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金融工学入門 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
2013年度以前入学生
渡辺 寛之 前期1コマ 3年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
備考  
シラバス1

【授業の目的】

経済学部経済学科に係る専門科目として,本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。具体的には,基本的な資産運用管理に関する能力を身につけることを目標とする。また、他学部の受講生に対しても、「幅広い学習機会の提供」となることを目的としている。

【到達目標】

受講生が受講終了までに次のようなことができるようになることが到達目標である。
1. Python,あるいはRを使ってマルコビッツ問題を解き、ポートフォリオを構築することができる
2. 割引現在価値、CAPM、APTなどの基本的な資産価格モデルを導出でき、特徴を説明することができる

【授業計画】

【対面で講義ができない場合の授業方法】
この講義は対面で行う予定であるが、オンライン対応時にはZoomを使った遠隔授業を行い、課題は講義案内システムを使って送信してもらうこととする。

この金融工学入門という講義は、ルーエンバーガー著『金融工学入門』を読み進めてゆく講義です。パソコン実習では、実際に統計ソフトと株価データを使って最適なポートフォリオを構築します。
予備知識は必要ありません。

1. イントロダクション:基礎概念の解説および授業内容、評価方法等の説明
事前学習:参考書1の第1章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

2. 分散投資の効果(概論)
事前学習:講義資料の当該箇所を読み、予習する
事後学習:講義資料の当該箇所を読み、復習する

3. 定数、変数、確率変数、期待値、分散
事前学習:講義資料の当該箇所を読み、予習する
事後学習:講義資料の当該箇所を読み、復習する

4. 資産価格と収益率:リスクとリターンの定量化
事前学習:参考書1の第6章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

5. ポートフォリオ理論(1)
事前学習:参考書1の第6章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

6. ポートフォリオ理論(2)
事前学習:参考書1の第6章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

7. ポートフォリオ理論(3):ラグランジュ乗数法によるウェイトの最適化
事前学習:参考書1の第6章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

8. ポートフォリオ理論(4):共分散がゼロでない場合のウェイトの最適化
事前学習:参考書1の第6章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

9. 資本資産評価モデル(CAPM)
事前学習:参考書1の第7章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

10. ベータ、シャープレシオ
事前学習:参考書1の第7章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

11. 裁定価格理論(APT)
事前学習:参考書1の第8章を読む
事後学習:板書、パワーポイントの内容を復習する

12. パソコン演習:PythonまたはRの使い方
事前学習:講義資料の当該箇所を読み、予習する
事後学習:講義資料の当該箇所を読み、復習する

13. パソコン演習:PythonまたはRを使って大きな連立方程式を解く
事前学習:講義資料の当該箇所を読み、予習する
事後学習:講義資料の当該箇所を読み、復習する

14. パソコン演習:PythonまたはRを使って最小分散フロンティアを描写する
事前学習:講義資料の当該箇所を読み、予習する
事後学習:講義資料の当該箇所を読み、復習する

15. パソコン演習:PythonまたはRを使ってレポート課題に取り組む
事前学習:講義資料の当該箇所を読み、予習する
事後学習:講義資料の当該箇所を読み、復習する

【予習・復習】

予習(2時間程度)指定した文献を読み、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習(2時間程度)講義資料の内容を復習し理解を深めるとともに、課題に基づいて発展的に探究し、レポートを作成すること。

【授業関連科目】

金融工学入門・時系列データ解析・フィナンシャルエコノメトリクス

【成績評価方法・注意】

課題レポートを課し、レポート内容が到達目標に近づいたものは成績評価に加点する(100点満点)。課題発表から提出までは1ヶ月程度を予定している。なお、優れた着眼点は披露し、誤解についてはコメントする。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

著者:デービッド・ルーエンバーガー 書名:金融工学入門 第2版 出版社:日本経済新聞出版社