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研究演習4年 4単位 2014年度以後入学生
  経済 4年以上 経営    
2013年度以前入学生
田中 勝次 通年1コマ   経済 4年以上 経営    
備考  
シラバス1

【授業の目的】

本演習の目標は、経済分野に関する専門科目として、本学の教育目標のうち主に「専門学術の振興」に貢献することである。

【到達目標】

本演習は、国際マクロ経済学の基礎的知識を習得し、国際マクロ経済の問題についてモデルを設定できる、グラフで表現できる、フローチャートを用いで内容を表現できるところまで達成することができ、受講生がその問題をパワーポイントを用いて発表することができることを目標としている。

【授業計画】

通常の授業は対面講義とZoom授業を併用しておこないます。ただし、学校閉鎖時にはZoom授業で行います。いずれにおいても、担当教員の指示に従ってください。

1 オリエンテーション
2 関税政策のミクロ経済学的考察
    事前学修:課税の帰着、小国における関税の効果、大国における関税の効果、最適関税率
    事後学修:不完全競争のもとでの関税の効果
3 関税政策のマクロ経済学的な考察
    事前学修:開放経済モデル、外国貿易乗数、関税の効果、二国モデル
    事後学修:二国モデルによる報復関税による経済縮小化
4 米中貿易摩擦と高付加価値化が進む中国経済(『世界経済の潮流』2018年2)
    事前学修:米中貿易摩擦の背景と経緯、その影響、中国輸出の高付加価値化
    事後学修:米中貿易摩擦が世界経済に及ぼす影響
5 継続する米中貿易摩擦の影響(『世界経済の潮流』2019年1)
    事前学修:米中貿易摩擦の現状、アメリカの追加関税措置、貿易摩擦の輸出への影響
    事後学習:米中の対抗的な追加関税措置から見た米中貿易摩擦
6 民間債務から見た世界経済のリスク(『世界経済の潮流』2018年1)
    事前学修:民間債務問題の背景、その現状
    事後学修:民間債務問題の世界経済へのリスク
7 中国の成長力の変化(『世界経済の潮流』2013年2)
    事前学修:安定成長移行、技術集約度向上、経済のソフトランディング、サービス化
    事後学修:中所得国の罠からの回避
8 中国経済の減速(『世界経済の潮流』2015年2)
    事前学修:世界経済の減速、過剰投資・過剰生産・過剰債務、高齢化、賃金率上昇
    事後学修:中所得国の罠からの脱却のための発展パターンの転換
9 中国の地域間格差(『世界経済の潮流』2016年2)
    事前学修:産業別の地域動向、地域別の課題、地域間の労働移動
    事後学修:中国経済の構造変化と構造改革 
10 世界経済の成長の持続可能性(『世界経済の潮流」』2014年2)
    事前学修:世界経済の緩やかな成長をもたらす3つの要因
    事後学修:世界経済の成長持続可能性をもたらす要因
11 原油価格下落(『世界経済の潮流』2015年1)
    事前学修:原油価格下落の要因、先進国への影響、アジア新興国への影響、
         産油国への影響、国際金融市場への影響
    事後学修:原油価格下落のメリットとリスク
12 先進国における低金利・低インフレ(『世界経済の潮流』2016年2)
    事前学修:低金利の背景、低インフレの背景、低金利と低インフレ
    事後学修:マクロ経済安定化政策と構造政策

13 グローバル化と経済成長・雇用(『世界経済の潮流』2017年1)
    事前学修:グローバル化の状況、グローバル化と格差の理論、グローバル化と製造業
    事後学修:グローバル化とグローバルバリューチェーン(GVC)の深化
14 グループ研究
    事前学修:グループ研究に関する中間報告
    事後学修:コメントに対する加筆・修正
15 グループ研究
    事前学修:グループ研究に関する報告資料作成
    事前学修:コメントに対する加筆・修正
16 オリエンテーション(個人面)
17 卒業リポートの課題設定
   事前学修:2時間
   事後学修:1時間
18 卒業リポートの参考文献の紹介
   事前学修:2時間
   事後学修:1時間
19 卒業リポートの書き方指導
   事前学修:2時間
   事後学修:1時間
20 各人の卒業リポートにおける10月分報告
   事前学修:4時間
   事後学修:2時間
21 各人の卒業リポートにおける11月分報告
   事前学修:4時間
   事後学修:2時間
22 卒業各人の卒業レポートの中間報告
   事前学修:6時間
   事後学修:2時間
23 卒業リポートの最終報告
   事前学修:8時間
   事後学修:2時間



【予習・復習】

授業を受けるに際して、予習と復習をそれぞれ3時間と1時間以上の学習が必要である。

【授業関連科目】

ミクロ経済学、マクロ経済学、国際経済学、国際金融論、開発金融論、国際経済政策、経済数学

【成績評価方法・注意】

(成績評価方法)成績評価は出席状況(10点)、卒業リポート(60点)・プレゼン発表(30点)を総合的に評価する。なお、卒業リポートは口頭試問の形式でコメントする。
(注意)大学院進学希望学生は研究計画書の内容を卒業リポートに用いることができる。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する