【授業の目的】

　経営学部商学科の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献すること。本講義は、金融リテラシーを基礎として、パーソナル・ファイナンス・プランニングの専門家である「2級FP技能士」に求められる専門的な知識を身につけることを授業目標とする

【到達目標】

　国家検定試験の2級技能検定・学科試験のＥ分野：不動産運用設計の知識が7割程度理解できる。
1．不動産に関する基礎知識が理解できる。
2．不動産運用設計に関連した基礎的な考え方ができる。
3．不動産に関する調査・投資分析等の基礎的な知識が理解できる。

【授業計画】

【講義方法】
　この講義は原則として対面講義を基本としますが、新型コロナの感染状況によってZoomでのオンライン講義を行います。オンラインの場合、課題は講義掲示版を使用して行いますので、ＰＣ・スマートフォン等の通信端末を用意してください。
　なお、オンライン講義の場合には、Zoomの接続URL等は前日に講義掲示版にてお知らせします。

※原則として「金融資産運用・不動産I」の授業を履修していること

【授業計画】
1.ファイナンシャルプランニングと不動産運用設計（総論）
　　事前学修：ＦＰにおける不動産知識の必要性についてノートにまとめること
　　事後学修：講義の範囲について教科書を使って復習すること

2.不動産の調査：不動産の価格形成に関する理解
　　事前学修：教科書　第5章−1を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義の範囲について教科書を使って復習すること

3.不動産の取引：不動産取引、売買契約の留意点についての理解
　　事前学修：教科書　第5章−2を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

4.不動産の取引：不動産の権利に関する調査についての理解
　　事前学修：教科書　第5章−3を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

5.演習I：不動産の取引・調査に関するまとめ
　　事前学修：教科書　第5章−1〜2の重要事項をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した演習問題について解説書・教科書で復習すること

6. 不動産に関連する法規制：都市計画法・建築基準法に関する基本事項の理解
　　事前学修：教科書　第5章−5を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

7.不動産に関連する法規制：建築基準法に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第5章−6を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

8.不動産に関連する法規制：借地借家法に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第5章−7−1・2を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

9. 不動産に関連する法規制：区分所有法に関する基本事項の理解
　　事前学修：教科書　第5章−7−3を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

10.演習II：不動産の法規制に関するまとめ
　　事前学修：教科書　第5章−5〜7の重要事項をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した演習問題について解説書・教科書で復習すること

11.不動産の取得に係る税金：不動産の取得と保有に関する課税の理解
　事前学修：教科書 第5章−8・9を読み、不明点をノートにまとめておくこと
　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

12.不動産関連税制：不動産の譲渡課税に関する事項の理解
　事前学修：教科書 第5章−10を読み、不明点をノートにまとめておくこと
　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

13.演習III：不動産関連税制に関するまとめ
　事前学修：教科書：第5章8〜10の重要事項をノートに整理しておくこと
　事後学修：演習問題について解説を読み、間違った点をノートにまとめる

14.不動産の有効活用：有効活用の方式に関する事項の理解
　事前学修：教科書 第5章−12を読み、不明点をノートにまとめておくこと
　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

15.不動産投資分析・証券化に関する事項の理解
　事前学修：教科書 第5章−13を読み、不明点をノートにまとめておくこと
　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

【予習・復習】

講義を受けるに際して、予習1.5時間、復習2.5時間を取ること
・予習 1.5時間：授業のテーマについて教科書の全文を読み、不明点をノートにまとめること
・復習 2.5時間：毎回実施する小テストについて教科書・参考図書等を使って復習すること

※毎回、WebClassで自主課題(予習課題）を課しますので、指定された期限までにレポート提出、課題への回答を送信してください。

【授業関連科目】

「ライフプランニングと資金計画II」、「金融資産運用設計II」、「タックスプランニング」、「相続・事業承継」の同時履修を推奨

【成績評価方法・注意】

※定期試験が中止になった場合には、授業評価方法が変わります。第1回目の講義（ガイダンス）で説明します。

成績評価方法：小テスト、定期試験

　次回の授業開始時に復習として小テストを実施し、小テスト終了後に模範解答を配布して解説する。また、定期試験は〇×問題、穴埋め問題等によるテストを実施する。小テスト・演習問題に70点、定期試験に30点を配点する。

※セキュリティシートにより出席管理を行うのでスマートフォン等を持参すること

※履修可能な者は、FP3級技能検定合格者、または「金融資産運用・不動産I」の履修者（原則）

【教科書】

著者：家計の総合相談センター　書名：FP技能士2級・AFP最速合格ブック'21→'22年版　出版社：成美堂出版

【参考書】

適宜指示する