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哲学概論I 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済 2年以上 経営    
2013年度以前入学生
九鬼 一人 前期1コマ   経済   経営    
備考 教職科目(教職コース生のみ)
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け:DP2一般知識、DP3思考力、DP9倫理観
 教職単位として人間関係論・実践哲学について哲学概説を行い、幅広く深い教養を培う。教科書必携。

【到達目標】

哲学のなかでも、とくに人間関係論・実践哲学を扱います。
1.『悪について』のテキストにもとづき、人間の関係の諸相について基礎知識を学べる。
2.アクティブ・ラーニングにより、人間観に関する自分独自の思索を深め、説明できる。
3.センター入試問題の活用によって、哲学史を説明できることができる。

【授業計画】

 パソコンでHTMLファイルを再生しながら授業を行う。課題の提出、哲学史の問題演習をつうじて行う。オンラインとなった場合は講義掲示板(資料配布)+メール+ラインで講義を行う。LMSの利用については研究中なので、授業中に説明する。

期末試験はしません。
一、授業の位置付け:CP2一般知識、CP3思考力、CP9倫理観
二、講義
三、受動型+アクティブ・ラーニング

 教科書を解説しつつ、問題を解いてもらう。随時小レポート+小テストを繰り返す。

第一回  ラスコーリニコフ    教科書2-10頁。カント小問。
    行為が実践的哲学の空間を拓く・哲学とは問いである
                         事前学修:教科書閲覧 事後学修:資料の整理
第二回  ソクラテス       ギリシア哲学小問。
    問うとはいかなることか・何でも問えば哲学か 事前学修:資料閲覧 事後学修:資料の整理
第三回  自殺について      教科書42-48頁。生命倫理学小問。
    人生の意味と自殺について         事前学修:教科書閲覧 事後学修:資料の整理
第四回  人生の意味の絵を描く
    小レポート・シューシュポスの神話      事前学修:資料閲覧 事後学修:資料の整理
第五回  苦行の否定       教科書71-75頁。エピクロス小問。
    自然のなかの人間             事前学修:教科書閲覧 事後学修:資料の整理
第六回  自然と対話する     環境倫理学小問。
    小レポート・「よだかの星」の対話を作る。  事前学修:資料閲覧 事後学修:資料の整理
第七回  愛と嘘         教科書94-103頁。カント小問。
    許される嘘・許されない嘘?        事前学修:教科書閲覧 事後学修:資料の整理
第八回  ホッブズ        囚人のジレンマ。社会契約小問。
    黙秘という協調・嘘ではないにしても     事前学修:資料閲覧 事後学修:資料の整理
第九回  息子を殺さねばならない 教科書126-129頁。カント小問。
    愛と憎ということ・国語テスト       事前学修:教科書閲覧 事後学修:資料の整理
第十回  ヘーゲル        ヘーゲル小問。
    愛と憎・主と奴               事前学修:資料閲覧 事後学修:資料の整理
第十一回 自己愛以外の意志の他律 教科書132-142頁。ストア小問。
    心の平静さ                事前学修:教科書閲覧 事後学修:資料の整理
第十二回 政治的な意識・心の熱さ 政治哲学小問。
    小レポート・「わたしたちのはじまり」    事前学修:資料閲覧 事後学修:資料の整理
第十三回 ブランテラの場合    教科書158-163 206-207頁。現代哲学小問。
    愛ゆえの苦悶               事前学修:教科書閲覧 事後学修:資料の整理
第十四回 サルトル        現代哲学小問。
    愛の倒錯・ヘーゲル再論           事前学修:資料閲覧 事後学修:資料の整理
第十五回 西洋哲学史概観
    小テスト                  事前学修:資料閲覧 事後学修:資料の整理

【予習・復習】

予習二時間:教科書その他で予習のこと。
復習二時間:配布資料の復習(必要事項は暗記の事)。

【授業関連科目】

哲学概論II・こころの哲学・公共の倫理学・倫理学概論

【成績評価方法・注意】

 試験とレポート・アクティブラーニングで評価する。平常点はレポート+宿題をもとに計算する。フィードバックとして簡単なコメントをレポートにつけ、次回に返却する。小テストで上記目標の達成度を評価する。平常点:小テスト=5:5。なお授業中、スマホによる検索を許可する。

【教科書】

著者:中島義道著 書名:『悪について』 出版社:岩波新書

【参考書】

参考書を使用しない