【授業の目的】

授業の位置付け（対応するディプロマポリシー）：ＤＰ1専門知識、ＤＰ3思考力、ＤＰ4判断力
本講義は、経済学部の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。他学部の学生にとっては、「幅広い学習機会の提供」になることを目指している。

【到達目標】

　受講生が受講後につぎのようなことができるようになることを到達目標とする。
　１．日本における近代社会の成立について理解し、説明できるようになる。
　２．日本の工業化過程について理解し、説明できるようになる。
　３．日本における工業化の高度化と社会経済構造の変容について理解し、説明できる
ようになる。
　４．日本における企業経営の展開過程について理解し、説明できるようになる。
　５．先人の歩んだ苦闘の歴史を認識し、その歴史的意義が理解できるようになる。

【授業計画】

授業の位置付け（対応するカリキュラムポリシー）：ＣＰ1専門知識、ＣＰ3思考力、ＣＰ4判断力
授業形態：講義　　　授業方法：受動型
１回目　日本社会の近代化の基礎について概説する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)2.の2.0、2.1(1)及び配布プリントを参照。
２回目　明治維新の歴史的意義について説明する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)2.の2.0、2.1(1)及び配布プリントを参照。
３回目　秩禄処分について検討する。配布プリントを参照。
４回目　地租改正について検討する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)2.の2.1(2)及び配布プリントを参照。
５回目　殖産興業政策について検討する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)2.の2.1(2)及び配布プリントを参照。
６回目　貨幣・金融制度の整備過程について概観する。配布プリントを参照。
７回目　松方財政の意義について説明する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)2.の2.1(2)及び配布プリントを参照。
８回目　綿紡績業の展開過程について検討する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)3．の3.2及び配布プリントを参照。
９回目　製糸業の展開過程について検討する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)3.の3.2及び配布プリントを参照。
10回目　醤油醸造業の展開過程について検討する。配布プリントを参照。
11回目　第1次世界大戦期の重化学工業化の進展について検討する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)4.の4.0、4.1及び配布プリントを参照。
12回目　重化学工業化と社会経済構造の変化について検討する。参考書：浜野・井奥ほか(2009)4.の4.2及び配布プリントを参照。
13回目　カルテルと企業合同について検討する。配布プリントを参照。
14回目　財閥の形成と発展について検討する。配布プリントを参照。
15回目　日本における産業構造の変化と地域経済の動向について検討する。配布プリントを参照。
16回目　定期試験を実施。

【予習・復習】

予習１時間（配布資料・参考書に目を通すこと）
復習２時間（ノートの整理をし、理解度を確かめる）

【授業関連科目】

経済史概論をはじめ歴史関係の諸講義が関連の授業科目です。

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：試験
上掲の到達目標にどの程度達したかを確認するために、期末に筆記試験をし評価する。
試験終了後に、模範解答を配布して解説する。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

著者：浜野潔・井奥成彦ほか共著　書名：『日本経済史　１６００−２０００』　出版社：慶応義塾大学出版会