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博物館経営論 2単位 1年以上 経済 1年以上 経営 1年以上
1年以上        
柳瀬 昭彦 前期1コマ クラス: 学芸員科目
実務経験 内容 岡山県理知博物館に学芸員として1年、副館長(学芸課長兼務)として3年勤務し、学芸業務及び運営業務(館長の補佐)に関する実務経験を積んだ。
授業との関連 博物館での実務経験をもとに博物館の目的・役割等の実態に言及し、博物館経営(運営)の重要性を認識させるなかで、「これからの博物館のあるべき姿」を理論的・実践的に教授する。

シラバス1

【授業の目的】

 学芸員課程の必修専門科目ならびに全学共通の一般教育科目として、学芸員課程の履修学生にとっては本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献し、他の学生にとっては「幅広い学習機会の提供」ともなる。

【到達目標】

 博物館の形態面と活動面における適切な管理・運営について理解し、博物館経営に関する基礎的能力を養い、次のことができるようになること。

1.博物館の組織・行財政の基本を理解し、学芸員の位置づけを認識できる。
2.博物館活動を支える施設・設備の必要性と機能を理解し、説明できる。
3.事業計画・倫理・危機管理等、博物館経営の重要性を、利用者との関係の中で考えることができる。
4.博物館活動を進める上で、市民・他機関(館)等との連携の重要性を理解し、説明できる。


【授業計画】

 オンライン授業になる場合は、本大学の講義掲示板を使用して各履修者あてへ授業時間の当初に講義資料・課題を添付し発信する。受信した履修者は、内容を理解するまで読み込んだうえで与えられた課題についてレポート(500字程度)にまとめ、2日以内に講義掲示板の本文で返信(提出)することで授業への出席を認める。なお、詳細については改めて事前に通知する。 

1.ミュージアムマネージメントとは ―博物館の使命達成に向けて―
    教科書:第2章(以下略)第1節第1項
事前学修:博物館の現状とマネジメントの重要性(意義)を把握しておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得
2.博物館の運営制度のあり方 ―国立館・公立館・私立館―
    教科書:第1節第2項
  事前学修:博物館の運営制度(独立行政法人・公益法人・指定管理者)を調べておく。
  事後学習:配布資料の整理並びに重要事項の習得
3.博物館の運営と評価 ―マーケティング活動とその評価―
    教科書:第1節第3項
  事前学修:博物館におけるマーケティングの必要性を教科書で読み込んでおく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得  
4.博物館の制度と組織(1) ―博物館組織の位置づけと評価・改善― 
    教科書:第2節第1項
  事前学修:博物館に関する法律や制度について調べておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得、とくに「博物館法」を読み返しておく。
5.博物館の制度と組織(2) ―博物館行政の現状と財政状況―
    教科書:第2節第2項
  事前学修:社会教育調査とは?、また博物館の税制の現状を調べておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得
6.博物館の制度と組織(3) ―博物館運営組織の現状―
    教科書:第2節第3項
事前学修:博物館運営の実態を把握しておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得とともに「今後の博物館経営のあるべき姿」
についてレポートにまとめる。
7.博物館の運営と管理(1) ―博物館施設と設備のあり方―
    教科書:第3節第1項
  事前学修:博物館施設存在の要因と設備機能を調べておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得
8.博物館の運営と管理(2) ―博物館の管理体制・危機管理―
    教科書:第3節第2項
  事前学修:博物館の管理体制の問題点を調べておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得
9.博物館運営と社会との連携(1) ―博物館の広報活動―
    教科書:第4節第1項
  事前学修:広報活動の重要性を博物館の存在意義の認識深化の中で捉えておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得
10. 博物館運営と社会との連携(2) ―利用者への学習支援プログラムの実践―
    教科書:第4節第2項
  事前学修:学習支援活動の種類とその実践方法を把握しておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の習得
11. 博物館運営と社会との連携(3) ―博物館ネットワーク・他館等との連携―
    教科書:第4節第3項
  事前学修:博物館の外部との連携・市民との連携の具体的方法を調べておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の確認
12. 博物館運営と社会との連携(4) ―ホスピタリティの必要性・サービスの向上―
    教科書:第4節第4項
  事前学修:ホスピタリティとは?、アメニティとは?を調べておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の確認
13. 博物館経営の実際 ―博物館の経済効果―
    教科書:第5節第1項
  事前学修:経済効果の測定方法(産業関連分析)を学修しておく。
  事後学修:その方法を参考にして実践し、その結果を発表する。
14. 博物館経営の課題(1) ―運営の現状と課題―
    教科書:第5節第2項(1)〜(3)
  事前学修:博物館におけるフルセット主義の功罪について調べておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の確認
15. 博物館経営の課題(2) ―地域社会での博物館の存在意義と再評価―
    教科書:第5節第2項(4)
  事前学修:現代社会における多くの課題のなかで、博物館の存在価値を示せるものを把握しておく。
  事後学修:配布資料の整理並びに重要事項の確認、及び全体を通じての復習。
16. 定期試験


【予習・復習】

予習時間:2時間程度 
 予習の目標値(内容):教科書の予定範囲を読み込み、語句の意味を調べておく。
復習時間:2時間程度
 復習の目標値(内容):教科書の記述・配付資料・ノートで講義内容を照合し、再確認する。


【授業関連科目】

生涯学習概論、博物館概論、博物館資料論、博物館資料保存論、博物館展示論、博物館教育論、博物館情報・メディア論、博物館実習


【成績評価方法・注意】

試験とレポート両方

 上記の到達目標にどの程度達したかを、課題レポート、期末試験を総合して評価する。期末試験は基本的に記述式(一部選択肢・穴埋め)問題とする。なお、レポートと期末試験の配点は4:6とする。課題レポートは、提出された次回の授業時にコメント等をつけて各自に返却し、総評する。


【教科書】

著者:全国大学博物館学講座協議会西日本部会編 書名:『新時代の博物館学』 出版社:芙蓉書房出版


【参考書】

適宜指示する



シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
             

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
       

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
   

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段      
学習目標(比率) 50% 15% 10% 15% 5% 5%
評価手段(比率) 試験 60% 30 10 5 5 5 5
小テスト
レポート 30% 15 5 5 5
成果発表 10% 5 5
受講態度
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
     

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