シラバス1
【授業の目的】
本演習の目標は、経済分野に関する専門科目として、本学の教育目標のうち主に「専門学術の振興」に貢献することである。
【到達目標】
本演習は、国際マクロ経済学の基礎的知識を習得し、国際マクロ経済の問題についてモデルを設定できる、グラフで表現できる、フローチャートを用いで内容を表現できるところまで達成することができ、受講生がその問題をパワーポイントを用いて発表することができることを目標としている。
【授業計画】
常の授業は対面講義でおこないます。ただし、学校閉鎖時にはZoom授業で行います。いずれにおいても、担当教員の指示に従ってください。なお、入国できない学生がいる場合は、対面授業とZoom授業を行います。
1 オリエンテーション 2 日銀レビュー「マネタリー・エコノミーの新しい展開」 事前学修:IS・LMモデル、AD・ASモデル、金融政策の効果 事後学修:IS・LMおよびAD・ASモデルに用いた金融政策の効果 3 日銀レビュー「経済変動と3つのギャップ 事前学修:GDPギャップ、実質金利ギャップ、実質賃金ギャップ 事後学修:3つのギャップの関連性 4 日銀レビュー「ニューケインジアン・フィリップス曲線 事前学修:粘着価格モデル、インフレ需要曲線、インフレ供給曲線、インフレ率の決定 事後学修:粘着価格モデルを用いたインフレ率の決定 5 日銀レビュー「社会の経済厚生と金融政策の目的 事前学修:物価の安定、価格の粘着性、相対価格のシグナル機能、価格変動の不確実性 事後学習:価格のシグナル機能から見た社会の経済厚生と金融政策の目的 6 日銀レビュー「金融政策ルールと中央銀行の政策運営 事前学修:金融政策ルール、テーラー・ルール、時間不整合 事後学修:テーラー・ルールの下での金融政策運営に関する是非 7 日銀レビュー「新しいケインズ経済学の下での最適金融政策分析 事前学修:新しいケインズ経済学、裁量、コミットメント 事後学修:将来のインフレ率予想の下での最適金融政策運営 8 日銀レビュー「不確実性下の金融政策 事前学修:新しいケインズ経済学、不確実性、中央銀行の目的関数 事後学修:不確実性が存在する下での金融政策の対応 9 日銀レビュー「金利の期間構造と金融政策 事前学修:短期金利、長期金利、金利の期間構造、期待仮説、フィッシャー方程式 事後学修:金利の期間構造を考慮した金融政策の波及メカニズム 10 日銀レビュー「開放経済下での金融政策入門 事前学修:マンデル・フレミング・モデル、新しい開放マクロ経済学 事後学修:開放経済下での最適金融政策運営 11 日銀レビュー「資本市場の不完全性下の金融政策 事前学修:クレジット・チャンネル、フィナンシャル・アクセラレータ― 事後学修:資本市場の不完全性下での最適金融政策運営 12 日銀レビュー「両大戦間期の日本における恐慌と政策対応 事前学修:昭和金融恐慌、昭和恐慌、政策対応、高橋是清 事後学修:高橋財政の政策運営に関する是非 13 日銀レビュー「近年の中国におけるホットマネーの動き 事前学修:中国の短期資金の流出入、ホットマネー、ソブリン・ウェルス・ファンド 事後学修:中国のホットマネー流出入に関する要因 14 日銀レビュー「新興国への資本流入と米国への還流について 事前学修:投資家の利回り追求、国際分散投資、米国長期金利の低下、逆流 事後学修:先進国と新興国の間における資本のフィードバック作用 15 日銀レビュー:「中国における経済成長のリバランスについて」 事前学修:日本の高度成長期におけるリバランス、中国における経済成長のリバランス 事前学修:中国に経済成長のリバランスの必要性
16 オリエンテーション(個人面談) 17 日銀レビュー「最近の中国住宅市場の動向について」 事前学修:住宅価格、住宅・不動産ブーム、住宅価格下落によるバランスシート調整 事後学修:卒業レポートのテーマ選択 18 日銀レビュー「最近の高齢者の消費動向について」 事前学修:消費性向、消費性向上昇の引き上げ要因、高齢化要因、「団塊の世代」 事後学修:卒業レポートのテーマ選択の理由 19 日銀レビュー「マクロプルーデンス政策手段をめぐる最近の議論」 事前学修:マクロプルーデンス、政策発動のタイミング、政策効果の波及経路 事後学修:テーマに関する問題意識 20 日銀レビュー「高度成長期から安定成長期へ:日本の経験と中国経済への含意」 事前学修:1970年代前半の日本経済、中国の「安定成長」への円滑な移行のための課題 事後学修:テーマに関する問題意識に関する再考 21 日銀レビュー「最近の訪日外国人増加背景とわが国経済への影響」 事前学修:インバウンド増加の要因、訪日外国人の消費動向の特徴とインパクト 事後学修:テーマに関する先行研究の選定(参考文献 No.1) 22 日銀レビュー「最近の外国為替市場の構造変化」 事前学修:市場参加者の構成、取引手法、電子取引の利用拡大、BISの調査分析 事後学修:参考文献 No.1のプレゼン資料の作成 23 日銀レビュー「「量的・質的金融緩和」:2年間の効果の検証」 事前学修:「量的・質的金融緩和」の効果の波及メカニズム、コミットメント、 イールドカーブ、実質金利 事後学修:テーマに関する先行研究の選定(参考文献 