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民法概説 2単位 2014年度以後入学生
1年以上 経済 1年以上 経営 1年以上 1年以上
2013年度以前入学生
倉持 弘 前期1コマ 1年以上 経済 1年以上 経営 1年以上 1年以上
備考 対面授業の場合には2教室で授業を行う。法学部新入生の学籍番号の下3桁000〜500の者と法学部2021年度以前入学生および経済学部生は772教室で,法学部新入生の学籍番号の下3桁が501〜999の者と経営学部生は764教室で受講のこと。
シラバス1

【授業の目的】

本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献すること。民法(財産法)の入門講義として、民法(財産法)の全体像をおおまかに講義する。

【到達目標】

受講生が受講後に次のようなことができるようになること。
1.契約の締結、履行の流れをおおまかに理解し、また契約が履行されなかった場合の法的処理についてもおおまかに理解できている。
2.未成年者のような判断能力が不十分な者の契約締結についての法的規制について例をあげて説明できる。
3.代理人による契約締結について例をあげて説明できる。
4.不動産登記制度について例をあげて説明できる。

【授業計画】

新型コロナ対応のため、対面授業の場合には2教室で授業を行う。法学部の新入生のうち学籍番号の下3ケタが000〜500の者と法学部の2021年度以前入学生および経済学部生は772教室で、法学部の新入生のうち学籍番号の下3ケタが501〜999の者と経営部生は764教室で受講すること。
オンライン授業の場合、講義動画をYouTubeに掲載する。
対面授業・オンライン授業のどちらでも、授業前に講義スライドをWebClassに掲載するので、予習としてそれを読むとともに、印刷などして授業時間には手元に用意しておくこと。ほぼ毎回小テストを行うが、対面授業の場合でもWebClassで行う。

1.オリエンテーション、民法が定めているのはどういうものか
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:民法について考える。
2.民事と刑事、法規定の構造
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:民事法と刑事法の違いについて考える。
3.事故の場合の損害賠償(不法行為)
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:損害賠償制度について考える。
4.契約とはどのようなものか、売買とはどのようなものか
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:契約について考える。
5.財産権(売買される対象)
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:物権と債権の違いについて考える。
6.契約の締結
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:意思と表示の不一致について考える。
補講.六法の見方 法学科以外の学生は講義動画を視聴してレポートを提出すること。
7.詐欺・強迫、消費者契約の規制
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:消費者契約について考える。
8.中間試験、民法上の人(自然人と法人)
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:中間試験の見直し。
9.代理人による契約の締結
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:小テストの見直し。表見代理について考える。
10.未成年者の保護
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:未成年者は具体的にどう保護されているのか考える。
11.所有権の移転、不動産登記
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:不動産登記制度について考える。
12.契約が履行されないとき(強制履行、損害賠償、契約解除)
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:契約が履行されないときに取ることができる法的手段について考える。
13.慣習・任意規定による契約内容の補充、同時履行の抗弁、買主の追完請求権
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:任意規定・強行規定について考える。
14.金銭の貸借、利息の制限、金銭を支払う義務の履行
 事前学習:講義スライドを読む。利息計算。
 事後学習:利息に関する法規制について考える。
15.担保(保証、抵当)
 事前学習:講義スライドを読む。
 事後学習:担保について考える。
16.最終試験
 最終試験は対面・筆記で行う。それができない場合はWebClassで行う。

*六法は指定のものでなくても構わないが、2017年改正民法が掲載されているものを用意すること。

【予習・復習】

予習1時間:講義スライドを読み、意味・読みのわからない語句を調べる。
復習3時間:講義スライドを読み直して、各回の事後学習について、自分で考えること。WebClassの自習課題に取り組むこと。

【授業関連科目】

契約法、不法行為法、物権総論、担保物権、債権総論、民法総則

【成績評価方法・注意】

試験は定期試験と中間試験があり、どちらも持ち込み不可で行う。
ほぼ毎回、小テストを行う。
注意
対面授業の場合もWebClassで出席登録を行うこと。
対面授業の場合でも講義動画をYouTubeに掲載するので、欠席者は必ずそれを視聴してWebClass上の課題を提出すること。

【教科書】

著者: 書名:ポケット六法 令和4年版 出版社:有斐閣

【参考書】

著者:池田真朗 書名:民法への招待 第6版 出版社:税務経理協会