民俗学I | 2単位 | 2014年度以後入学生 | |||||||
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法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 | ||
2013年度以前入学生 | |||||||||
吉原 睦 | 後期1コマ | 法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 |
備考 | |||||||||
実務経験 | 内容 | 学芸員(民俗分野担当) | |||||||
授業との関連 | 文化財行政調査や歴史民俗資料保存活用(展示)業務等の実務経験と、学術理論とを融合させた講義を実施する。 |
学芸員課程に係る専門科目(選択必修科目)として、本学の教育目標である「社会的人材の育成」に貢献することを授業目標にする。学芸員資格の取得を受講目的としない学生の場合は、幅広く深い教養及び総合的な判断力を養う一般教育科目として、本学の教育目標である「幅広い学習機会の提供」に貢献することを目指す。
「身近で平凡な日常生活の中に潜む、真の『日本人の歴史・伝統文化』と出会う」をテーマとし、受講を終えた段階で次の事柄ができるようになることを到達目標とする。
1.自己の周辺に存在する伝統的な風俗習慣(民俗)に気づき、注視することができる。
2.多種多様な民俗に対して、見聞を広めるとともに関心を深めることができる。
3.様々な民俗に込められた人々の願いや希望を認識し、かつ、思いやることができる。
4.平凡でありふれた「民俗」というものが持つ、伝統文化としての重要性を説明することができる。
●受講条件
【授業の目的】と【授業方法】に明示した通り、本講義は幅広い学習「機会の提供」(一般教育科目として履修する場合)を「受動」型で行うものである。つまり、提供された機会を活かせるか否かは、他ならぬ学生諸君自身が自ら積極的に学習しようと努めるかどうかに大きく左右される。受講にあたっては、自ら主体的に学ぼうとする意識と努力を強く求めたい。
●授業方法
受動型、アクティブラーニング(調査学習)
※講義時間内に受動型によって学修した一般論や他地域事例を、講義時間終了後に自己体験へ照射しながら地域社会における民俗文化の実態を調べる課題を、毎回の講義で出題する。その能動的・主体的な学修の成果を問う問題を、次回講義冒頭に実施する小テスト(後述)で出題する。
●講義方法
対面講義での実施を基本とする。
※対面時の授業方法(基本):教室内で当日、その日の講義資料を配付するとともに、前回講義内容の定着度等を問う小テストを実施し即日回収する(講義システム経由での電子資料等配布は、おこなわない)。
※オンライン対応時の授業方法:下記の手順1)〜4)に沿って、資料配付型でのオンライン講義を実施し、毎回レポートを課し(概ね一週間の回答作成期間を与え)て提出(送信)を求める。
手順1)講義システムの『講義掲示板』を経由して、a)オンライン授業用電子資料(PDF形式)、b)課題回答用電子ファイル(MS-Word形式)、c)参考資料(対面講義時配付資料をPDF形式で電子化したもの)、の3ファイルを受け取ってください。
手順2)対面講義実施時と同じ時間帯の内に、『講義掲示板』へ「資料を受信しました」旨の「返信」を書き込んでください。この返信をもって、当該講義回への出席とします。
手順3)オンライン授業用電子資料(PDF形式)で勉強し、かつ、その中に記された課題に取り組んで「課題回答用電子ファイル(MS-Word形式)」に答案を作成(入力)してください。
手順4)次回講義の開始時刻(対面講義実施時の時間割と同一の日時)までに、『講義掲示板』を経由して、作成した答案ファイル(MS-Word形式)を提出(「返信」)してください。
●教科書について
原則として各回ごとに、新たに配布するプリント(オンライン講義時は、新たに配付する電子ファイル)を用いて授業を行う。過去に配布済みのプリントを持参する必要が生じた場合は、その都度指示する。
●授業計画
※下記を基本とするが、オンライン講義の実施状況によって内容・順番の一部変更がありうる。予め了承されたい。
第1回:民俗学事始め〜民俗学とはどのような学問なのか、等を説明する。
事前学修:「民俗学」とは何を対象としたどのような学問なのか、を調べておく。
事後学修:配付資料に基づく講義内容の再確認。
第2回:年中行事(1)〜倉敷美観地区の事例等から、正月行事の概要やその意義を知る。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:吉原(2011)pp.81-93。
第3回:年中行事(2)〜倉敷美観地区の事例等から、春・夏の年中行事の概要やその意義を知る。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:吉原(2011)pp.94-116。
第4回:年中行事(3)〜倉敷美観地区の事例等から、盆・秋以降の年中行事の概要やその意義を知る。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:吉原(2011)pp.116-125。
第5回:年中行事(4)〜年中行事のビデオ視聴を通じ、人々の年中行事に対する認識や感情にせまる。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:視聴したビデオの主旨・内容をノート等に文章としてまとめる。
参考書:吉原(2011)pp.81-125。
第6回:通過儀礼(1)〜産育儀礼・婚姻の型・婚礼・嫁と里方・年祝の概要や意義を知る。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:福田ほか(2012)pp.190-201。
第7回:通過儀礼(2)〜喪の前後・葬送儀礼・年忌供養と祖霊化の概要や意義、死後の世界観を知る。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:福田ほか(2012)pp.202-207。
第8回:日常・非日常の概念〜ハレ・ケ・ケガレの概念を知り、民俗の持つ価値を認識する。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:新谷(2011)pp.10-12。
第9回:俗信(1):禁忌〜禁忌に関する理解を深め、その構造を理解する。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:福田ほか(2009)pp.31-39。
