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ミクロ経済学 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
2013年度以前入学生
田中 康秀 前期1コマ 2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
備考 水III,経済学部生以外
シラバス1

【授業の目的】

経済学部経済学科に係る専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。

【到達目標】

受講生が受講終了までに次のようなことができるようになることが到達目標である。
1.ミクロ経済学の基礎を理解し、その知識を使って人々の経済活動を説明することができる。
2.他の経済学関連科目や他学部関連科目の理解を深めることができる。
3.公務員試験等の各種資格試験におけるミクロ経済学分野で充分な成果をあげることができる。

【授業計画】

この講義では、経済学の基礎理論の1つであるミクロ経済学について、その入門的講義を行う。即ち、市場の需要曲線と供給曲線の導出、及び、完全競争市場の調整機能と効率性問題、さらに、不完全競争市場や市場の失敗について講義を行う。また、分析手法であるゲーム理論についても解説する予定です。
この講義は対面で行う予定ですが、オンライン対応時には講義掲示板あるいはZOOMを用いた遠隔授業を行い、課題の提出を求めます。

1. ミクロ経済学の考え方  
事前学修:参考書(石川)Part1又は参考書(伊藤)第0章と第1章を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
2. 消費者(家計)の行動(1):最適消費計画  
事前学修:参考書(石川)Chaps.5,6,7又は参考書(伊藤)第5章を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
3. 消費者(家計)の行動(2):所得効果と価格効果  
事前学修:参考書(石川)Chaps.8,9又は参考書(伊藤)第6章1節&2節を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
4. 消費者(家計)の行動(3):所得弾力性と価格弾力性  
事前学修:参考書(石川)Chaps. 9,10又は参考書(伊藤)第2章を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
5. 消費者(家計)の行動(4):異時点間消費理論  
事前学修:参考書(石川)Chaps. 11,12又は参考書(伊藤)第6章3節&第15章を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
6. 企業の行動(1):企業の最適決定  
事前学修:参考書(石川)Chaps. 14,15,16又は参考書(伊藤)第3章&第7章4節を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
7. 企業の行動(2):生産関数と企業行動  
事前学修:参考書(石川)Chaps. 17,18又は参考書(伊藤)第4章4節&第7章1節,2節,3節を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
8. 完全競争市場(1):市場の調整機能  
事前学修:参考書(石川)Chap. 19又は参考書(伊藤)第1章&第4章1節を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
9. 完全競争市場(2):市場の効率分析  
事前学修:参考書(石川)Chaps. 24,26又は参考書(伊藤)第4章2節,3節を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
10.完全競争市場(3): 純粋交換経済  
事前学修:参考書(石川)Chap. 27又は参考書(伊藤)第8章1節,2節を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
11.不完全競争市場(1):独占企業の行動と独占的競争  
事前学修:参考書(石川)Chap. 20又は参考書(伊藤)第9章1節,2節を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
12.不完全競争市場(2):寡占企業の行動  
事前学修:参考書(石川)Chaps. 21,22又は参考書(伊藤)第9章3節を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
13.ゲーム理論入門  
事前学修:参考書(石川)Chap. 23又は参考書(伊藤)第10章を読む
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
14.市場の失敗(1):公共財と外部不経済  
事前学修:参考書(石川)Chaps. 29,30又は参考書(伊藤)第12章1節,3節を読む
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
15.市場の失敗(2):費用逓減産業と情報の不完全性  
事前学修:参考書(石川)Chaps. 28,31,32又は参考書(伊藤)第12章2節&第13章&第14章を読む。
事後学修:講義レジュメの復習と演習問題を確認する。
16. 定期試験

【予習・復習】

予習(2時間):教科書の関連部分を事前に読んでおいて下さい。
復習(2時間):教科書及び関連演習問題で授業の内容を再確認してください。

【授業関連科目】

経済学, 経済基礎数学

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:試験のみ。
講義の理解度を確認するために行う中間試験の成績(30%)と定期試験の成績(70%)で評価します。
課題や中間試験の解説を次回以降の授業内で行う予定です。
なお、オンライン授業の場合は、提出された課題も評価の対象に加えます。

【教科書】

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【参考書】

著者:伊藤元重 書名:ミクロ経済学(第3版) 出版社:日本評論社
著者:石川秀樹 書名:速習!ミクロ経済学 出版社:中央経済社