【授業の目的】

対応するディプロマポリシー：DP1(専門知識),DP3(思考力),DP5(会話・文章力),DP6(意欲・責任感),DP7(協調性)。本演習では、日本の流通の歴史について広い視角から学ぶことによって、地域社会の発展を支えるグローバルな視野を持つ人材養成に貢献することを目指します。また本学の教育目標である「専門学術の振興」への貢献を目指します。

【到達目標】

１．本演習を履修することによって、日本の流通の歴史について深い理解が得られるようになる。
２．本演習を履修することによって、日本の小売業の展開と流通政策について的確な理解が得られるようになる。
３．さらに、履修生は、研究演習における各自の発表を通じて学習・研究能力やコミュニケーション能力の向上をはかることができる。

【授業計画】

最初の２回は、教員の方から履修生に対して講義形式のオリエンテーションを行う。その後、テキストを輪読しながら、日本の流通の歴史について学ぶ。
１．履修指導
２．研究演習３年の概要紹介
３．流通100年の分析視角（石原武政・矢作敏行編『日本の流通100年』有斐閣、1〜16頁）
４．百貨店−その1（同上『日本の流通100年』、175〜185頁）
５．百貨店−その2（同上『日本の流通100年』、186〜198頁）
６．百貨店−その3（同上『日本の流通100年』、199〜216頁）
　　・事前学修：日経新聞で百貨店に関する記事を読む。
　　・事後学修：呉服店系統の百貨店と電鉄系統の百貨店を比較検討する。
７．チェーンストア−その1（同上『日本の流通100年』、217〜229頁）
８．チェーンストア−その2（同上『日本の流通100年』、230〜241頁）
９．チェーンストア−その3（同上『日本の流通100年』、242〜262頁）
　　・事前学修：日経新聞でチェーンストアに関する記事を読む。
　　・事後学修：総合スーパーやコンビニエンスストアの動向を整理する。
10．中小小売業−その1（同上『日本の流通100年』、263〜270頁）
11．中小小売業−その2（同上『日本の流通100年』、271〜286頁）
12．中小小売業−その3（同上『日本の流通100年』、287〜300頁）
13．流通政策−その1（同上『日本の流通100年』、301〜320頁）
14．流通政策−その2（同上『日本の流通100年』、321〜327頁）
15．流通政策−その3（同上『日本の流通100年』、328〜340頁）
16．加工食品流通−その1（同上『日本の流通100年』、19〜32頁）
17．加工食品流通−その2（同上『日本の流通100年』、33〜41頁）
18．加工食品流通−その3（同上『日本の流通100年』、42〜54頁）
19．衣料品流通−その1（同上『日本の流通100年』、133〜144頁）
20．衣料品流通−その2（同上『日本の流通100年』、145〜157頁）
21．衣料品流通−その3（同上『日本の流通100年』、158〜174頁）
22．化粧品・医薬品流通−その1（同上『日本の流通100年』、55〜68頁）
23．化粧品・医薬品流通−その2（同上『日本の流通100年』、69〜82頁）
24．化粧品・医薬品流通−その3（同上『日本の流通100年』、83〜90頁）
25．家電流通−その1（同上『日本の流通100年』、91〜99頁）
26．家電流通−その2（同上『日本の流通100年』、100〜111頁）
27．家電流通−その3（同上『日本の流通100年』、112〜132頁）
28. 流通100年を振り返って−その1（同上『日本の流通100年』、341〜348頁）
29．流通100年を振り返って−その2（同上『日本の流通100年』、349〜354頁）
30．研究演習３年のまとめと討論

【予習・復習】

予習１時間（テキストの該当箇所を読んで、疑問点を整理しておくこと）
復習２時間（教材・ノートを整理し、理解の徹底をはかること）

【授業関連科目】

商業史、商業経営論、マーケティング論

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：討論・プレゼン、レポート
研究演習への参加の熱意、研究発表・レポート作成などで評価します。研究発表45％、研究演習の受講態度10％、レポート作成45％で評価します。レポートについては、コメントをします。

【教科書】

プリントを配布する
著者：石原武政・矢作敏行編　書名：『日本の流通100年』　出版社：有斐閣

【参考書】

適宜指示する