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開講科目名 研究指導1年前期 大学院
担当教員名 古川 澄明 開講期 単位数
前期 2単位
シラバス1

【授業目標】

本学大学院商学研究科の教育目標である、「グローバルな視野を持つ地域ビジネス・プロフェッショナル」の養成に貢献することを授業目標とする。地域ビジネスは世界各国で営まれるので、グローバル視野から共通性と特定国の特殊性を解明することが課題となる。研究課題は、未だ解明されていない真理を探究するものに対し、設定されなければならない。受講生は、研究目的と、それに至る研究方法を問われる。

【到達目標】

*到達目標:修士論文研究の完遂を最終目標とする。本「研究指導1年前期」においては、下記の点を到達目標とする。

*必須条件:研究成果は、新知見の独自究明であること。既成研究の紹介や取り纏めであってはならない。

*指導領域:企業の経営や技術のイノベーションと関わる戦略や組織の問題、とくに企業・企業グループ内の戦略や組織の問題、あるいは企業間連携・提携などのネットワーク戦略や組織の問題に関する研究領域。

(1)修士論文完成へのシナリオを明確に描く(4月)。
(2) 研究指導1年前期・後期及び通年間の研究シナリオを描く。学期初めに、前期末及び後期末に、達成する成果を明確に設定する(4月)。
(3)修士論文の研究テーマを設定し、解明する到達目的を明確にする(4〜5月)。
(4)修士課程2年間の研究計画を作成する(4月)。同計画は1か月経過ごとに見直し、再作成する。(5)設定課題領域の先行研究実績を把握し、実績をリスト化し、分類・整理する。
(6)先行研究実績の研究課題、研究方法、研究成果と限界を分析し、問題点を析出する。
(7)行政機関・シンクタンク・コンサルティング等の最新レポートを分析し、問題点を析出する。
(8)経営学知識の修得を目的に、指導教員が指定する経営学部講義単位を取得する。
(9)留学生は、日本語検定試験N1を後期学期末までに取得することを単位取得条件とする。
(10)TOEIC 600点取得を単位取得の条件とする。

【授業計画】

本演習では、原則として、対面演習としますが、大学の新型コロナウイルス対策でオンライン講義方針となった場合、オンライン演習(Zoom利用)を実施します。


受講生は、演習担当教員指導の経営学部2・3・4年生演習に参加し、また指導教員が指定する経営学部講義(前期・後期)を聴講し、単位を取得すること。
(1)授業概要オリエンテーション1:修論研究完成シナリオを作成する。 事前学修:修論構想作成、事後学修:修論構想修正
(2)授業概要オリエンテーション2:修論研究完成シナリオを作成する。事前学修:修論構想再作成、事後学修:修論構想再修正
(3) 修士論文の未定稿の作成指導:テーマ設定と到達目標の確定。事前学修:テーマと目標の具述、事後学修:テーマ―と目標の修正
(4) 修士論文の未定稿の作成指導:到達目標に至る研究方法について指導。事前学修:方法の事前考察、事後学修:独自方法のとりまとめ
(5) 修士論文の未定稿の作成指導:研究方法と研究内容。事前学修:方法・内容の具述、事後学修:方法・内容の修正
(6) 修士論文の未定稿の作成指導:研究の体系化について。事前学修:体系化梗概作成、事後学修:梗概修正
(7) 修士論文の未定稿の作成指導:先行研究の収集と分析。事前学修:収集・分析方法の梗概作成、事後学修:分析・方法の梗概修正
(8) 修士論文の未定稿の作成指導:先行研究の分析。事前学修:分析方法の梗概作成、事後学修:梗概修正
(9) 修士論文の未定稿の作成指導:論述方法について指導。事前学修:方法梗概作成、事後学修:梗概修正
(10) 修士論文の未定稿の書式指導:論理性。事前学修:梗概作成、事前学修:梗概修正、
(11) 修士論文の未定稿の書式指導:体系性。事前学修:梗概作成、事後学修:梗概修正、
(12) 修士論文の未定稿の書式指導:独創性。事前学修:梗概作成、事後学修:梗概修正、
(13) 修士論文の未定稿の書式指導:発展性。事前学修:梗概作成、事後学修:梗概修正、
(14) 修士論文の未定稿の書式指導:資料リスト。事前学修:梗概作成、事後学修:梗概修正、
(15)修士論文の未定稿第1回提出(形式は、完成形態)。事前学修:原稿作成、事後学修:原稿校正。

*受講上の注意*
本授業では、修士論文完成を目的とする研究を指導する。次の要件を満たさない場合、指導を受けることができない。
(1)ノートPCの所持(Windows8以上).
(2)PCアプリケーションのWord, Excel, PowerPoint, MindManager DS(研究体系デジタル構築), EndNote Students for Windows/Mac(CINII論文情報収集)、PDF作成ソフトをインストールすること。
(3)PCはWi-Fi接続、LAN接続、プロジェクター接続が可能であること。
(4)TOEIC試験及び日本語検定試験(留学生対象)を受験し、指定得点を得ること(日本語、英語が堪能でない場合、日本語文・英語文資料を修士論文作成で利用できない)。

【予習・復習】

予習:可能の限り最長時間、研究に時間を割く。事前にプレゼンテーション準備(PPTスライド)行うこと。
復習:可能の限り最長時間、研究に時間を割く。

【授業関連科目】

単位取得せべき科目については、指導教授が指定する。
経営学特論、情報技術論特論、経営戦略論特論、イノベーション経営論特論、国際経営論特論、流通情報論特論、地域振興論特論、社会科学基礎特論、流通システム論特論、生産マネジメント学特論、マーケティング論特論、商業史特論など、受講者が自主的取捨選択のこと。

【成績評価方法・注意】

(1)経営学部授業科目(指導教授指定)の単位取得を本科目単位取得の要件とする(目的:修士論文作成に繋がる経営学知識の修得)。
(2)TOEIC 600点及び日本語検定試験N1(留学生)の取得を要件とする (目的:修士論文作成に繋がる日本語・英語資料の利用を可能にすること)。
(3)修士論文評価基準(公開)に従って、合格点数に到達することを要件とする。

【教科書】

教科書を使用しない
著者: 書名:必要に応じて、指示する 出版社:

【参考書】

適宜指示する
著者:古川澄明 (編集) 書名:自動車メガプラットフォーム戦略の進化 出版社:九州大学出版会 (2018/4/2)
著者:小笠原 治 (著) 書名:メイカーズ進化論―本当の勝者はIoTで決まる (NHK出版新書 471) [新書] 出版社: NHK出版 (2015/10/9)
著者:岩本 晃一 (著) 書名:インダストリー4.0-ドイツ第4次産業革命が与えるインパクト- 出版社: 日刊工業新聞社 (2015/7/23)
著者:長島 聡 (著) 書名:日本型インダストリー4.0 出版社:日本経済新聞出版社 (2015/10/15)