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教育心理学II 2単位 2014年度以後入学生
3年以上 経済 3年以上 経営 3年以上 3年以上
2013年度以前入学生
前田 健一 後期1コマ   経済   経営    
備考 教職科目(教職コース生のみ)
シラバス1

【授業の目的】

「教職に関する科目」として、児童・生徒の心身の発達過程と学習過程に関する基礎知識および21世紀型の学力育成に求められる学校教育心理学の基本的な考え方を理解することを目指すとともに、本学の教育目標である「専門学術の振興」と「社会的人材の育成」に貢献することを目標とする。

【到達目標】

この授業では、受講生が受講終了までに以下のようなことができるようになることを到達目標とする。
1.児童・生徒の心身の発達過程および発達に関する基礎理論を理解し、学校教育における児童・生徒の発達と教育の関係および教育における発達理解の意義について具体例を挙げて説明できる。
2.乳幼児から青年期の各時期における心身の発達側面(身体発達・言葉の発達・認知発達・人格発達・道徳性の発達・社会性の発達等)について具体的に述べることができる。
3.基礎的な学習理論、学習意欲・理解力・表現力・問題解決力・批判的思考力等を育成する学習指導と学習評価、学級集団の心理学等に関する基礎的な知識を身に付け、児童・生徒の学習支援のあり方について具体的に説明することができる。
4.児童・生徒の個人差や発達段階に応じた学習指導法について例示することができる。

【授業計画】

(1)この授業は対面を基本とするが、対面かオンラインかにかかわらず、授業に関する基本的な事項(毎回の課題の配信等)はWebClassを通じて配信する。
(2)オンライン対応時の授業方法はZOOMを使用する。授業日の前日までに具体的な指示をWebClassを通じて配信する。また、出席確認のために毎回WebClassを通じてレポート小課題に対する解答を提出する必要がある。



第1回:21世紀の学校教育心理学が目指すもの:国際社会における学校教育、知の教育と心の教育の統合、理論研究と実践研究の統合、学際的研究の重要性
事前学修:教科書の序章(p.2〜p.11)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第2回:21世紀型の学力と学習指導:21世紀型学力とは何か、21世紀の学習理論が目指すもの、持続可能な学力の育成、個人差・発達段階に応じた学習指導
事前学修:教科書の第1章(p.14〜p.35)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第3回:学習指導と学習評価(1):知識獲得・理解力・問題解決力・表現力の指導と評価、学習意欲を高める指導と評価
事前学修:教科書の第2章(p.36〜p.49)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第4回:学習指導と学習評価(2):知的好奇心を高める指導と評価、メタ認知・創造的思考・批判的思考・情報活用力の指導と評価
事前学修:教科書の第2章(p.50〜p.59)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第5回:学習形態と学習指導法:プログラム学習、有意味受容学習、発見学習、体験学習、総合学習、プロジェクト学習、ディベートによる学習、認知カウンセリング
事前学修:教科書の第3章(p.60〜p.85)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第6回:発達に関する基礎理論(1):アタッチメント理論、フロイト・エリクソンの人格発達理論、アドラー心理学、マズローの欲求階層説
事前学修:教科書の第4章(p.88〜p.97)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第7回:発達に関する基礎理論(2):ビアジェの知的発達理論、ヴィゴツキーの発達最近接領域、ブロンフェンブレンナーの生態学的発達論、レジリエンス、自己効力感
事前学修:教科書の第4章(p.98〜p.105)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第8回:児童・生徒の心身の発達(1):身体と脳の発達、言葉の発達、数概念の発達、科学的概念の発達
事前学修:教科書の第5章(p.106〜p.113)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第9回:児童・生徒の心身の発達(2):社会的認識の発達、人格発達と自尊感情、道徳性の発達、心の理論
事前学修:教科書の第5章(p.114〜p.125)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第10回:学級集団の心理学:学級集団の意義と仕組み、学級集団の規範、学級集団の発達、児童・生徒の社会的行動・態度と性差、友人関係の形成、学級崩壊と学級支援
事前学修:教科書の第7章(p.170〜p.193)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第11回:教師と児童・生徒の人間関係:児童・生徒理解、教師と児童・生徒間のコミュニケーション、教師の影響力、教師のほめ方・しかり方、教師のカウンセリングマインド
事前学修:教科書の第8章(p.194〜p.211)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第12回:教師の仕事と教師集団:教師の仕事、教師の成長、教師間のコミュニケーション、教師の人間関係、ストレスとバーンアウト
事前学修:教科書の第9章(p.212〜p.227)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第13回:学校組織と職場風土:管理職のリーダーシップ、組織としての学校、ミドルリーダーの役割、教員評価、校内研修、危機管理体制
事前学修:教科書の第9章(p.228〜p.241)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第14回:児童・生徒に対する支援のあり方(1):心理教育的援助、いじめ、不登校、帰国子女・外国人の児童・生徒
事前学修:教科書の第6章(p.126〜p.143)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

第15回:児童・生徒に対する支援のあり方(2):ストレスマネジメント教育、構成的エンカウンター・グループ、ソーシャル・スキル教育、ピア・サポート
事前学修:教科書の第6章(p.144〜p.167)を読んで分からない点を事前に整理しておくこと。
事後学修:教科書の該当箇所と各回の課題関連事項について発展的に調べ、ノートに整理すること。

定期試験は実施しませんが、代わりに期末レポート課題を提出してもらいます。

【予習・復習】

予習(2時間程度)教科書の該当箇所を読んで、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習(2時間程度)教科書と課題の内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に関連する事項について発展的に探究し、ノートに整理すること。

【授業関連科目】

教育心理学1
教育相談
生徒・進路指導の理論と方法

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:期末レポート課題の成績に、各回のレポート小課題の内容を加味して評価する。
上掲の到達目標にどの程度到達したかを判定するために期末レポート課題を実施し、その結果に基づいて評価する(配点は70点満点)。さらに、毎授業時に「レポート小課題」を提示し、レポート小課題の解答内容が到達目標に近づいたものは成績評価に加点する(配点は30点満点)。なお、毎授業時にレポート小課題の解答内容について受講生に輪番で発表してもらい、みんなでディスカッションする。その際に、レポートの解答内容にみられた特徴的な見解や誤解についてコメントする。

【教科書】

著者:森 敏昭・青木多寿子・淵山克義(2010) 書名:よくわかる学校教育心理学 出版社:ミネルヴァ書房

【参考書】

参考書を使用しない

シラバス2
【授業形態】 講義 演習 実習・実技 実験
   
【授業方法】 受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
           
【受講生のPC等使用】 PC・タブレット(教室に備付) PC・タブレット(学生自身が準備) スマートフォン その他
       
【初年次教育】   【接続科目】 地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
       
【評価(方法)手段】
評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段    
学習目標(比率) 20% 20% 15% 15% 10% 10% 10%
評価手段(比率) 試験 70% 20 15 10 10 5 5 5
小テスト 30% 5 5 5 5 5 5
レポート
成果発表
受講態度
その他
【対応するディプロマ・ポリシー(DP)】 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観