【授業の目的】

経済学部経済学科に係る専門科目（必修科目）として，本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする．
　具体的にはミクロ経済学，特にゲーム理論や行動経済学の数理モデルを用いた理論的分析によって，問題を解決する能力を身につけることを目標とする．

【到達目標】

演習終了までに受講者が以下のことをできるようになることが到達目標である．
１．ゲーム理論の基本的な均衡概念を理解し，均衡を見つけることができる
２．身の回りや社会の問題を数理モデルで表現することができる．
３．経済学の最適化手法を用いて問題を解くことができる．
４．問題を解いた結果を解釈し，その意味を説明することができる．

【授業計画】

【前期】
テキストの内容を元にオリジナルの研究アイデアを出す練習をする．

1．オリエンテーション
事前学習：テキスト第1章を読んでおく．
事後学習：身の回りの戦略的状況の例を3つ以上考える

2．選択と意思決定
事前学習：テキスト第2章(1)〜(3)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

3．不確実性・確率
事前学習：テキスト第2章(4)〜(5)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

4．戦略型ゲーム
事前学習：テキスト第3章(1)〜(2)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

5．戦略型ゲームの応用
事前学習：テキスト第3章(3)〜(5)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

6．ナッシュ均衡
事前学習：テキスト第4章(1)〜(3)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

7．ナッシュ均衡の求め方
事前学習：テキスト第4章(4)〜(5)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

8．囚人のジレンマ
事前学習：テキスト第5章(1)〜(3)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

9．パレート最適性
事前学習：テキスト第5章(4)〜(5)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

10．展開形ゲーム
事前学習：テキスト第6章(1)〜(3)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

11．部分ゲーム完全均衡
事前学習：テキスト第6章(4)〜(5)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

12．繰り返しゲーム
事前学習：テキスト第7章(1)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

13．フォーク定理
事前学習：テキスト第7章(2)〜(4)を読み，疑問を整理する．発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

14．研究アイデアの発表第1回
事前学習：各自夏休みレポートのアイデアを整理し，発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：学習内容を復習し，自分の研究アイデアをまとめる．

15．研究アイデアの発表第2回
事前学習：各自夏休みレポートのアイデアを整理し，発表担当者は発表の準備をしておく．
事後学習：前期に学習した内容を応用したレポートを作成する．


【後期】
学年末レポートの進捗報告＋テキストの報告（テキストは履修者と相談の上決定）

1．夏休みレポートの発表第1回
事前学習：夏休みレポートを発表する準備をする
事後学習：授業中の議論を復習する．学年末レポートのテーマを考える．

2．夏休みレポートの発表第2回
事前学習：夏休みレポートを発表する準備をする
事後学習：授業中の議論を復習する．学年末レポートのテーマを考える．

3．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：報告のコメントを踏まえた修正を行う．各自の研究を進める．

4．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：報告のコメントを踏まえた修正を行う．各自の研究を進める．

5．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：報告のコメントを踏まえた修正を行う．各自の研究を進める．

6．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：報告のコメントを踏まえた修正を行う．各自の研究を進める．

7．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：報告のコメントを踏まえた修正を行う．各自の研究を進める．

8．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：報告のコメントを踏まえた修正を行う．各自の研究を進める．

9．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：報告のコメントを踏まえた修正を行う．各自の研究を進める．

10．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：研究とレポート執筆を進める．

11．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：研究とレポート執筆を進める．

12．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：研究とレポート執筆を進める．

13．レポート進捗報告・テキスト報告
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：研究とレポート執筆を進める．

14．レポート最終報告会
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：コメントを踏まえて追加研究や改訂を行う．

15．レポート最終報告会
事前学習：発表担当者は報告準備をする．
事後学習：コメントを踏まえて追加研究や改訂を行う．

【予習・復習】

予習：テキストを熟読し，授業に備える．報告者は単に教科書の内容を話すのではなく，追加的な情報を必ず加えること．報告者以外は質問を考えておく．（3時間）
復習：自分の理解が間違っていた箇所を勉強し直す．各自の課題を進める．（3時間）

【授業関連科目】

ミクロ経済学，中級ミクロ経済学，ゲーム理論，行動経済学，経済シミュレーションI，経済数学，中級経済数学

【成績評価方法・注意】

レポート(35%)・授業中の発表(45%)・受講態度(20%)
発表に対するフィードバックは授業中に行われる．レポートについても授業中の発表の際にフィードバックを行う．最終提出後にも教員や受講者間でのコメントを出し合う．
授業中に最低一回は発言すること．

【教科書】

著者：岡田章　書名：ゲーム理論・入門 人間社会の理解のために 新版　出版社：有斐閣アルマ

【参考書】

適宜指示する