第10回:俗信(2):予兆・卜占・呪術〜占い・おまじないの様相や特徴に注目する。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:福田ほか(2009)pp.31-39。
第11回:俗信(3):シャーマニズム〜呪的宗教者による神霊との交信の様相を知る。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:福田ほか(2009)pp.39-41,239-241。
第12回:俗信(4):憑きもの〜動物霊・犬神・狐憑きなどの概要と、社会への影響力に注目する。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:福田ほか(2009)pp.241-242。
第13回:昔話と伝説(1)〜岡山の代表的な昔話として知られる桃太郎譚に注目する。
事前学修:書籍やインターネットで「温羅伝説」のストーリーを調べ、内容を把握する。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:おかやま桃太郎研究会ed.(2005)pp.71-91(立石憲利),159-166(古川克行)。
第14回:昔話と伝説(2)〜桃太郎譚の歴史的変容と性格の多様性を知る(前編)。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:滑川(1981)pp.11-37。
第15回:昔話と伝説(3)・総括〜桃太郎譚の歴史的変容と性格の多様性を知る(後編)。
事前学修:下記参考書の該当頁を熟読し、内容を把握しておく。
事後学修:学んだ内容を再確認・再整理した上で、その中から興味のある民俗を抽出し、深く詳細を調べる。
参考書:市川(2005)pp.27-29。おかやま桃太郎研究会ed.(2005)pp.119-135(加原奈穂子)。
★期末の定期試験は実施しない。
予習(1時間程度)参考書の該当箇所や前回講義資料を読み、前回講義との関連性(つながり)を把握すること。
復習(3時間程度)講義内容の再確認・再整理を通じて、基本(対面講義)時にあっては主体的に課題を設定し解決する(詳細に調べる)こと(オンライン講義時には、出題された課題に通ずる情報収集等を積極的に行うこと)。
民俗学II
(1)試験,レポート〜基本(対面講義)時では、毎回の講義冒頭で、前回講義内容の理解度と復習の成果を確認するための小テスト(記述式)を実施し、試験終了直後にその場で回答用紙を回収する。オンライン講義時は、対面時の小テストの代替措置として毎回の講義ごとに1問、その講義回の内容に関連するレポートの作成を宿題として課し、次回講義開始までに提出(送信)するよう求める。
期末試験は実施しない(期末試験に代わる期末課題も課さない)。
成績は、小テスト(対面講義回時に実施)・レポート課題(オンライン講義回時に出題)を総合して評定する。
(2)小テスト・レポート課題に対するフィードバックについて、特筆すべき優れた着眼点や留意修正すべき事柄があれば、授業内で適宜回答し指導する。
(3)講義進行上の妨害となる受講態度(私語・代返・内職・カンニング等や、それらに相当する電子上の不正・不適切行為)には厳正に対処する(単位認定に必要な成績評価点数を付与しない)。あわせて、正規の手続・規定の方法にのっとって物事をすすめることが困難な場合は、事前に必ず相談をし許可を得ること(たとえば、講義掲示板の本文欄に課題レポートの回答を直接入力するなど、無断のまま自己判断で「正規の手順」「規定の方法」から離れた行為をしないこと。無許可によるこの例の場合は「不受理」とし採点しない)。
プリントを配布する
適宜指示する
【授業形態】 | 講義 | 演習 | 実習・実技 | 実験 |
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○ |
【授業方法】 | 受動型 | アクティブラーニング | その他 | |||||
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課題解決型 | ディスカッション ディベート |
グループワーク ペアワーク |
プレゼン テーション |
フィールド スタディ |
その他 | |||
○ | ○ |
【受講生のPC等使用】 | PC・タブレット(教室に備付) | PC・タブレット(学生自身が準備) | スマートフォン | その他 |
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【初年次教育】 | 【接続科目】 | 地域社会 | 国際社会 | 産業界 | 大学院進学 | |
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【評価(方法)手段】 | |||||||||||
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評価(方法)手段 | 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP) | ||||||||||
知能・技能 | 思考・判断・表現力 | 主体性・態度 | |||||||||
CP1 | CP2 | CP3 | CP4 | CP5 | CP6 | CP7 | CP8 | CP9 | |||
専門知識 | 一般知識 | 思考力 | 判断力 | 会話・文章力 | 意欲・責任感 | 協調性 | 持続性 | 倫理観 | |||
評価(方法)手段 | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||
学習目標(比率) | 40% | 20% | 30% | 10% | |||||||
評価手段(比率) | 試験 | ||||||||||
小テスト | 95% | 40 | 20 | 30 | 5 | ||||||
レポート | |||||||||||
成果発表 | |||||||||||
受講態度 | 5% | 5 | |||||||||
その他 | |||||||||||
【対応するディプロマ・ポリシー(DP)】 | 知能・技能 | 思考・判断・表現力 | 主体性・態度 | ||||||||
DP1 | DP2 | DP3 | DP4 | DP5 | DP6 | DP7 | DP8 | DP9 | |||
専門知識 | 一般知識 | 思考力 | 判断力 | 会話・文章力 | 意欲・責任感 | 協調性 | 持続性 | 倫理観 | |||
○ | ○ | ○ | ○ |