教員名
講義名
シラバストップへ
 
生徒・進路指導の理論と方法 2単位 3年以上 経済 3年以上 経営 3年以上
3年以上        
前田 健一 後期1コマ クラス: 教職科目(教職コース生のみ)

シラバス1

【授業の目的】

「教職に関する科目」として、教職に求められる生徒指導と進路指導・キャリア教育の理論と方法の基本を習得することを目指すとともに、本学の教育目標である「専門学術の振興」と「社会的人材の育成」に貢献することを目標とする。

【到達目標】

この授業では、受講生が受講終了までに以下のようなことができるようになることを到達目標とする。
1.生徒指導の意義・原理・基礎的な考え方・位置づけを理解し、具体的に説明できる。
2.個別生徒を対象とした生徒指導および生徒全体を対象とした生徒指導のあり方・進め方を理解し、組織的な指導体制づくりを例示することができる。
3.少年非行、いじめ、不登校等の生徒が抱える生徒指導上の問題に対する理解と対応の仕方について基礎的な知識を習得し、具体例を挙げて説明できる。
4.進路指導・キャリア教育の意義や原理・理論・基礎的な考え方・位置づけを理解し、具体的に説明できる。
5.生徒全体を対象とするガイダンスとしての進路指導・キャリア教育および個別の生徒を対象とするカウンセリングとしての進路指導・キャリア教育の考え方や指導のあり方を理解し、生徒の生きる力を育む生き方指導の視点からポイントを指摘することができる。


【授業計画】

(1)この授業は対面を基本とするが、対面かオンラインかにかかわらず、授業に関する基本的な事項(毎回の講義資料の配信等)はWebClassを通じて配信する。
(2)オンライン対応時の授業方法はZOOMを使用する。授業日の前日までに具体的な指示をWebClassを通じて配信する。また、出席確認のために毎回WebClassを通じて小レポート課題に対する解答を提出する必要がある。


第1回:教育課程における生徒指導の位置付け:生徒指導の定義・基本方針・目標、自己存在感・共感的な人間関係・自己決定等の生徒指導を充実させるのに必要な基盤と指導の留意点、生徒指導の前提となる人間観・指導の姿勢
事前学修:教科書(p.7〜p.27)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第2回:教育課程と生徒指導:各教科指導・道徳教育・総合的な学習の時間・特別活動における生徒指導の意義、生徒指導と進路指導の関係、生徒指導と教育相談の関係、集団指導と個別指導
事前学修:教科書(p.28〜p.36)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第3回:学校における生徒指導の組織的体制のあり方と教員の役割:生徒指導体制の基本的な考え方、年間指導計画、教員の校務分掌とチーム学校体制、教員間の共通理解と協力体制
事前学修:教科書(p.36〜p.39, p.97〜p.103)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第4回:青年期の発達の特徴と生徒理解:身体的発達と第二次性徴の発現、知的発達における思春期の変化、アイデンティティの確立と拡散、青年期における人間関係と社会性の発達
事前学修:教科書(p.45〜p.65)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第5回:生徒理解の資料とその収集方法:個別理解と集団理解、生徒理解と資料収集、生徒理解の留意点、テストバッテリー
事前学修:教科書(p.66〜p.81)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第6回:発達障害の理解と対応の留意点:特別支援教育と発達障害、主な発達障害の特徴、発達障害の二次的障害と支援のあり方
事前学修:教科書(p.82〜p.92)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第7回:生徒全体への生徒指導の進め方:学校内・学校種間の連携、教職員の責務、守秘義務と説明責任、望ましい集団規範づくり、教師のリーダーシップ、ほめることと叱ること、校則・停学・退学・体罰等の法令理解、安全教育
事前学修:教科書(p.103〜p.130)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第8回:生徒の抱える問題とその対応(1):児童・生徒の暴力行為等の問題行動の種類・定義・実態、少年非行の定義と実態、少年非行の要因、少年非行と虐待、少年非行への対応、非行の予防
事前学修:教科書(p.135〜p.163)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第9回:生徒の抱える問題とその対応(2):いじめの定義と実態、いじめの四層構造、いじめ問題に対する対応、インターネット・携帯電話利用の問題への対応、自殺予防
事前学修:教科書(p.164〜p.184, p.200〜p.207)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第10回:生徒の抱える問題とその対応(3):不登校の定義と実態、不登校の原因と説明理論、不登校への対応と留意点
事前学修:教科書(p.185〜p.199)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第11回:生き方の指導としての進路指導:進路指導の理念、進路指導の基本姿勢、学校教育における進路指導の位置づけと課題、進路指導の指導体制
事前学修:教科書(p.215〜p.234)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第12回:進路指導からキャリア教育へ:進路指導からキャリア教育への歴史と展開、学校におけるキャリア教育の重要性と指導のあり方、キャリア教育の組織的指導体制、進路指導とキャリア教育の関係、キャリア教育と職業教育の関係
事前学修:教科書(p.235〜p.246)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第13回:キャリア教育の理論:パーソンズの理論、スーパーの理論、ホランドの理論
事前学修:教科書(p.247〜p.257)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第14回:ガイダンスとしてのキャリア教育:キャリア教育と勤労観・職業観の形成、キャリア教育の内容と育成すべき諸能力、キャリア教育の全体計画・年間計画、家庭・関係機関との連携、キャリア教育の評価
事前学修:教科書(p.258〜p.267)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第15回:カウンセリングとしてのキャリア教育:学校におけるキャリア発達段階、生徒の自己理解・自己評価とキャリア発達課題、キャリアカウンセリングの考え方と方法
事前学修:教科書(p.268〜p.286)を読んで分からない点を事前に調べ整理しておくこと。
事後学修:教科書と講義資料の内容および各回の課題関連事項についてノートに整理すること。

第16回:全学的な定期試験はありませんが、「生徒・進路指導の理論と方法」独自の最終試験を実施します。


【予習・復習】

予習(2時間程度)教科書の該当箇所と講義資料を読んで、疑問点や問題点を調べ整理しておくこと。
復習(2時間程度)教科書と講義資料の内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に関連する事項について発展的に探究し、ノートに整理すること。


【授業関連科目】

教育相談
教育心理学2


【成績評価方法・注意】

成績評価方法:最終試験の成績に、各回の小レポート課題の内容を加味して評価する。
上掲の到達目標にどの程度到達したかを記述式の試験問題を作成して最終試験を実施し、その結果に基づいて評価する(配点は70点満点)。さらに、毎授業時に講義内容に関連した「レポート小課題」を提示し、レポート小課題の解答内容が到達目標に近づいたものは成績評価に加点する(配点は30点満点)。なお、毎授業時にレポート小課題の解答内容について受講生に輪番で発表してもらい、みんなでディスカッションする。その際に、レポートの解答内容にみられた特徴的な見解や誤解についてコメントする。


【教科書】

著者:森田愛子編著(2014) 書名:生徒指導・進路指導論 出版社:協同出版


【参考書】

著者:文部科学省(2010) 書名:生徒指導提要 出版社:教育図書
著者:文部科学省(2011) 書名:中学校キャリア教育の手引き 出版社:教育出版
著者:文部科学省(2012) 書名:高等学校キャリア教育の手引き 出版社:教育出版

シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
           

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
       

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
       

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段
学習目標(比率) 20% 20% 10% 10% 10% 10% 5% 10% 5%
評価手段(比率) 試験 70% 20 20 10 5 10 5
小テスト 30% 5 5 5 10 5
レポート
成果発表
受講態度
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観

戻る
 
Copyright (c) 2004 okayama shoka university co.,Ltd All Rights Reserved