【授業の目的】

経済学部経済学科に係る専門科目（選択必修）として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。

【到達目標】

受講者は受講終了後次のようなことができるようになることが到達目標である。
1．中級レベルのマクロ経済学の基本的な理論を理解し、説明できるようになる。
2．経済成長理論について理解し、説明できるようになる。
3．安定化政策や財政赤字に関する政策論争について理解し、説明できるようになる。
4．マクロ経済学のミクロ的基礎について理解し、説明できるようになる。

【授業計画】

この講義は対面で行う予定ですが、オンライン対応時にはZoomを使った遠隔授業を行い、課題に対する解答はメールに添付して提出してもらいます。

1．経済成長Ｉ:資本蓄積と人口成長（１）（応用編第1章）
ソローの経済成長モデル、資本蓄積
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
2．経済成長Ｉ:資本蓄積と人口成長（２）
資本の黄金律水準、人口成長
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
3．経済成長II：技術・実証・政策（１）
技術進歩と経済成長
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
4. 経済成長II: 技術・実証・政策（２）
経済成長理論の実証分析、内生的経済成長理論
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
5.景気変動へのイントロダクション（入門編第8章）
短期と長期の相違、総需要、総供給、安定化政策
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
6.総需要I：IS−LM モデルの構築（１）
財市場とIS曲線
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
7.総需要I：IS−LM モデルの構築（２）
貨幣市場とLM曲線、短期均衡
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
8．総需要II：IS−LM モデルの応用（１）
IS-LMモデルによる変動の説明、総需要の理論
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
9．総需要II：IS−LM モデルの応用（２）
大不況とIS-LMモデル
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
10．開放経済再訪：マンデル＝フレミングモデル（１）
マンデル＝フレミングモデル、変動相場制下の小国開放経済
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
11．開放経済再訪：マンデル＝フレミングモデル（２）
固定相場制下の小国開放経済
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
12．開放経済再訪：マンデル＝フレミングモデル（３）
カントリーリスク、変動相場制と固定相場制、3目標同時達成の不可能性
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
13．総供給及びインフレーションと失業の短期的トレードオフ（１）
総供給の基礎理論
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
14．総供給及びインフレーションと失業の短期的トレードオフ（２）
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
15．安定化政策の異なる見方（応用編第6章）
政策は積極的であるべきか受動的であるべきか、ルールか裁量か
（事前学修：教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修：教科書の復習問題を解く。）
16．定期試験

【予習・復習】

講義1回当たりの予習時間はおおむね2時間とし、教科書の当該箇所を読んでおく。復習時間はおおむね2時間とし、教科書の復習問題、応用問題を解く。

【授業関連科目】

マクロ経済学、ミクロ経済学、経済政策

【成績評価方法・注意】

定期試験及び小テストの成績。
解答例について説明する。

【教科書】

著者：N.グレゴリー・マンキュー　書名：マクロ経済学（第4版）II　応用編　出版社：東洋経済新報社【冊子版】
著者：N.グレゴリー・マンキュー　書名：マクロ経済学（第4版）II　応用編　出版社：東洋経済新報社【電子版】

【参考書】

著者：N.グレゴリー・マンキュー　書名：マクロ経済学（第4版）I　入門編　出版社：東洋経済新報社【冊子版】
著者：N.グレゴリー・マンキュー　書名：マクロ経済学（第4版）I　入門編　出版社：東洋経済新報社【電子版】