こころの哲学 | 2単位 | 2014年度以後入学生 | |||||||
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法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 | ||
2013年度以前入学生 | |||||||||
九鬼 一人 | 後期1コマ | 法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 |
備考 |
授業の位置付け:DP2一般知識、DP3思考力、DP9倫理観
ヒュームの『人間本性論』の考察を手掛かりに、心をめぐる様々な問題を考える。知覚以外に知識の基礎を求めることはできないという、ヒュームの経験主義的哲学を紹介し、あわせてその限界を考察して、広く哲学の諸問題を考察する。幅広く深い教養を培う。
1.経験主義的哲学、すなわち「知覚」モデルの哲学の基本発想に馴れ親しむことができる。
2.普遍的なものはいかにして考えられるかについて考えを深めることができる。
3.知覚の問題、抽象の問題、絶対的知識と蓋然的知識の区別の問題、因果性の問題など哲学の諸問題の端緒に触れ、説明することができる。
文章の読解力も養える。なお幅広い視野を育むことを目標とするが、このことは相対主義を意味しない。
この授業は対面授業80名、その他の人はオンラインで授業をします。初回に対面授業の80名を抽選で選びます(抽選場所については詳しくは追って指示します)。授業時間内にwebclassで提出してください。回によっては予習を課し、提出時間が変わることがありますから注意してください。
オンライン受講者には講義掲示板にyoutubeのURL及び、添付レポートが木曜日12:30までに掲載されます。授業時間内にwebclassで提出してください。回によっては予習を課し、提出時間が変わることがありますから注意してください。
学校閉鎖時はオンライン(youtube+webclass+メール)に一本化します。
教材は掲示板から一回ごとパッケージにして配ります。
LMSの利用については研究中なので、授業中に説明する。
期末試験はしません。
一、授業の位置付け:CP2一般知識、CP3思考力、CP9倫理観
二、講義形式
三、受動型+アクティブ・ラーニング
毎回、(添削に値する)レポートの添削によって理解度の評価を行う。
1. はじめに:転喩とは とりちがえをしないことが重要です
イントロダクション:哲学的でない授業をします
事前学修:資料閲覧 事後学修:配布資料の整理
2.【印象と観念】生まれつき人間は知識をもっているか
――もっていないと貴方が断言する根拠は何ですか 発展学習:穴は食べられるか
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3.【単純と複雑】スフィンクスをいかにして考えることができるか
――目にするものは印象の寄せ木細工です
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4. ヒュームの逸脱 今まで経験していない青
【the problem concerning shade of missing blueとモリヌークス問題】
加藤尚武(2008)『かたちの哲学』岩波現代文庫。
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5.【印象と観念】 ヒュームの視点にないもの――知覚の背面・キュビズム
大森荘蔵(1982)『新視覚新論』東京大学出版会。 発展学習:風情の哲学
調査学習として「花」の俳句に表現された感情を分析する
事前学修:ネットで「桜=花」の俳句を五十句調
べてくる
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6.【印象と観念】過去は現在の記憶・「知覚」から知られる
――二十分前に宇宙がはじまったというラッセルの懐疑
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7.【絶対的知識と蓋然的知識】類似をめぐる若干の考察
――確実性の試金石となるものは何か 発展学習:ブラック・ジャック
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8.【絶対的知識と蓋然的知識】 因果関係には根拠がない・か?
