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経済統計論I 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
2013年度以前入学生
佐井 至道 前期1コマ   経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
備考 (事前申込科目)定員65名程度
シラバス1

【授業の目的】

 経済学部経済学科に係る専門科目(選択必修科目)として,この講義では,教育理念に沿って,統計という手法を用いて経済事象を捉え,分析し,解決する能力を備えた人材の育成を目指す。

【到達目標】

1) 調査の手順を理解できる。
2) 官庁統計などの経済分野における調査について理解できる。
3) 官庁統計などで得られたデータについて適切な統計分析テクニックを用いることができる。

【授業計画】

この講義は対面で行う予定である。連絡事項については「講義掲示板」を通じて行う。
オンライン対応時には,YouTubeの視聴を基本とし,講義時間前に「講義掲示板」で視聴方法などを説明するとともに資料を配付し,課題はメールに添付して送信してもらう。

1.経済統計,社会調査,世論調査,市場調査などの概要と歴史
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:講義で学習した手法の復習
2.調査の目的と方法
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
3.量的調査と質的調査
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
4.調査の手順(調査票作成,フィールドワーク,資料の整理など)
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
5.国勢調査などの全数調査の概略とデータの読み方
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
6.官庁統計における大規模な標本調査方法
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
7.標本調査によって得られたデータの読み方
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
8.労働力調査データに対する分析
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
9.家計調査データに対する分析
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
10.社会生活基本調査データに対する分析
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
11.季節調整などのデータの修正方法
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
12.景気指標などのデータの加工方法
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
13.プライバシー保護などの調査倫理について
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
14.個々の実データに対するデータ分析
・事前学修:分析するデータの収集
・事後学修:予測結果と実際の値との差の評価
15.レポート作成
・事前学修:分析するデータの収集
・事後学修:予測結果と実際の値との差の評価

【予習・復習】

予習(1時間程度)使用するデータの選定,手法の予習など
復習(3時間程度)レポートの作成,返却されたレポートについての復習など

【授業関連科目】

統計学総論I,IIを前年度までに受講していることが望ましい。
経済統計論IIを引き続き受講することが望ましい。

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:レポートと講義内の小テスト
講義における出席状況や提出するレポートを80%,講義内の小テストを20%として評価する。レポートについては,毎回チェックして返却し,次回の講義で解説する。
受講者数の上限を65名程度とする。希望者多数の場合には抽選を行うが,2021年度入学の経済学部生を優先する。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

著者:佐井至道 書名:例解調査論 出版社:大学教育出版