No.2) 24 日銀レビュー「「デジタル通貨」の特徴と国際的な議論 事前学修:デジタル通貨、分散型台帳、決済システム 事後学修:参考文献 No.2のプレゼン資料の作成 25 日銀レビュー「「長期停滞」論をめぐる最近の議論」 事前学修:「長期停滞」論、履歴効果、金融危機 事後学修:テーマに関する先行研究の選定(参考文献 No.3) 26 日銀レビュー「中国企業の過剰債務とその生産性への影響」 事前学修:過剰債務、国有企業、過剰債務問題 事後学修:参考文献 No.3のプレゼン資料の作成 27 日銀レビュー「インターネット通販の拡大が物価に与える影響 事前学修:インターネット通販、小売企業の価格設定、物価下押し要因 事後学修:テーマに関する先行研究の選定(参考文献 No.4) 28 日銀レビュー「新型コロナウイルス感染症拡大のグローバルな企業債務への影響 事前学修:CONVIDー19、グローバル、企業の売上、企業の資金需要、企業の債務水準 事後学修:参考文献 No.4のプレゼン資料の作成 29 卒業レポートにおける仮説の検証 事前学修:卒業レポートの仮説の設定 事後学習:仮説に検証 30 卒業レポートのプレゼン資料作成 事前学修:プレゼン資料の作成 事後学修:プレゼン資料の作成再考 31 卒業レポートのプレゼン 事前学修:プレゼンの報告資料準備 事後学修:プレゼン資料の修正
【予習・復習】
授業を受けるに際して、予習と復習をそれぞれ3時間と2時間以上の学習が必要である。
【授業関連科目】
ミクロ経済学、マクロ経済学、国際経済学、国際金融論、開発金融論、国際経済政策、経済数学
【成績評価方法・注意】
(成績評価方法)成績評価は出席状況(10点)、卒業リポート(60点)・プレゼン発表(30点)を総合的に評価する。なお、卒業リポートは口頭試問の形式でコメントする。 (注意)大学院進学希望学生は研究計画書の内容を卒業リポートに用いることができる。
【教科書】
プリントを配布する
【参考書】
適宜指示する
シラバス2
【授業形態】
【授業方法】
受動型 |
アクティブラーニング |
その他 |
課題解決型 |
ディスカッション ディベート |
グループワーク ペアワーク |
プレゼン テーション |
フィールド スタディ |
その他 |
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○ |
○ |
○ |
○ |
|
|
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【受講生のPC等使用】
PC・タブレット (教室に備付) |
PC・タブレット (学生自身が準備) |
スマートフォン |
その他 |
○ |
|
○ |
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【初年次教育】
【接続科目】
地域社会 |
国際社会 |
産業界 |
大学院進学 |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
【評価(方法)手段】
評価(方法)手段 |
学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP) |
知能・技能 |
思考・判断・表現力 |
主体性・態度 |
CP1 |
CP2 |
CP3 |
CP4 |
CP5 |
CP6 |
CP7 |
CP8 |
CP9 |
専門知識 |
一般知識 |
思考力 |
判断力 |
会話・文章力 |
意欲・責任感 |
協調性 |
持続性 |
倫理観 |
評価(方法)手段 |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
学習目標(比率) |
25% |
|
10% |
10% |
10% |
8% |
12% |
13% |
12% |
評価手段(比率) |
試験 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
小テスト |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
レポート |
25% |
10 |
|
5 |
5 |
5 |
|
|
|
|
成果発表 |
50% |
15 |
|
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
受講態度 |
15% |
|
|
|
|
|
|
5 |
5 |
5 |
その他 |
10% |
|
|
|
|
|
3 |
2 |
3 |
2 |
対応するディプロマ・ポリシー(DP) |
知能・技能 |
思考・判断・表現力 |
主体性・態度 |
DP1 |
DP2 |
DP3 |
DP4 |
DP5 |
DP6 |
DP7 |
DP8 |
DP9 |
専門知識 |
一般知識 |
思考力 |
判断力 |
会話・文章力 |
意欲・責任感 |
協調性 |
持続性 |
倫理観 |
○ |
|
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
|
|