【授業の目的】

倫理学の基本的かつ本質的考え方について理解し、現代世界に流通する倫理的思考の由来について洞察する。

【到達目標】

西洋倫理思想の倫理学を中心にその核心部を読解することで、倫理学の基礎的な知識を学習するだけでなく、現代において、倫理的課題がどこにあり、どのようなものであるかを知り、それを文章にする力を養う。

【授業計画】

＊この講義は対面で行う予定であるが、オンライン対応時にはZoomを用いて遠隔授業を行う。課題は講義掲示板やメールで提出してもらう。詳細については、講義でアナウンスする。

第1回　ガイダンス　倫理学とは何か
事前学習：倫理学とはどういうものか調べておく
事後学習：配付資料の整理と読解

第2回　西洋の古代倫理学の基本姿勢（1）；自然哲学・ソフィスト・ソクラテス
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第3回　西洋の古代倫理学の基本姿勢（2）；プラトン・アリストテレス・ヘレニズム思想
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第4回　中国の思想：儒教と道家・インドの思想：バラモン教と仏教
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第5回　キリスト教の倫理思想
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第6回　イスラム教（その他の分野含む）
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第7回　ルネサンスと宗教改革・フランスモラリストの思想、近代科学の誕生
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第8回　イギリス経験論と大陸合理論・社会契約説
事前学習：これまでの復習を行う
事後学習：講義で扱った問題の復習

第9回　ドイツ観念論：カントとヘーゲル
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第10回　功利主義・プラグマティズム・実存主義
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第11回 日本の仏教、儒学・国学
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習

第12回　おさらい（1）宗教を中心に
事前学習：配布資料による復習
事後学習：自分で各宗教の特徴をまとめる

第13回 おさらい（2）西洋思想を中心に
事前学習：配布資料による復習
事後学習：西洋思想の歴史の要点をまとめる

第14回　現代社会の課題と倫理
事前学習：配布資料による予習
事後学習：講義で扱った問題の復習
　　　　　　

第15回　倫理学の展望
　　　・事前学習：講義ではいふされたプリントをもとに、総復習を行う
　　　・事後学習：講義で指示される高校倫理の要点を再度点検し、実習に備える　　

【予習・復習】

予習２時間：教科書の指定はないが、倫理学や哲学一般の書物を手にとり、実際に読んでおくことが望ましい。
復習２時間：講義で配布した資料を再度自分で読み直すことが望ましい。

【授業関連科目】

倫理学、哲学等

【成績評価方法・注意】

小レポートを適宜作成してもらう。これについては、どのような意見が出たかについて次の講義で紹介し、フィードバックとする。小レポートの評価も受講態度として成績評価に加える。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する
著者：佐藤正英他　書名：改訂版　倫理　出版社：数研出版