――統計的に有意味な事象の関係について 事前学修:資料閲覧 事後学修:配布資料の整理
9.【個別と普遍】普遍代表説
――個物しか知らないのになぜ普遍的なことが分かるか 発展学習:いきの構造
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10.【個別と普遍】抽象観念の背理
――犬を定義できますか・現代形而上学入門 発展学習:虚構について
調査学習として宮澤賢治「雨ニモマケズ」改訂問題を分析する
事前学修:ネットで「ヒドリ」の改訂の是非を調
べてくる
事後学修:配布資料の整理
11. 死という観念を如何にして知ることができるか
参考書:大森荘蔵(1976)「三つの比喩」『物と心』東京大学出版会。
事前学修:資料閲覧 事後学修:配布資料の整理
12.【情念論】他者の心をいかにして知るか
――解釈的に有意味な事象の関係について 事前学修:資料閲覧 事後学修:配布資料の整理
13.【情念論】単純な情念が如何にして類似することができるか
――恋人への愛憎の類似性 発展学習:あしたのジョー
体験学習として芥川龍之介「秋」を分析する
事前学修:ネットで小説「秋」を読んでくる
事後学修:配布資料の整理
14.【情念論】
――「指を掻く方を全世界の破滅より選ぶ」:社会契約論の基礎
体験学習として芥川龍之介「羅生門」をゲーム理論で分析する
事前学修:ネットで小説「羅生門」を読んでくる
事後学修:配布資料の整理
事前学修:資料閲覧 事後学修:配布資料の整理
15.死と倫理 事前学修にもとづいて、授業中の動画を踏まえ、限界状況での倫理について論じる
反転授業の形態をとる 事前学修:資料を読みこむこと
事後学修:添削の復習
◆小テスト
講義掲示板からテキスト(『哲学3.14』)のダウンロードができるようにする。予習・復習に活用されたい。 なお参考書ヒュームの『人性論』の購入を強く薦める。
予習二時間:配布資料で予習のこと。
復習二時間:配布資料の復習(必要事項は暗記の事)。
哲学概論I
レポートを平常点として計算する。評価不能のレポートは提出しても平常点に加算しない(出席回数ではなく、取り組み方を評価する)。フィードバックとしては、応答可能なレポートにコメントをつけ次回返却する。期末に歴史的な問題を小テストとして課します。平常点:小テスト=7:3。なお授業中、スマホによる検索を許可する。
プリントを配布する
著者:ヒューム著/土岐邦夫他訳 書名:『人性論』 出版社:中央公論新社(中公クラシック)
【授業形態】 | 講義 | 演習 | 実習・実技 | 実験 |
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○ |
【授業方法】 | 受動型 | アクティブラーニング | その他 | |||||
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課題解決型 | ディスカッション ディベート |
グループワーク ペアワーク |
プレゼン テーション |
フィールド スタディ |
その他 | |||
○ | ○ |
【受講生のPC等使用】 | PC・タブレット(教室に備付) | PC・タブレット(学生自身が準備) | スマートフォン | その他 |
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○ |
【初年次教育】 | 【接続科目】 | 地域社会 | 国際社会 | 産業界 | 大学院進学 | |
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【評価(方法)手段】 | |||||||||||
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評価(方法)手段 | 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP) | ||||||||||
知能・技能 | 思考・判断・表現力 | 主体性・態度 | |||||||||
CP1 | CP2 | CP3 | CP4 | CP5 | CP6 | CP7 | CP8 | CP9 | |||
専門知識 | 一般知識 | 思考力 | 判断力 | 会話・文章力 | 意欲・責任感 | 協調性 | 持続性 | 倫理観 | |||
評価(方法)手段 | ○ | ○ | ○ | ||||||||
学習目標(比率) | 50% | 40% | 10% | ||||||||
評価手段(比率) | 試験 | ||||||||||
小テスト | 25% | 20 | 5 | ||||||||
レポート | 65% | 30 | 30 | 5 | |||||||
成果発表 | |||||||||||
受講態度 | 10% | 5 | 5 | ||||||||
その他 | |||||||||||
【対応するディプロマ・ポリシー(DP)】 | 知能・技能 | 思考・判断・表現力 | 主体性・態度 | ||||||||
DP1 | DP2 | DP3 | DP4 | DP5 | DP6 | DP7 | DP8 | DP9 | |||
専門知識 | 一般知識 | 思考力 | 判断力 | 会話・文章力 | 意欲・責任感 | 協調性 | 持続性 | 倫理観 | |||
○ | ○ | ○ |