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社会政策I 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済 2年以上 経営    
2013年度以前入学生
國光  類 後期1コマ 2年以上 経済 2年以上 経営    
備考  
シラバス1

【授業の目的】

経済学部経済学科に係る専門科目(選択必修科目)として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。他学部の学生にとっては、「幅広い学習機会」にもなる。

【到達目標】

社会政策は、労働や生活の分野における様々な問題を解決するための、政府の諸政策を研究する学問です。経済学、法学、社会学、政策学など多くの学問分野からのアプローチがあり、その守備範囲も非常に広い。本講義では、社会政策の学問としての特徴、取り扱うテーマ、日本で長年研究されてきた労働政策を中心に解説する。

到達目標は次のようなことが理解でき、説明できるようになること。
(1)社会政策とは、どのような学問であるか。
(2)様々な社会問題に対して、政府はどのような対応をしてきたか。

【授業計画】

「講義方法」
対面で講義を行います。学校閉鎖となった場合は,Zoomで講義を行います。

1.社会政策とは
   事前学習:労働問題、社会保障に関する新聞記事を検索する。
   事後学習:講義の復習をする。

2.帝政ドイツの社会政策理論
   事前学習:新歴史学派について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

3.日本の社会政策理論   
   事前学習:生産力説について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。
   
4.労働時間規制と長時間労働
   事前学習:工場法、労働基準法について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

5.労働時間規制と働き方
   事前学習:働き方改革について調べる。
   事後学習:課題についてレポートにまとめる。

6.賃金の決定
   事前学習:最低賃金制度について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。  

7.労働組合
   事前学習:団体交渉、ストライキについて調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

8.労働問題から生活保障への転換
   事前学習:生活問題について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

9.社会保障の歴史的展開
   事前学習:エリザベス救貧法、ビスマルクのアメとムチ政策について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

10.貧困の再発見
   事前学習:相対的貧困について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。  

11.福祉国家
   事前学習:ベヴァリッジ報告について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

12.戦後日本の社会福祉
   事前学習:生存権について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

13.高齢化と高齢者雇用
   事前学習:高年齢者雇用安定法について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

14.年金改革
   事前学習:年金について調べる。
   事後学習:講義の復習をする。

15.男女共同参画社会
   事前学習:ジェンダー問題について調べる。
   事後学習:期末試験対策をする。

【予習・復習】

予習(30分程度)授業終了前に、次週講義のキーワードを発表します。
        分からない単語は、インターネットや参考書を利用して調べてくること。

【授業関連科目】

経済史概論I・IIを履修していることが望ましい。

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:レポート、試験
レポート(20%)、期末試験(80%)をもとに評価する。
課題にコメント等ついて、講義時に返却する。
試験は、到達目標にどの程度到達したかを、穴埋め問題と○×問題、記述問題で行う。

毎回、講義開始時にセキュリティシートを用いて出席を取る。スマホを持参すること。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する
著者:石畑良太郎・牧野富夫 編著 書名:『よくわかる社会政策 第2版』 出版社:ミネルヴァ書房
著者:駒村康平・山田篤裕・四方理人・田中総一郎・丸山桂 書名:『社会政策‐福祉と労働の経済学-』 出版社:有斐閣