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開講科目名 研究指導3年後期 大学院
担当教員名 三好 宏 開講期 単位数
後期 2単位
シラバス1

【授業目標】

本研究指導の目的は、履修学生が質の高い修士論文を作成できるようになるために、自身の研究内容を適宜報告してもらうことで、その内容を精緻化していくことである。また、必要に応じて、関連文献の輪読も行う。それを通じて、本研究科の目標である「グローバルな視野を持つ地域ビジネス・プロフェッショナルの育成」への貢献を目指す。

【到達目標】

授業目的に基づいて、次の具体的内容ができるようになることが到達目標である。
 1.よい研究課題を設定できる
 2.研究課題に応じた研究方法を選択し、実行できる
 3.調査データ等による、適切な因果推論、及び論理展開ができる
 4.評価に耐えうる修士論文を作成する

【授業計画】

基本的には、履修学生の研究進捗状況に応じて、その内容を報告してもらい、全員で議論しながら進める。同時に、テキスト『ビジネス・インサイト』(以下、テキストと表記)を輪読することで、関連知識とケース論文作成の技法を学んでもらう。

1.オリエンテーション:履修上の注意、授業のルール・進め方等、論文とは他
  事前学修:修論の現状をまとめてくる
  事後学修:修論の現状をさらにまとめる

2.修論進捗状況の報告(1):調査のデザイン等
  事前学修:修論の調査部分についてレジュメにまとめてくる
  事後学修:報告した内容を、コメントに基づいて修正する

3.ビジネス・インサイトの重要性
  事前学修:ビジネスにおけるインサイトの重要性を考えてくる
  事後学修:授業内容を整理する

4.経営者は跳ばなければならない  テキスト序章
  事前学修:テキスト該当箇所をレジュメにまとめてくる
  事後学修:授業内容を整理する

5.修論進捗状況の報告(2):ヒアリング準備、質問票の作成等
  事前学修:調査の具体的内容をまとめてくる
  事後学修:報告した内容を、コメントに基づいて修正する
   
6.実証主義の経営を検証する  テキスト第1章
  事前学修:テキスト該当箇所をレジュメにまとめてくる
  事後学修:授業内容を整理する

7.ビジネス・インサイトとは何か  テキスト第2章
  事前学修:テキスト該当箇所をレジュメにまとめてくる
  事後学修:授業内容を整理する

8.修論進捗状況の報告(3):ヒアリング準備、質問票の修正等
  事前学修:前回修正したものをまとめてくる
  事後学修:報告した内容を、コメントに基づいて修正する
 
9.知の隠れた力  テキスト第3章
  事前学修:テキスト該当箇所をレジュメにまとめてくる
  事後学修:授業内容を整理する

10.ビジネス・インサイトをケースで学ぶ テキスト第4章
  事前学修:テキスト該当箇所をレジュメにまとめてくる
  事後学修:授業内容を整理する

11.修論進捗状況の報告(4):調査データの報告等
  事前学修:実際にした調査結果についてまとめてくる
  事後学修:報告した内容を、コメントに基づいて修正する
   
12.ケース・リサーチの可能性  テキスト第5章
  事前学修:テキスト該当箇所をレジュメにまとめてくる
  事後学修:授業内容を整理する

13.経営における偶有性  テキスト第6章
  事前学修:テキスト該当箇所をレジュメにまとめてくる
  事後学修:授業内容を整理する

14.修論進捗状況の報告(5):結論等
  事前学修:修論の結論部分をまとめてくる
  事後学修:報告した内容を、コメントに基づいて修正する
    
15.修論進捗状況の報告(6):全体報告
  事前学修:修論の全体をレジュメにまとめてくる
  事後学修:報告した内容を、コメントに基づいて修正する

【予習・復習】

予習(2時間程度):修論の作成、テキスト・資料等の該当箇所を読んでレジュメにまとめておくこと
復習(2時間程度):指摘されたことの修論修正、学習した内容の整理、課題作成等

【授業関連科目】

商業学特論、商業史特論I・II、流通システム論特論等

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:修論の内容
       修士論文の内容を、理論的、実践的意義に基づいて評価する。

【教科書】

著者:石井 淳蔵 書名:ビジネス・インサイト  出版社:岩波新書

【参考書】

適宜指示する