【授業の目的】

　経営学部商学科の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献すること。本講義は、金融リテラシーを基礎として、パーソナル・ファイナンス・プランニングの専門家である「2級FP技能士」に求められる専門的な知識を身につけることを授業目標とする。

【到達目標】

　国家検定試験の2級FP技能検定・学科試験のＦ分野：相続・事業承継の知識が7割程度理解できる。
1．相続税・贈与税に関する専門用語について説明できる。
2．相続・贈与税の税額計算の基礎および相続プランニングにつなげる考え方が理解できる。
3．事業承継プランニングの基礎知識が理解できる。

【授業計画】

【講義方法】
　この講義は原則として対面講義を基本としますが、新型コロナの感染状況によってZoomでのオンライン講義を行います。オンラインの場合、課題は講義掲示版を使用して行いますので、ＰＣ・スマートフォン等の通信端末を用意してください。
　なお、オンライン講義の場合には、Zoomの接続URL等は前日に講義掲示版にてお知らせします。

※原則として「タックスプランニング、相続・事業承継」の授業を履修していること

【授業計画】
1.ファイナンシャルプランニングと相続・事業承継（総論）　
　　事前学修：教科書　第6章−3−1を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：タックスプランニングの基礎事項についてノートを整理すること

2.相続と法律：相続人、法定相続分に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−3・4を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

3.相続と法律：相続の承認・放棄、遺言に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−3・5を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

4.贈与契約に関する基礎知識、贈与の種類、贈与財産に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−1を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

5.贈与と税金：贈与税の計算、贈与税の特例、相続時精算課税制度に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−2を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

6.演習I：贈与税に関するまとめ
　　事前学修：教科書　第6章−1・2の重要事項についてノートを整理しておくこと
　　事後学修：実施した演習問題について解説書・教科書で復習すること

7.相続と税金：相続税の計算・課税財産・非課税財産などに関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−6−1・2を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

8.相続と税金：相続税の税額計算に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−6を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

9.相続と税金：相続税の算出税額・税額控除・申告・納付などに関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−7を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

10.演習II：相続税の税金のまとめ
　　事前学修：教科書　第6章−6・7の重要事項についてノートを整理しておくこと
　　事後学修：実施した演習問題について解説書・教科書で復習すること

11.相続財産の評価：不動産の評価に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−8を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

12.相続財産の評価：不動産の評価（特例）に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−9を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

13.相続財産の評価：金融資産などの評価に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−10を読み、不明点をノートにまとめること
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

14.相続・事業承継対策に関する事項の理解
　　事前学修：教科書　第6章−11を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：実施した小テストの復習および次回小テストの準備をすること

15.演習III：財産評価に関するまとめ
　　事前学修：教科書　第6章−8〜11の重要項目について、ノートを整理しておくこと
　　事後学修：実施した演習問題の復習および定期試験に向けた総復習をしておくこと

【予習・復習】

講義を受けるに際して、予習1.5時間、復習2.5時間を取ること
・予習 1.5時間：授業のテーマについて教科書の全文を読み、不明点をノートにまとめること
・復習 2.5時間：毎回実施する小テストについて教科書・参考図書等を使って復習すること

※毎回、WebClassで自主課題(予習課題）を課しますので、指定された期限までにレポート提出、課題への回答を送信してください。

【授業関連科目】

「ライフプランニングと資金計画II」、「リスク管理II」、「金融資産運用設計II」、「不動産運用設計II」、「タックスプランニング」の同時履修を推奨

【成績評価方法・注意】

※定期試験が中止になった場合には、授業評価方法が変わります。第1回目の講義（ガイダンス）で説明します。

成績評価方法：小テスト、定期試験

　次回の授業開始時に復習として小テストを実施し、小テスト終了後に模範解答を配布して解説する。また、定期試験は〇×問題、穴埋め問題等によるテストを実施する。小テスト・演習に70点、定期試験に30点を配点する。

※セキュリティシートにより出席管理を行うのでスマートフォン等を持参すること

※履修可能な者は、FP3級技能検定合格者、または「タックスプランニング、相続・事業承継」の履修者（原則）

【教科書】

著者：家計の総合相談センター　書名：FP技能士2級・AFP最速合格ブック'21→'22年版　出版社：成美堂出版

【参考書】

適宜指示する