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国際経済学特殊講義 2単位     1年以上
田中 勝次 前期 クラス : 大学院 ■不開講

シラバス1

【授業の目的】

経済学研究科に係わる専門科目として、本学の教育目標である「総合的・実践的能力を体得」に貢献すること。他研究科の学生にとっては、「高度な専門的知識」「具体的社会事象に関する問題分析能力」「理論的予測能力」「創造的な政策立案・実践能力」を体得することにもなる。


【到達目標】

中級レベルの国際金融理論を理解し,それに基づいて現実の国際金融の諸問題を議論できることを到達目標とする。


【授業計画】

通常の授業は対面講義でおこないます。ただし、学校閉鎖時にはZoom授業で行います。いずれにおいても、担当教員の指示に従ってください。なお、入国できない学生がいる場合は、対面授業とZoom授業を行います。

(1)  オリエンテーション
(2)  収穫逓増、独占的競争および国際貿易(その1)
    事前学修:閉鎖経済における独占的競争、Dixit=Stiglitzモデル、Chamberlinモデル
    事後学修:独占的競争モデルの論点を整理する
(3)  収穫逓増、独占的競争および国際貿易(その2)
    事前学修:市場規模の拡大、成長、貿易、要素移動
    事後学修:市場規模の拡大策としての成長、貿易、要素移動の効果を整理する
(4)  規模の経済性、製品差別化および貿易パターン(その1)
    事前学修:規模の経済性、製品差別化、輸送費
    事後学修:収穫逓増のために貿易が行われると貿易利益が発生することを確認する
(5)  規模の経済性、製品差別化および貿易パターン(その2)
    事前学修:収穫逓増、輸送費、貿易パターン、「自国市場」効果
    事後学修:比較的に大きな国内市場を持つ商品を輸出する傾向になることを確認する
(6)  産業内特化と貿易利益(その1)
    事前学修:閉鎖経済での独占的競争モデル、要素賦存度、産業内貿易
    事後学修:規模経済の下での貿易パターン決定における要素賦存度の違いと産業内貿易の
         程度との間の関係について整理する
(7)  産業内特化と貿易利益(その2)
    事前学修:貿易の所得分配に及ぼす効果、貿易の利益、貿易の損失
    事後学修:産業内貿易の程度が稀少な生産要素の貿易から利益を得るか否か、について
         整理する。
(8)  国際貿易の「双方向」ダンピング・モデル
    事前学修:独占的価格差別、「双方向」ダンピング、、自由参入、ゼロ利潤均衡
    事後学修:クールノー型複占モデルによる厚生分析、自由参入を考慮した厚生分析
(9)  収穫逓増と国際貿易の理論
    事前学修:マーシャル、チェンバレン、クールノー、貿易理論
    事後学修:各タイプ別の市場構造における貿易の原因と効果について、論点を整理する
(10) 貿易、資本蓄積および不均等発展
    事前学修:不均等発展論、南北モデル、不均等発展の力学、2地域モデルによる国際投資
    事後学修:3地域モデル(高所得、中所得・低所得地域)への拡張について論点を整理する
(11) 戦略的産業政策、オランダ病およびサーチャー女史の競争的帰結
    事前学修:動学的比較優位モデル、特化のダイナミズム、戦略的産業政策、オランダ病、
         サッチャー女史の競争的帰結
    事後学修:日本の産業政策、石油発見の産業競争力および過大評価された通貨の長期的な
         不利益に関する政策問題について整理する
(12) 国際貿易の「技術格差」モデル
    事前学修:技術の貿易に及ぼす効果、比較優位の基本モデル、後進国のキャッチ・アップ、
         需要サイド
    事後学修:多数財のリカード・モデルに関する論点を整理する
(13) 内生的技術革新、国際貿易および経済成長
    事前学修:3つの時間的視野、単一閉鎖経済モデル、統合経済モデル、専有知識、技術革新
         経済成長
    事後学修:技術革新、独占的地位の開拓および技術の普及を考慮したケースについて
         議論を整理する
(14) 産業組織と国際貿易(その1)
    事前学修:通商政策と国内企業の市場支配力、価格差別化とダンピング、戦略的貿易政策
    事後学修:国際寡占市場において国内企業の優位を得るための政策について整理する
(15) 産業組織と国際貿易(その2)
    事前学修:産業組織論から見た保護貿易擁護論
    事後学修:産業組織論から見た国際貿易に関する新たな論点について整理する



【予習・復習】

予習(3時間程度)配布資料を読んで、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習(3時間程度)配布資料の内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に基づいて発展的に探究し、レポートを作成すること。


【授業関連科目】

経済原論系の講義科目を履修しておくことが望ましい。


【成績評価方法・注意】

成績評価:最終レポートと授業貢献度を6:4の比率で評価する。なお、優れたレポートには満点を超えて採点することがある。なお、最終レポートは、口頭試問の形式でコメントする。
注意事項:最初の講義時に説明する。


【教科書】

プリントを配布する



【参考書】

適宜指示する
著者: 書名:適宜指示する 出版社:


シラバス2

【授業形態】

講義 演習 実習・実技 実験
     

【授業方法】

受動型 アクティブラーニング その他
課題解決型 ディスカッション
ディベート
グループワーク
ペアワーク
プレゼン
テーション
フィールド
スタディ
その他
         

【受講生のPC等使用】

PC・タブレット
(教室に備付)
PC・タブレット
(学生自身が準備)
スマートフォン その他
     

【接続科目】

地域社会 国際社会 産業界

【評価(方法)手段】

評価(方法)手段 研究科カリキュラム・ポリシー(CP)
知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
CP1 CP2 CP3 CP4 CP5 CP6 CP7 CP8 CP9
高度な専門知識 専門知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
評価(方法)手段      
学習目標(比率) 40% 25% 10% 5% 15% 5%
評価手段(比率) 試験
小テスト
レポート 50% 20 15 5 10
成果発表 50% 20 10 5 5 5 5
受講態度
その他
対応するディプロマ・ポリシー(DP) 知能・技能 思考・判断・表現力 主体性・態度
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7 DP8 DP9
高度な専門知識 専門知識 思考力 判断力 会話・文章力 意欲・責任感 協調性 持続性 倫理観
     

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