開講科目名 | 研究演習2年後期 | 大学院 | ||
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担当教員名 | 粟屋 剛 | 開講期 | 単位数 | |
後期 | 2単位 |
医療は患者ひいては社会に恩恵をもたらすものであると同時に、さまざまな倫理的、法的、社会的問題Ethical, Legal and Social issues(=ELSI)をも、抱えている。本演習のねらいは、演習参加者がそれらの問題のうちのとくに応用的なものを「医事法特殊講義」と連動させて、より深く理解するようになることである。
演習参加者は本演習を通して研究者の卵としての知識及び「ものの考え方」を身につける。
第1回 人体所有権に関する法理論的問題(1)死体の所有権
第2回 人体所有権に関する法理論的問題(2)生体の所有権
第3回 人体所有権に関する法理論的問題(3)臓器の所有権
第4回 人体所有権に関する法理論的問題(4)組織・細胞の所有権
第5回 人体所有権に関する法理論的問題(5)DNAの所有権
第6回 優生学をめぐる法と倫理(1)ナチス優生学
第7回 優生学をめぐる法と倫理(2)諸外国の優生学
第8回 優生学をめぐる法と倫理(3)日本の優生学
第9回 優生学をめぐる法と倫理(4)エンハンスメント
第10回 優生学をめぐる法と倫理(5)新優生学
第11回 医療・医学研究の構造に起因する法的、倫理的問題(1)臓器移植と透析医療
第12回 医療・医学研究の構造に起因する法的、倫理的問題(2)医療機関・製薬業界・厚生労働省
第13回 医療・医学研究の構造に起因する法的、倫理的問題(3)医薬分業
第14回 医療・医学研究の構造に起因する法的、倫理的問題(4)診療報酬制度
第15回 医療・医学研究の構造に起因する法的、倫理的問題(5)医学研究不正
<すべて研究演習1年後期の延長線上のもの>
全員が事前に下調べをする。報告担当者(及びその補助者)はスライドないしレジュメを作成し、ゼミでの討論を踏まえて、報告書を作成する。予習に2時間、復習に1時間をかけることが望ましい。
医事法特殊講義
試験なし。プレゼンテーション及びレポート等から総合的に評価する。
遅刻、早退、私語、スマホ等禁止。
プリントを配布する
適宜指示する