教員名
講義名
シラバストップへ
 
倫理学I 2単位 1年以上 経済 1年以上 経営 1年以上
1年以上        
九鬼 一人 後期1コマ クラス:  

シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け:DP2一般知識、DP3思考力、DP9倫理観
 公共の倫理学。功利主義の基本を学び、その限界を考えてゆく。法と倫理・経済と倫理の問題を考える。幅広く深い教養を培うとともに、公共的な倫理の問題へのアプローチの姿勢を内省する。それとともに公共の言論の建前に対する処し方を学ぶ。

【到達目標】

一、功利主義のの基本的思考・学説的経緯を知ることができる。
二、契約論的倫理学に沿って、自己の利益と他者の利益の調停について、問題意識をもてる。
三、公共的な意志決定の問題(集合的決定論)について、基本的姿勢を養える。とくに法学・経済学への応用に配慮する。
四、倫理的問題の考察をとおして、文章力の向上を図る。


【授業計画】

一、授業の位置付け:CP2一般知識、CP3思考力、CP9倫理観
二、講義
三、受動型+その他
 前半10回は教科書に準拠して、課題を解くことによって、文章力の向上が期待できる(添削する)。後半5回は、授業の内容をまとめてもらう。定期試験は行わない。

1.10人の命を救うために1人の人を殺すことは許されるか 功利主義の躓きの石を考える
教科書 第2章
2.特効薬を如何に配分するか 功利主義に含まれる問題を考察できるようになる
  教科書 第3章
3.エゴイズムは正当化されないか 功利主義と権利の関係について反省できる
  教科書 第4章
  事前学修:行為功利主義と規則功利主義とのちがいについて調べて来よう。
  事後学修:愚行権について考えを深めよう。
4.どうすれば幸福の計算ができるか 規則功利主義とは何か説明できるようになる
  教科書 第5章
5.倫理的判断能力は誰がするか リベラリズムについて考察する
  教科書 第6章
6.思いやりだけで道徳の原則ができるか 相互性の原則(普遍化可能性・ヘア)の射程を理解できる
  教科書 第9章
7.正直者が損をすることはどうしたら防げるか 囚人のジレンマに親しむことができる
  教科書 第10章
8. 社会契約論学説史 他人の利益と共に自分の利益を追求してゆく(アマルティア・センの思想)
  松嶋敦茂『功利主義は生き残るか』
9.他人に迷惑をかけなければ何をしてもよいか リベラリズムに立つ他者危害の原則を知る
  教科書 第11章
10.二重効果のジレンマ 緊急避難を功利主義的に考察する
  教科書 第12章
  事前学修:1.回目の功利主義の問題を復習して、次回にそなえる。
  事後学修:法学で緊急避難がどう扱われているか調べる。
11. 功利主義への批判(1) 厚生経済学における非帰結主義
  認知科学と拡張された選択肢
12. 功利主義への批判(2) 「自己善」と平等主義
  自己からいかに離れるべきか
13. 功利主義への批判(3) 近代資本主義の成立と宗教
  マックスヴェーバーと経済倫理
14. 功利主義の応答    自分の利益は棚上げにして他者の利益を追求してゆく
  「道徳的である」とはどういうことか
15.倫理的相対主義 社会にとっての善とはなにか(死刑・信頼)
  教科書 第14章


【予習・復習】

予習一時間:教科書で予習されたい。
復讐二時間:復習ペーパーの検討とともに、専門領域への応用を考察すること。


【授業関連科目】

哲学概論I・法哲学・刑法・ミクロ経済学


【成績評価方法・注意】

 小レポートは添削して返却する。またほかの学生の解答・チェックポイントを次回の講義のさい配布し、フィードバックとする。小レポートの評価を加算して成績評価をする。


【教科書】

著者:加藤尚武 書名:現代倫理学入門 出版社:講談社学術文庫


【参考書】

適宜指示する



シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング フィールドスタディ 問題解決型 その他
     

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
       

【初年次教育】

 

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界 大学院進学
       

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段            
学習目標(比率) 35% 30% 35%
評価手段(比率) 試験
小テスト
レポート 85% 30 25 30
成果発表
受講態度 15% 5 5 5
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
専門知識 一般知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
                 

戻る
 
Copyright (c) 2004 okayama shoka university co.,Ltd All Rights Reserved