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不動産管理論 2単位 2014年度以後入学生
  経済   経営   2年以上
2013年度以前入学生
海宝 賢一郎 後期1コマ   経済   経営   2年以上
備考  
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け(対応するディプロマポリシー):DP1専門知識、DP3思考力

 経営学部商学科の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献すること。本講義は、パーソナル・ファイナンス・プランニングの専門家である「2級FP技能士」に求められる専門的な知識を身につけることを授業目標とする。また、国家資格である「宅地建物取引士」の基礎事項を身につけることを目標とする。

【到達目標】

 少子高齢化・人口減少社会においては、不動産という個人財産を適切に維持管理し、最終的に相続・承継・売却といった「出口戦略」までを考慮した取得・保有が重要課題となる。そこで、本講義ではファイナンシャルプランニングの基礎知識として、住宅資産の管理に関わる基礎知識について体系的に学ぶことを目標とする。
1.ファイナンシャルプランニングと住宅資産管理との関係が理解できる。
2.住宅資産の管理に関する基本的な考え方・基礎知識が体系的に理解できる。

【授業計画】

授業の位置付け(対応するカリキュラムポリシー):CP1専門知識、CP3思考力
授業形態:講義
授業方法:受動型

1.個人資産としての不動産管理
   宅地・建物価値の把握、評価方法に関する基礎事項の理解
2.不動産の特性
   建物構造別による特性、管理方法の理解
3.ファイナンシャルプランニングと建物維持管コスト管理
   建物メンテナンスコストの把握、予算計画
4.リフォーム・リノベーションの基礎知識、資金計画
   ライフプランに合わせたリフォーム・リノベーション、準備と資金計画
5.建物の将来価値維持のための手法分析
   建物評価に対する海外比較、メンテナンス等による建物価値減少の防御策の検討
6.ファイナンシャルプランニングと一戸建て住宅資産の管理
   戸建て住宅の修繕費等の把握と予算計画
7.ファイナンシャルプランニングと区分所有建物(マンション)の管理
   区分所有法、共用部分の管理コスト、区分所有者による専有部分の修繕資金計画
8.不動産関連法規:借地借家法の理解
   事前学修:借地借家法について、インターネット等を活用して概要をノートにまとめる
   事後学修:レポート課題についての解説をもとに、要点をノートにまとめる   
9.賃貸用不動産の管理
   事業収支計画の見直し、改善策、建替え計画等の検討
10.不動産関連税制
   不動産所得、不動産の譲渡所得等の理解
11.ファイナンシャルプランニングと賃貸用不動産管理
   維持管理の内容と費用、資金計画、LCC理論の理解
12.不動産流通市場の現状と課題
   国策によるストック活用の現状把握、将来的課題の検証
13.不動産賃貸事業の環境変化の分析
   少子高齢化・人口減少社会における賃貸事業のあり方、課題分析
    事前学修:少子高齢化時代の住宅問題について情報を収集してノートにまとめる
    事後学修:レポート課題についての解説をもとに、要点をノートにまとめる 
14.不動産の相続・承継策と課題
   実家の相続と空き家問題の実態分析、将来的課題の検証
15.住宅ストックビジネスにおける課題分析
   リノベーション・住宅再生ビジネスの現状と課題、不動産情報システム等における課題
16.定期試験

【予習・復習】

予習1時間:授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
復習2時間:講義内容、小テスト等について教科書・参考図書等を使って復習すること。

【授業関連科目】

「FP不動産運用設計」、「FP相続・事業継承」、「FPタックスプランニング」の同時履修を推奨

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:小レポート、小テスト

 定期的に小レポートまたは小テストを実施し、次回講義にて模範解答を配布して解説、レポートについてはコメントを付けて返却する。小レポートに80点、小テストに20点を配点する。
※セキュリティシートにより出席管理を行う。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する