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生徒・進路指導の理論と方法 2単位 2014年度以後入学生
3年以上 経済 3年以上 経営 3年以上 3年以上
2013年度以前入学生
前田 健一 後期1コマ 3年以上 経済 3年以上 経営 3年以上 3年以上
備考 教職科目
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置づけ(対応するディプロマポリシー):DP1専門知識、DP2一般知識、DP3思考力、DP4判断力、DP5会話・文章力、DP6意欲・責任感、DP7協調性、DP8持続性、DP9倫理観
「教職に関する科目」として、教職に求められる生徒指導と進路指導・キャリア教育の理論と方法の基本を習得することを目指すとともに、本学の教育目標である「専門学術の振興」と「社会的人材の育成」に貢献することを目標とする。

【到達目標】

この授業では、受講生が受講終了までに以下のようなことができるようになることを到達目標とする。
1.生徒指導の意義・原理・基礎的な考え方・位置づけを理解し、具体的に説明できる。
2.個別生徒を対象とした生徒指導および生徒全体を対象とした生徒指導のあり方・進め方を理解し、組織的な指導体制づくりを例示することができる。
3.少年非行、いじめ、不登校等の生徒が抱える生徒指導上の問題に対する理解と対応の仕方について基礎的な知識を習得し、具体例を挙げて説明できる。
4.進路指導・キャリア教育の意義や原理・理論・基礎的な考え方・位置づけを理解し、具体的に説明できる。
5.生徒全体を対象とするガイダンスとしての進路指導・キャリア教育および個別の生徒を対象とするカウンセリングとしての進路指導・キャリア教育の考え方や指導のあり方を理解し、生徒の生きる力を育む生き方指導の視点からポイントを指摘することができる。

【授業計画】

1.教育課程における生徒指導の位置付け:生徒指導の定義・基本方針・目標、生徒指導を充実させるのに必要な基盤と指導の留意点、生徒指導の前提となる人間観・指導の姿勢
    事前学修:教科書(p.7〜p.27)を予習しておくこと。
    事後学修:教科書と配布プリントの内容を復習し理解を深めるとともに、生徒指導の定義や目標・生徒観等について発展的に探究し、ノートに整理すること。    
2.教育課程と生徒指導:生徒指導と進路指導の関係、生徒指導と教育相談の関係、集団指導と個別指導
    事前学修:教科書(p.28〜p.36)を予習しておくこと。
    事後学修:教科書と配布プリントの内容を復習し理解を深めるとともに、教育課程と生徒指導との関係について発展的に探究し、ノートに整理すること。
3.学校における生徒指導の組織的体制のあり方と教員の役割:生徒指導体制の基本的な考え方、年間指導計画、教員の校務分掌とチーム学校体制、教員間の共通理解と協力体制
    事前学修:教科書(p.36〜p.39, p.97〜p.103)を予習しておくこと。
4.青年期の発達の特徴と生徒理解:身体的発達と第二次性徴の発現、知的発達における思春期の変化、アイデンティティの確立と拡散
    事前学修:教科書(p.45〜p.65)を予習しておくこと。
5.生徒理解の資料とその収集方法:個別理解と集団理解、生徒理解と資料収集、生徒理解の留意点
    事前学修:教科書(p.66〜p.81)を予習しておくこと。
6.発達障害の理解と対応の留意点:特別支援教育と発達障害、主な発達障害の特徴、発達障害の二次的障害と支援のあり方
    事前学修:教科書(p.82〜p.92)を予習しておくこと。
7.生徒全体への生徒指導の進め方:学校内・学校種間の連携、守秘義務と説明責任、教師のリーダーシップ、校則・停学・退学・体罰等の法令理解、安全教育
    事前学修:教科書(p.103〜p.130)を予習しておくこと。
8.生徒の抱える問題とその対応(1):児童・生徒の暴力行為と少年非行
    事前学修:教科書(p.135〜p.163)を予習しておくこと。
9.生徒の抱える問題とその対応(2):いじめ、インターネット・携帯電話利用の問題への対応
    事前学修:教科書(p.164〜p.184, p.200〜p.207)を予習しておくこと。
10.生徒の抱える問題とその対応(3):不登校
    事前学修:教科書(p.185〜p.199)を予習しておくこと。
11.生き方の指導としての進路指導:学校教育における進路指導の位置づけと課題、進路指導の指導体制
    事前学修:教科書(p.215〜p.234)を予習しておくこと。
12.進路指導からキャリア教育へ:進路指導とキャリア教育の関係、キャリア教育と職業教育の関係
    事前学修:教科書(p.235〜p.246)を予習しておくこと。
13.キャリア教育の理論:パーソンズの理論、スーパーの理論、ホランドの理論
    事前学修:教科書(p.247〜p.257)を予習しておくこと。
14.ガイダンスとしてのキャリア教育:キャリア教育と勤労観・職業観の形成、キャリア教育の内容と育成すべき諸能力、キャリア教育の全体計画・年間計画、家庭・関係機関との連携、キャリア教育の評価
    事前学修:教科書(p.258〜p.267)を予習しておくこと。
15.カウンセリングとしてのキャリア教育:学校におけるキャリア発達段階、生徒の自己理解・自己評価とキャリア発達課題、キャリアカウンセリングの考え方と方法
    事前学修:教科書(p.268〜p.286)を予習しておくこと。
16.定期試験

【予習・復習】

予習(1時間程度)教科書の該当箇所を読んで、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習(3時間程度)教科書と配布プリントの内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に関連する事項について発展的に探究し、ノートに整理すること。

【授業関連科目】

教育相談
教育心理学2

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:試験とレポート両方
上掲の到達目標にどの程度到達したかを記述式の試験問題を作成して期末試験を実施し、その結果に基づいて評価する(配点は70点満点)。さらに、毎授業時に「課題レポート」を課し、レポート内容が到達目標に近づいたものは成績評価に加点する(配点は30点満点)。なお次回の授業時に、課題の中の特徴的な見解や誤解についてコメントする。

【教科書】

著者:森田愛子編著(2014) 書名:生徒指導・進路指導論 出版社:協同出版

【参考書】

著者:文部科学省(2010) 書名:生徒指導提要 出版社:教育図書
著者:文部科学省(2011) 書名:中学校キャリア教育の手引き 出版社:教育出版
著者:文部科学省(2012) 書名:高等学校キャリア教育の手引き 出版社:教育出版