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流通情報論特論 2単位 2014年度以後入学生
  経済   経営    
2013年度以前入学生
田中 潔 前期   経済   経営    
備考 大学院
実務経験 内容 ビジネスGISコーディネーター 2005/2
地理情報システム学会ビジネス分科会
授業との関連 地理情報システムの養成研修を修了し、同コーディネータとしての
知識を修得した。
シラバス1

【授業の目的】

 取り挙げる内容は、IT技術を背景した流通企業の戦略を研究することであり、これらの企業が提供する分析機能を市場分析やマーケティングに応用すことを学ぶ。これらの内容は、知識的な面のみならず、研究活動の中で、顧客動向を獲得することや種種分布・配置の視覚化などの能力向上にも貢献する。
講義内の質疑や議論なども活発に行います。

【到達目標】

 流通・マーケティング分野はコンピュータや情報ネットワークの技術により大きく変化している。これらの中で前半ではWebを基盤とするAmazonやGoogleなどのビジネスモデルを理解し応用を研究する。後半ではマーケティングの重要手法である地理情報システム(GIS)に学びその実践を行う。
(1)「市場から学ぶ」マーケティング技法を自らの研究活動に活用できる。
(2)AmazonやGoogleなど先端企業を理解し説明できる。
(3)GISを使って地理情報分析が出来る。自らの研究における分析や公表に活用することができる。
受講状況に応じて輪読や実習も交える予定である。

【授業計画】

配布するプリントは全回で参照し使用する
オンライン対応時の授業方法:大学講義案内(LMS)科目掲示板と登録電子メール

○教室以外・海外受講者: LMS科目掲示板と登録電子メール
※海外で入国できない場合のみ(日本国内の者は次の教室受講のみ)
 毎回内容は、教室講義前にLMS(登録メール)で送付して指示する
○教室受講者: プリントを1回目に紙で手渡し対面で講義する
 非接触に切り替わった時に、LMSにて指示して海外受講と同様に行う(LMSと登録メール)

プリント入手 どちらの場合にも履修締切のあと、受講者全員にメールにて、
PDFファイルを添付送付する。また教室受講者には1回目紙で配布する

「海外から受講」者に別途指示するサイトより
 各自でダウンロードし入手する(PDFファイル)
第 1回 情報ネットによるWebシステム
    教科書第1章 情報ネットワークとマーケティングの関連性を考察する。
    教科書は第1回に配布する。
事前: 代表的マーケ手法を調べる
    事後: マーケ手法をまとめる

第 2回 消費者の購買志向の類型
    教科書2-1〜2-3 分析ツールの活用により顧客動向の把握方法を研究する。
    事前: 顧客動向をネットで把握するには
    事後: どのような傾向がつかめるか

第 3回 Webによる傾向のとらえ方
    教科書2-4〜2-9 2つの事例をもとに製品とライバルのマーケティングを
    研究する。
事前: 2-4から2-9を予習しておく
    事後: 知りえたことをまとめておく

第 4回 グーグルトレンドの活用(実習)
    分析ツール「グーグルトレンド」の分析機能の詳細を学び、このツールに
    よりこれまでの消費者動向を把握する技法に精通する。
    事前: webでグーグルトレンドを実習しておく
    事後: グーグルトレンドで判明する事項をまとめておく

第 5回 PLMとPDCAサイクル
    参考書4 経営の基本的精神を学び、グーグルやアマゾンにおける企業理念やその戦略を
    検討する。
    事前: PLMとPDCAサイクルを調べておく
    事後: PLMを説明しPDCAサイクルをまとめる

第 6回 ターゲットの確定技法
    教科書4-1〜4-2 マーケティングにおける仮説の設定について学び、分析対象
    となるターゲット選定について研究する。
    事前 ターゲットや仮説を設定しない場合の不利益とは
    事後 ターゲットや仮説設定の意義を説明する

第 7回 マーケットセグメンテーション
    教科書4-3〜4-4 セグメンテーション、ターゲットそしてポジショニングを研究
    することで、対象の絞込みを精密にかつ系統的に行うことを学ぶ。
    事前: 絞込みの目的や意義
    事後: セグメンテーションを行い絞り込む
     
第 8回 ペルソナの設定
    教科書4-5〜4-7 理想的な顧客像ペルソナを設定し商品企画に活用するマーケティング
    技法を修得し、その適用について考察を深める
    事前: ペルソナの目的を知る
    事後: ペルソナの適応をまとめる

第 9回 ブランド化の挑戦
    教科書第6章 教科書第6章 ブランドの持つ優位性を論じ、
    ブランド化を図る上での成功要素を学習する。
    事前: ブランド化の目的・事例を調べる
    事後: 真のブランドの目標を探る

第10回 GISの概念と基本操作
    参考書1、2 地理情報システムの目的とマーケティングへの応用を研究する。
    事前: GISに初めて接する予備知識を調べる。
    事後: このシステムの目標や目的は何か。

第11回 緯度経度、座標系〜アドレスマッチング
    参考書2 GISが取り扱う空間、座標系の知識を修得し、GISのために
    基本的事項となる、アドレスマッピング(ジオコード)について学ぶ
    事前: アドレスマッピングの役割を調べる。
    事後: 空間系を理解し説明する。


第12回 背景地図の描画
    参考書2 GISで使用する各種地図情報についての知識を深め、目的に
    合致した背景地図を取り扱うための技法などを研究する。
    事前: 背景地図はなぜ必要か考える。
    事後: 地図情報の重ね合わせを理解する。

第13回 さまざまな視覚化
    参考書1 GISの持つ様々な描画技法を研究することで、目的に応じた
    視覚化が可能となり、マーケティングに要求される様々な様式の描画に対応する。
    事前: GISではどのような視覚化が可能か。
    事前: 視覚化をまとめる。

第14回 出店分布や顧客分布を地図上に
    いくつかの実際データをもとに、第11回〜第14回までの総合的実習を行い、
    複雑な情報をGISにより「見える化」を研究する。
    事前: 実習するGISの基本を知る。
    事後: 実習GISを操作できる。

第15回 GISによるエリア分析実習
    事前: 例題をGISで分析する。
    事後: 不足した個所を補いGIS分析を手掛ける。

定期試験 予定しない

【予習・復習】

予習2時間 配布資料に関連する事項の補足
復習2時間 学習内容の確認と自己による実習

【授業関連科目】

 

【成績評価方法・注意】

レポート75%、毎回の課題や受講態度25%
非接触では課題解答を重視し、教室では質疑応答などを重視する

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する
著者:張 長平 書名:情報システムを用いた空間データ分析 出版社:古今書院
著者:G.J.マギー等 書名:GIS原論−原理と応用− 出版社:古今書院
著者:石田 晴久郎 書名:クラウド グーグルの次世代戦略で読み解く2015年 出版社:インプレス社
著者:S.レベッカ 書名:アマゾンドットコム 書店から発展を続ける 出版社:三修社