シラバス1
【授業の目的】
経営学部商学科の観光コースにかかわる科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを目的とする。本演習では、観光について学ぶのみならず、観光現象を通して地域社会や人間の文化的行為について深く考えることを重視する。そのために、「現場(フィールド)」への参与観察から課題を捉え記述する「エスノグラフィ」という研究手法を体験してもらう。「現場」での発見を活かすエスノグラフィは、近年、ビジネス界でも需要が高まっている。その利点と欠点を学学び、各受講生が自らの卒業研究を具体的に構想することを目指す。
【到達目標】
授業の目的に基づいて、以下への到達を各自の目標とする。 ・観光や地域社会、人間の文化についての基本的な知識を理解し、説明できる。 ・自らの体験を通して、日本社会とその課題を捉えることができる。 ・テーマを設定し、4年次に取り組む卒業研究の計画書を作成できる。
【授業計画】
前期は、現場での調査体験をベースに書かれたエスノグラフィの講読と議論を中心とする。テキストのテーマや順番は仮のものであり、受講生の人数や興味に応じて変更する可能性もある。後期は、各自の卒業研究に向けたテーマ探しと文献探しを中心とし、エスノグラフィに関わるいくつかの調査を体験してもらう。
※ 授業計画は仮のものであり、受講生の人数や興味に応じて、順序・内容を変更する場合もある。 ※ 基本対面で行うが、学校閉鎖の措置が取られた場合は、Zoomなどによる遠隔授業を実施する。
1.オリエンテーション(1):演習の進め方について 事前学修:シラバスを熟読し、演習の内容について確認しておく。 事後学修:興味のあるテーマや研究方法について考えておく。
2.オリエンテーション(2):自己紹介と質疑応答 事前学修:興味のあるテーマや研究方法について考え、書き出しておく。 事後学修:質疑応答を踏まえて、上記を手直しする。
3.エスノグラフィとは何か:文化人類学と参与観察 事前学修:インターネットなどで事前に調べておく。 事後学修:授業内容を整理しておく。
4.テキスト講読(1):都市に息づく野菜行商 ≪参考書3 第2部第1章≫ 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
5.テキスト講読(2):棚田の保全と開発 ≪参考書3 第2部第2章≫ 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
6.テキスト講読(3):旅行会社と多文化 ≪参考書1 第7章≫ 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
7.テキスト講読(4):外国人研修生と地場産業 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
8.テキスト講読(5):災害復興ツーリズム ≪参考書1 第11章≫ 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
9.テキスト講読(6):冒険とバックパッキング 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
10.テキスト講読(7):おもてなし武将隊 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
11.テキスト講読(8):祭りと観光 ≪参考書1 第9章≫ 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
12.テキスト講読(9):サッカーファンと呪術 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
13.テキスト講読(10):聖地巡礼ツーリズム ≪参考書1 第16章≫ 事前学修:担当者はレジュメを作成し、コメンテーターと他の受講生は疑問点を準備しておく。 事後学修:テキストの内容を整理しておく。
14.エスノグラフィを読んでみて 事前学修:テキストの内容を整理し、自らの興味と照会しておく。 事後学修:興味があるテーマ、問いを書き出しておく。
15.前期のまとめ 事前学修:前期の内容を整理しておく。 事後学修:夏季休業中の課題を確認し、取り組む。
16.研究計画書とは 事前学修:夏季休業中の課題を整理しておく。 事後学修:授業内容を整理しておく。
17.写真観察法(1):写真の報告と質疑応答(学籍番号前半)≪参考書2 第1章≫ 事前学修:「興味を持ったもの」を撮影し、数枚を選択しておく。 事後学修:質疑応答を踏まえ、写真にタイトルを付ける。
18.写真観察法(2):写真の報告と質疑応答(学籍番号後半)≪参考書2 第1章≫ 事前学修:「興味を持ったもの」を撮影し、数枚を選択しておく。 事後学修:質疑応答を踏まえ、写真にタイトルを付ける。
19.公園観察(1):観察の報告と質疑応答(学籍番号前半)≪参考書2 第6・7章≫ 事前学修:公園で定点観察を行い、その様子を記述し、報告の準備をする。 事後学修:質疑応答を踏まえて、報告書を手直ししておく。
20.公園観察(2):観察の報告と質疑応答(学籍番号後半)≪参考書2 第6・7章≫ 事前学修:公園で定点観察を行い、その様子を記述し、報告の準備をする。 事後学修:質疑応答を踏まえて、報告書を手直ししておく。
21.インタビュー(1):受講生で組になり、インタビューを行う。≪参考書2 第5章≫ 事前学修:インタビューの質問項目を考えておく。 事後学修:インタビューの内容を報告書にまとめておく。
22.インタビュー(2):報告書の検討 ≪参考書2 第5章≫ 事前学修:インタビュー内容を報告書にまとめておく。 事後学修:インタビューと報告書の内容の違いについて整理しておく。
23.一日フィールドスタディ(1):準備と心構え ≪参考書2 第2章≫ 事前学修:現場について事前に調べておく。 事後学修:「発見」した事柄についての報告書を作成しておく。
