【授業の目的】

授業の位置付け（対応するディプロマポリシー）：DP1専門知識、DP3思考力、DP6意欲・責任感
　経営学部経営学科に係る専門科目（選択必修科目）として、会計学分野の基礎的学習を通じて、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。

【到達目標】

受講生が以下のことをできるようになること。
1.会計学の学習領域について概説できること。
2.わが国の企業会計制度の基本的内容について説明できること。
3.わが国における会計基準の基礎概念について概説できること。

【授業計画】

　本講義は4年間で学習する会計学分野の内容を理解するために必要なわが国の企業会計制度に関する基礎知識を、(1)会計の役割、(2)財務諸表、(3)会計基準と法律、および(4)会計理論、という4つの側面から概観することにより、会計学分野の学習内容に関する理解を深め、将来の目標（進路）と会計学の学習との関係に対するイメージを明確にできるようになることを目標とする。

（1）オリエンテーション
　 ・事前学修：大学卒業後の将来の目標（進路）について考える。
　 ・事後学修：会計学の学習と将来の目標との関連性を確認する。
（2）財務諸表１（貸借対照表と損益計算書）（教科書第3〜4講）
（3）財務諸表２（その他の財務諸表）（プリントを配布する）
（4）財務諸表と商業簿記（教科書第1〜2講）
（5）工業簿記・原価計算の基礎（教科書第5講）
（6）財務会計と管理会計（教科書「はじめに」）
（7）会計監査制度の基礎（教科書第10講）
（8）財務諸表と会計基準（プリントを配布する）
（9）わが国の企業会計制度１（金融商品取引法と会計基準）（教科書第8講）
（10）わが国の企業会計制度２（会社法と会計基準）（教科書第7講）
（11）わが国の企業会計制度３（法人税法と会計基準）（教科書第9講）
（12）わが国の企業会計制度４（会計基準の設定主体）（プリントを配布する）
（13）会計基準と会計理論（プリントを配布する）
（14）会計基準の基礎概念（会計公準）（教科書「はじめに」）
（15）総括
　 ・事前学修：これまでの講義を復習し、大学で学習する会計学の全体像を整理する。
　 ・事後学修：将来の目標達成に向け、2年次以降の会計学分野の学習計画を考える。
（16）定期試験

【予習・復習】

予習（1時間）
　上記の授業計画を参考にして、次回の講義で学習する内容について調べたり、配布されたプリントを読んだりして、疑問点を整理しておくこと。なお、毎回の講義において、次回の講義に対する予習内容を具体的に指示する予定である。

復習（3時間）
　講義で配布されたプリントを読み返すなどして、毎回の講義内容を自分なりに整理する。復習時に生じた疑問点や新たに関心を持った項目等については、次回の講義やオフィスアワーにおいて質問するなどすること。

【授業関連科目】

会計学基礎Ｉ
簿記論I、簿記論II、簿記論III、簿記論IV
会計学I、会計学II

【成績評価方法・注意】

　成績は原則として試験の成績で評価する。試験終了後に、試験内容に関する解説の掲示などを行う。なお、出席確認は原則としてセキュリティーシートを用いて行う。
　受講生は会計学基礎Iをすでに受講していることが望ましい。

【教科書】

著者：市村巧　書名：会計学入門　出版社：同文舘出版

【参考書】

適宜指示する