料の整理、専門用語の内容・意味を覚え込む。
12. 博物館における情報・メディアの活用 ―活用時の公開と保護―
    教科書:第4節第1項
  事前学修:情報取り扱いの法律にどんなものがあるか調べておく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
13. 博物館の情報・メディア体制 ―展示解説・説明―
    教科書:第4節第2・3項
  事前学修:展示情報はいかにあるべきかを読み込んでおく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
14. 博物館における権利関係の処理 
  ―知的財産権(著作権・使用権・肖像権等)・個人情報・情報倫理の取り扱い―
    教科書:第4節第4項
  事前学修:知的財産権について教科書を読み込んでおく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握
15. 博物館情報・メディアの今後の課題と展望
    教科書:第5節
  事前学修:博物館情報・メディアの今後の課題・展望について教科書を読み込んでおく。
  事後学修:配布資料の整理、重要事項の把握、講義全体にわたっての復習。到達目標の自己評        価。
16. 定期試験


【予習・復習】

予習時間:2時間程度 
 予習の目標値(内容):教科書の予定範囲を読み込み、語句の意味を調べておく。
復習時間:2時間程度
 復習の目標値(内容):教科書の記述・配付資料・ノートで講義内容を照合し、再確認する。


【授業関連科目】

生涯学習概論  博物館概論  博物館経営論  博物館資料論  博物館資料保存論
博物館展示論  博物館教育論  博物館実習


【成績評価方法・注意】

試験とレポート両方

 上記の到達目標にどの程度達したかを、課題レポート、期末試験を総合して評価する。期末試験は基本的に記述式(一部選択肢・穴埋め)問題とする。なお、レポートと期末試験の配点は4:6とする。課題レポートは、最終授業時にコメント等をつけて各自に返却し、総評する。


【教科書】

著者:全国大学博物館学講座協議会西日本部会編 書名:『新時代の博物館学』 出版社:芙蓉書房出版


【参考書】

著者:全国大学博物館学講座協議会西日本部会編 書名:『博物館実習マニュアル』 出版社:芙蓉書房出版


シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
             

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
       

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
   

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段      
学習目標(比率) 50% 20% 10% 10% 5% 5%
評価手段(比率) 試験 60% 30 10 5 5 5 5
小テスト
レポート 40% 20 10 5 5
成果発表
受講態度
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
     

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