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博物館情報・メディア論 2単位 2014年度以後入学生
1年以上 経済 1年以上 経営 1年以上 1年以上
2013年度以前入学生
柳瀬 昭彦 前期1コマ   経済   経営    
備考 学芸員科目,全学部2014年度以後生のみ
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置付け:DP2一般知識、DP3思考力、DP4判断力、DP5会話・文章力、DP8持続性、DP9倫理観

 学芸員課程の必修専門科目ならびに全学共通の一般知識科目として、学芸員課程の履修学生にとっては本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献し、他の学生にとっては「幅広い学習機会の提供」ともなる。

【到達目標】

 今日の多様化するメディア・情報社会にあって、学芸員課程の学生は博物館内におけるそれらの意義や活用方法を学ぶことによって博物館人としての、また、教養科目の学生は広く社会人としてのメディア・情報リテラシーを身につけるために、次のことができるようにすること。

1.博物館における情報・メディアの必要性を認識し、役割を述べることができる。
2.博物館としての情報発信の意義を理解し、情報機器・インターネットなどの活用ができる。
3.博物館活動に必要な業務について、具体的な情報収集と実践方法を理解できる。
4.博物館が扱う資料の知的財産権等関係法令に基づく処理方法を実践できる。
5.博物館情報・メディアの課題について、今後に展望をもつ。

【授業計画】

授業の位置付け:CP2一般知識、CP3思考力、CP4判断力、CP5会話・文章力、CP8持続性、CP9倫理観  授業形態:講義  授業方法:受動型

1.博物館情報・メディアが目指すもの ―ねらいと目標― 
  全体を通じてのねらい、科目概要等の授業ガイダンスを行う。
2.博物館と情報公開 ―博物館から博情報館へ―
  ・メディアとしての博物館の存在意義、メディアの歴史と文化、メディア理論
    参考:吉見俊成『メディア文化論』有斐閣アルマ 2008.2
    参考:菅谷明子『メディア・リテラシー』岩波新書680 2004.11
3.博物館資料のデジタルアーカイブの構築・資料の情報化と活用
    教科書:第6章博物館情報・メディア論(以下略)第1節第1項
4.博物館情報と活用手段 ―博物館の情報発信と活用―
    教科書:第1節第2・3項  参考書:第4章実習の基礎作業
5.マルチメディアと博物館
    教科書:第1節第4項  参考:西垣通『マルチメディア』岩波新書339 1994.6  
6.収集保管・管理情報と調査研究情報 ―蓄積情報の体系化―
    教科書:第1節第5項
7.博物館資料のドキュメンテーション情報のあり方
    教科書:第2節第1・2項
8.博物館データベースの構築(分類・整理・検索)
    教科書:第2節第3・4項
9.博物館の情報伝達手段としてのメディア媒体と情報展示
    教科書:第3節第1・2項
10.博物館の情報展示体制とその実際
    教科書:第3節第3項
11. 博物館資料情報の提供 ―公開・サービスの実際―
    教科書:第3節第4項
12. 博物館における情報・メディアの活用 ―活用時の公開と保護―
    教科書:第4節第1項
13. 博物館の情報・メディア体制 ―展示解説・説明―
    教科書:第4節第2・3項
14. 博物館における権利関係の処理 
  ―知的財産権(著作権・使用権・肖像権等)・個人情報・情報倫理の取り扱い―
    教科書:第4節第4項
15. 博物館情報・メディアの今後の課題と展望
    教科書:第5節
16. 定期試験

【予習・復習】

予習時間:1時間程度 
 予習の目標値(内容):教科書の予定範囲を読み込み、語句の意味を調べておく。
復習時間:1〜2時間程度
 復習の目標値(内容):教科書の記述・配付資料・ノートで講義内容を照合し、再確認する。

【授業関連科目】

生涯学習概論  博物館概論  博物館経営論  博物館資料論  博物館資料保存論
博物館展示論  博物館教育論  博物館実習

【成績評価方法・注意】

試験とレポート両方

 上記の到達目標にどの程度達したかを、課題レポート、期末試験を総合して評価する。期末試験は基本的に記述式(一部選択肢・穴埋め)問題とする。なお、レポートと期末試験の配点は4:6とする。課題レポートは、最終授業時にコメント等をつけて各自に返却し、総評する。

【教科書】

著者:全国大学博物館学講座協議会西日本部会編 書名:『新時代の博物館学』 出版社:芙蓉書房出版

【参考書】

著者:全国大学博物館学講座協議会西日本部会編 書名:『博物館実習マニュアル』 出版社:芙蓉書房出版