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刑法I(総論1) 2単位 2014年度以後入学生
1年以上 経済 1年以上 経営    
2013年度以前入学生
加藤 摩耶 前期1コマ 1年以上 経済   経営    
備考  
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置づけ:DP1(専門知識)、DP3(思考力)、DP8(持続性)
刑法の基本的な知識を獲得し、いろいろな考え方(解釈)をとりうることができること、そのおもしろさを体感することを目標とする。

【到達目標】

刑法の基本原則および体系を理解し、イメージを掴む。
構成要件・違法性にかかわる問題点につき、基本的なことを理解する。
重要判例を知り、その内容を理解する。
具体的な事案を読み、それに対する刑法の条文の適用や解釈について説明することが出来るようになる。

【授業計画】

授業形態:講義 授業方法:受動型
※コロナ禍等により大学が閉鎖された場合、オンライン授業(youtubeによるオンデマンド)となる。

○授業の概要
 法益保護という刑法の目的、国民の行動の自由を保障するために重要な罪刑法定主義、刑法の謙抑性といった基本概念を学ぶ。その上で、刑法解釈において、構成要件該当性・違法性・責任という3つの段階に分けて体系的に検討していく手法を理解する。
特に重要判例をベースにしながら、不作為犯・因果関係、故意、錯誤、過失犯、違法性について学ぶ。


1,判例の意義 テキスト18〜20頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
2,罪刑法定主義 テキスト2〜12頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
3,模擬裁判(ディベート)
予習は不要です。
復習においては、行った議論の整理をしレポートにまとめてみること。
4,刑罰論について
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
5,犯罪被害者支援啓発講演会
予習は不要です。
復習においては、講演の概要をまとめ、自分が問題と感じた点について指摘し、自分の考えをレポートにまとめること。
6,刑法の体系
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
7,構成要件 テキスト14~17頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
8,不作為犯 テキスト18〜25頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
9,因果関係(1) テキスト26~47頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること(1時間)。
10,因果関係(2) テキスト26~47頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
11,故意 テキスト48〜55頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
12、錯誤 テキスト56~68頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
13、過失 テキスト70〜111頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
14, 違法性(1) テキスト112〜143頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
15, 違法性(2) テキスト112〜143頁
予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること。
16, 定期試験

【予習・復習】

 予習においては、テキスト該当頁の事案を読んでくること(2時間)。
 復習においては、授業中にとったノートと照らし合わせつつ、テキストの判旨・解説部分を熟読すること(2時間)。

【授業関連科目】

憲法、刑事訴訟法

【成績評価方法・注意】

期末試験と小テストにて評価する。期末試験は1問出題し、配点は50点である。
小テストは第3回、第9回、第14回に行う。各回20点満点で、50点を上限として成績評価に算入する。
期末試験においては教科書の持ち込みは許可しない(ノートの持ち込みは可)。
期末試験・追再試験終了後に解答のポイントを掲示板に掲示する予定である。
講演会があってレポート等を課した場合、出来によって期末試験に加算する(上限30点)。レポートの返却はしない。
毎回スマートフォンでQRコードを読み取って出席登録をしてもらうので、スマートフォンを持参すること。
※コロナ禍の影響により期末試験が実施できなくなった場合は、小テストの総計を5/3したものを総点とする。

【教科書】

著者:井田良・城下裕二 書名:刑法総論判例インデックス(第2版) 出版社:商事法務

【参考書】

適宜指示する
著者:西田紀之・山口厚・佐伯仁志 編 書名:別冊ジュリスト刑法判例百選1 出版社:有斐閣
著者:島伸一 編 書名:たのしい刑法 出版社:弘文堂
著者:井田良 丸山雅夫 書名:ケーススタディ刑法 出版社:日本