24.一日フィールドスタディ(2):「発見」したポイントの報告と質疑応答 事前学修:「発見」した事柄についての報告書を作成しておく。 事後学修:「発見」した事柄について、さらに調べておく。
25.テーマ探しと文献探し 事前学修:テーマに関連する文献資料をあらかじめ調べておく。 事後学修:さらなる文献探しを行う。
26.発表の作法と準備 事前学修:発表する内容についてある程度まとめておく。 事後学修:構想発表用のレジュメを作成する。
27.卒業論文構想発表会(1)(学籍番号:前) 事前学修:構想発表用のレジュメを作成しておく。 事後学修:質疑応答を踏まえて、レジュメを手直しし、計画書を作成する。
28.卒業論文構想発表会(2)(学籍番号:中) 事前学修:構想発表用のレジュメを作成しておく。 事後学修:質疑応答を踏まえて、レジュメを手直しし、計画書を作成する。
29.卒業論文構想発表会(3)(学籍番号:後) 事前学修:構想発表用のレジュメを作成しておく。 事後学修:質疑応答を踏まえて、レジュメを手直しし、計画書を作成する。
30.後期のまとめ 事前学修:後期の内容を整理しておく。 事後学修:研究計画書を完成させる。
【予習・復習】
予習(3時間程度):テキストの読了、レジュメの作成 復習(1時間程度):授業内容の整理、関連する自らの経験の検討
【授業関連科目】
地域づくり論1、地域づくり論2、観光地計画論、テーマパークデザイン論
【成績評価方法・注意】
自らの課題や研究についての発表(30%)、他の受講生の発表に対するコメントや議論(30%)、最後に作成する研究計画書と事前発表(40%)などから総合的に判断する。 研究計画書の作成には、PCのワープロソフトを使用すること。研究計画書にはコメントを付けて返却する。
【教科書】
プリントを配布する
【参考書】
著者:市野澤潤平・碇陽子・東賢太郎編著 書名:観光人類学のフィールドワーク 出版社:ミネルヴァ書房
著者:日本文化人類学会監修 書名:フィールドワーカーズ・ハンドブック 出版社:世界思想社
著者:菅原和孝 書名:フィールドワークへの挑戦 出版社:世界思想社
シラバス2
【授業形態】
【授業方法】
受動型 |
アクティブラーニング |
その他 |
課題解決型 |
ディスカッション ディベート |
グループワーク ペアワーク |
プレゼン テーション |
フィールド スタディ |
その他 |
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○ |
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○ |
○ |
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【受講生のPC等使用】
PC・タブレット (教室に備付) |
PC・タブレット (学生自身が準備) |
スマートフォン |
その他 |
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○ |
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【初年次教育】
【接続科目】
【評価(方法)手段】
評価(方法)手段 |
学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP) |
知能・技能 |
思考・判断・表現力 |
主体性・態度 |
CP1 |
CP2 |
CP3 |
CP4 |
CP5 |
CP6 |
CP7 |
CP8 |
CP9 |
専門知識 |
一般知識 |
思考力 |
判断力 |
会話・文章力 |
意欲・責任感 |
協調性 |
持続性 |
倫理観 |
評価(方法)手段 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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○ |
学習目標(比率) |
15% |
15% |
20% |
10% |
10% |
20% |
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10% |
評価手段(比率) |
試験 |
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小テスト |
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レポート |
40% |
10 |
10 |
10 |
5 |
5 |
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成果発表 |
30% |
5 |
5 |
10 |
5 |
5 |
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受講態度 |
30% |
|
|
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|
|
20 |
|
|
10 |
その他 |
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対応するディプロマ・ポリシー(DP) |
知能・技能 |
思考・判断・表現力 |
主体性・態度 |
DP1 |
DP2 |
DP3 |
DP4 |
DP5 |
DP6 |
DP7 |
DP8 |
DP9 |
専門知識 |
一般知識 |
思考力 |
判断力 |
会話・文章力 |
意欲・責任感 |
協調性 |
持続性 |
倫理観 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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○ |
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