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日本経済史I 2単位 2014年度以後入学生
  経済   経営    
2013年度以前入学生
天野 雅敏 前期1コマ   経済 2年以上 経営    
備考 *経営:2012年度以前入学生のみ
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け(対応するディプロマポリシー):DP1専門知識、DP3思考力、DP4判断力
本講義は、経済学部の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。他学部の学生にとっては、「幅広い学習機会の提供」になることを目指している。

【到達目標】

 受講生が受講後につぎのようなことができるようになることを到達目標とする。
 1.日本社会の歴史的歩みについて理解し、説明できるようになる。
 2.日本における市場経済の形成過程について理解し、説明できるようになる。
 3.日本における前工業化社会における構造変化とは何かを理解し、説明できるようになる。
 4.近代移行期の日本経済の閉鎖体系から開放体系への移行について理解し、説明できるようになる。
 5.先人の歩んだ苦闘の歴史を認識し、その歴史的意義が理解できるようになる。

【授業計画】

授業の位置付け(対応するカリキュラムポリシー):CP1専門知識、CP3思考力、CP4判断力
授業形態:講義  授業方法:受動型
1回目 近世社会の経済構造について概説する。配布プリントを参照。
2回目 近世の経済諸量の推移について説明する。参考書:浜野・井奥ほか(2009)1.の1.0、1.1及び配布プリントを参照。
3回目 近世の都市化と市場の拡大について概説する。配布プリントを参照。
4回目 大坂市場の成立過程について概説する。配布プリントを参照。
5回目 全国的商品流通機構の展開について概説する。参考書:浜野・井奥ほか(2009)1.の1.2及び配布プリントを参照。
6回目 江戸時代の貨幣制度と両替商金融の展開について説明する。参考書:浜野・井奥ほか(2009)1.の1.2及び配布プリントを参照。
7回目 近世大坂の代表的両替商であった鴻池家の経営について検討する。配布プリントを参照。
8回目 近世の代表的な呉服商・両替商であった三井家の経営について検討する。配布プリントを参照。
9回目 近江商人の経営について概説する。配布プリントを参照。
10回目 江戸時代の農業について概説する。参考書:浜野・井奥ほか(2009)1.の1.1及び配布プリントを参照。
11回目 江戸時代の商業的農業の成長と農村工業の展開について検討する。配布プリントを参照。
12回目 幕政の改革について概説する。参考書:浜野・井奥ほか(2009)1.の1.4、2.の2.1(1)及び配布プリントを参照。
13回目 諸藩の藩政改革について概説する。参考書:浜野・井奥ほか(2009)2.の2.1(1)及び配布プリントを参照。
14回目 幕末の開国の国内経済への影響について検討する。配布プリントを参照。
15回目 以上の講義のまとめをするとともに、受講生の質疑に応ずる。
16回目 定期試験を実施。

【予習・復習】

予習1時間(配布資料・参考書に目を通すこと)
復習2時間(ノートの整理をし、理解度を確かめる)

【授業関連科目】

経済史概論をはじめ歴史関係の諸講義が関連の授業科目である。

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:試験
上掲の到達目標にどの程度達したかを確認するために、期末に筆記試験をし評価する。
試験終了後に、模範解答を配布して解説する。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

著者:浜野潔・井奥成彦ほか共著 書名:『日本経済史 1600−2000』 出版社:慶応義塾大学出版会