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刑法III(各論1) 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済   経営    
2013年度以前入学生
加藤 摩耶 前期1コマ 2年以上 経済   経営    
備考  
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置づけ:DP1(専門知識)、DP3(思考力)、DP8(持続性)
個人法益の中の財産犯について重点的に学習することを目標とする。

【到達目標】

財産犯の重要判例や学説を知り、その内容を理解する。
具体的な事案について、刑法の条文の適用や解釈について検討することが出来るようになる。

【授業計画】

授業形態:講義
授業方法:受動型
※コロナ禍等により大学が閉鎖された場合、オンライン授業(youtubeによるオンデマンド)となる。

1,刑法各論とは
 刑法各論とは何か、刑法各論の現代的意義など
配布したレジュメの該当箇所を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

2,財産罪総説
 財産犯全体の説明・保護法益など テキスト96頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

3,講演会
予習は不要であるが、復習においては講演内容をまとめ、レポートにまとめる。

4,窃盗罪(1)
 財物とは、占有とは テキスト98~105頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。


5,窃盗罪(2)
 不法領得の意思について、親族間の特例 テキスト106〜121頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

6,強盗罪(1)
 強盗罪の構成要件・事後強盗・2項強盗 テキスト テキスト122〜143頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること(1時間)。

7,強盗罪(2)・恐喝罪
 昏睡強盗、強盗致死傷罪、強盗強姦、強盗強姦致死罪、強盗予備罪など テキスト144〜149、184~185頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

8,詐欺罪(1)
 詐欺罪の構成要件(欺罔行為・交付行為)テキスト152〜153、166~167頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

9,詐欺罪(2)
 詐欺罪の構成要件(財産の移転、財産的損害)、2項詐欺罪 テキスト154〜165、168~177頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。


10,横領罪(1)
 横領罪の性格・占有 テキスト188〜197頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

11,横領罪(2)
 誤振り込みなどのケース 202〜204、162~163頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

12,背任罪
 背任罪の構造、特殊性について テキスト198~201、206〜217頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

13,盗品等に関する罪
 主に保護法益について テキスト218〜223頁
テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

14,毀棄・隠匿罪
 258〜263条までの各類型
レジュメの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。

15,演習
 期末試験に向けて答案の書き方の練習を行う。
すべての講義のノートや判例を読み返してくること。
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること。


16,期末試験

【予習・復習】

テキストの該当犯罪の判例の事例を事前に読んでくること。(2時間)
復習においては、授業中にとったノートを参照して、提示した事案について独自に考えて論証してみること(2時間)。

【授業関連科目】

刑法総論・民法・刑事訴訟法・現代刑事法

【成績評価方法・注意】

期末試験と小テストにて評価する。期末試験は1問出題し、配点は50点である。
小テストは第3回、第9回、第14回に行う。各回20点満点で、50点を上限として成績評価に算入する。
小テストの解説を講義案内システム掲示板によって配信し、都度個別にスコアを開示する。
期末試験においては教科書の持ち込みは許可しない(ノートの持ち込みは可)。
期末試験・追再試験終了後に解答のポイントを掲示板に掲示する予定である。
講演会があってレポート等を課した場合、出来によって期末試験に加算する(上限30点)。レポートの返却はしないが、その内容について特筆すべきものについては、事後の講義において紹介・解説をすることがある。
毎回スマートフォンでQRコードを読み取って出席登録をしてもらうので、スマートフォンを持参すること。
※コロナ禍等により大学が閉鎖された場合、オンライン授業(youtubeによるオンデマンド)となる。
※コロナ禍の影響により期末試験が実施できなくなった場合は、小テストの総計を5/3したものを総点とする。

【教科書】

著者:井田良・城下裕二 書名:刑法各論判例インデックス 出版社:商事法務

【参考書】

適宜指示する
著者:西田紀之・山口厚・佐伯仁志 編 書名:別冊ジュリスト 刑法判例百選2 出版社:有斐閣
著者:島伸一 編 書名:たのしい刑法2 出版社:弘文堂
著者:井田良 書名:入門刑法学・各論 出版社:有斐閣