【授業の目的】

経済学部に係る専門科目として，本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献します．

【到達目標】

1. 検定結果から適切なモデル選択を行い，パネルデータの分析ができる．
2. 行列・ベクトルを用いて分析手法を理解し，パソコンで実装できる．

【授業計画】

「講義方法」
この講義は教室での対面講義を基本とします．
状況によってはYouTubeとZoomを併用してオンラインでの講義を行います．
ID・パスワード(Zoom)やURL(YouTube)，講義資料などの授業に必要な情報は講義案内システムを通じて連絡いたします．
詳細は初回の授業で説明します．

1. イントロダクション：パネルデータとは？
事前学習：微分・総和の計算ができるようにしておく
事後学習：配布した資料を読み込む

2. 最小二乗法(1)クロスセクションデータの分析・検定
事前学習：微分・総和の計算ができるようにしておく
事後学習：最小二乗法，t検定，F検定の計算に慣れる

3. 最小二乗法(2)Pythonによる実習
事前学習：微分・総和の計算ができるようにしておく
事後学習：統計ソフトを自分で動かす

4. ベクトル・行列の計算(1)
事前学習：前回資料の復習
事後学習：練習問題の復習

5. ベクトル・行列の計算(2)
事前学習：前回資料の復習
事後学習：練習問題の復習

6. 最小二乗法(3)ガウスマルコフの定理
事前学習：前回資料の復習
事後学習：練習問題の復習

7. 最小二乗法(4)Pythonによる実習
事前学習：前回資料の復習
事後学習：統計ソフトを自分で動かす

8. 一般化最小二乗法
事前学習：前回資料の復習
事後学習：練習問題の復習

9. 固定効果とランダム効果(1)
事前学習：前回資料の復習
事後学習：練習問題の復習

10. 固定効果とランダム効果(2)
事前学習：前回資料の復習
事後学習：統計ソフトを自分で動かす

11. 固定効果とランダム効果(3)
事前学習：前回資料の復習
事後学習：統計ソフトを自分で動かす

12. 固定効果とランダム効果(4)
事前学習：前回資料の復習
事後学習：統計ソフトを自分で動かす

13. モデル選択
事前学習：前回資料の復習
事後学習：統計ソフトを自分で動かす

14. ダイナミックパネル
事前学習：前回資料の復習
事後学習：統計ソフトを自分で動かす

15. 講義のまとめ
事前学習：前回資料の復習
事後学習：統計ソフトを自分で動かす

【予習・復習】

予習，復習は合計4時間以上行うことが望ましい
予習内容：上記の授業計画にしたがって参考書を読むこと
復習内容：
(1)授業中に扱ったコンピュータ・プログラムを理解し，自分の手で書けるようにする
(2)行列や確率論の基礎的な計算に慣れる

【授業関連科目】

時系列データ分析
経済シミュレーション
計量経済学
中級計量経済学
計量経済分析
統計学総論

【成績評価方法・注意】

課題(50％)
期末レポート(50％)

＊複数回のレポート，課題を予定しています．
レポートについては解説を行い，優れたレポートについては授業中にコメントする．

【教科書】

教科書を使用しない

【参考書】

著者：浅野皙・中村二朗　書名：計量経済学　出版社：有斐閣
著者：森田果　書名：実証分析入門 データから「因果関係」を読み解く作法　出版社：日本評論社
著者：チェン・シャオ　書名：ミクロ計量経済学の方法　出版社：東洋経済
著者：尾山大輔・安田洋祐　書名：改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める　出版社：日本評論社