【授業の目的】

　経営学部経営学科に係る専門科目（選択必修科目）として、会計学分野の基礎的学修を通じて、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。

【到達目標】

　本講義の到達目標は、本講義の受講後に受講生が主に下記のことをできるようになることである。

1．会計の役割や会計制度の基礎的内容を説明できること。
2．会計に関する各種の職業に関して、その基本的業務内容を概説できること。
3．社会における財務諸表等の利用方法を概説できること。

【授業計画】

【講義方法】
　この講義は、対面形式でのみ行う。
　大学全体でオンライン講義を行う場合の授業方法：YouTubeやZOOMなどによって行う。講義日の前日までに具体的な講義方法に関する指示を講義掲示板から送信する。毎回、決められた提出期限までにレポートを提出することが必要である。

【講義計画】
　本講義は4年間で学習する会計学分野の概要を理解するための基礎知識を、（１）会計の役割と会計制度の基礎的内容、（２）会計に関する各種の職業とその業務内容、および（３）社会における財務諸表等の利用方法、という３つの側面から概観することにより、会計学分野の学修内容に関する理解を深めることとともに、自らの将来の目標（進路）と会計学分野の学修との関係に対するイメージを明確化できるようになることを目標とする。

（1）オリエンテーション（会計分野における4年間の学修スケジュール）
　　事前学修：将来の目標について考える。
　　事後学修：講義内容を再確認する。

（2）会計の役割（プリントを配布する）
　　事前学修：会計の役割について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（3）会計制度の基礎１（財務諸表の種類と概要）（プリントを配布する）
　　事前学修：貸借対照表と損益計算書について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（4）会計制度の基礎２（会計基準と諸法令）（プリントを配布する）
　　事前学修：会計に関係する法律について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（5）会計に関する資格と職業（プリントを配布する）
　　事前学修：会計学の知識を活用できる職業について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（6）企業における会計担当者の業務（プリントを配布する）
　　事前学修：企業の会計担当者の業務について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（7）日本における税制の概要と税務署・国税専門官の業務（プリントを配布する）
　　事前学修：国税専門官の業務について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（8）税理士の業務（プリントを配布する）
　　事前学修：税理士の業務について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（9）公認会計士の業務（プリントを配布する）
　　事前学修：公認会計士の業務について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（10）社会における財務諸表の利用方法（１）（財務諸表と株式投資等）（プリントを配布する）
　　事前学修：財務諸表の利用方法について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（11）社会における財務諸表の利用方法（２）（財務諸表分析と投資判断）（プリントを配布する）
　　事前学修：基本的な財務諸表分析の方法について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（12）社会における財務諸表の利用方法（３）（投資家以外の外部利用者）（プリントを配布する）
　　事前学修：財務諸表を公表する必要性について考える。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（13）社会における財務諸表の利用方法（４）（財務諸表と法人税）（プリントを配布する）
　　事前学修：会計学と法人税の関係について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（14）企業内部における会計数値の利用方法（管理会計）（プリントを配布する）
　　事前学修：管理会計の基本的内容について調べる。
　　事後学修：配布資料と講義内容を再確認する。

（15）総括
　　事前学修：将来の目標について考える。
　　事後学修：将来の目標について再検討する。

（16）定期試験

【予習・復習】

予習（1時間）
　上記の授業計画を参考にして、次回の講義で学修する内容について調べたり、配布されたプリント等を読んだりして、疑問点を整理しておくこと。なお、毎回の講義において、次回の講義に対する予習内容を具体的に指示する予定である。

復習（3時間）
　講義で配布されたプリントを読み返すなどして、毎回の講義の内容を自分なりに整理する。復習時に生じた疑問点や新たに関心を持った項目等については、次回の講義やオフィスアワーにおいて質問するなどすること。また、復習の際には、毎回の講義内容を踏まえ、自分の将来の進路について考える機会を持つことが望ましい。

【授業関連科目】

会計学基礎II
簿記論I、簿記論II、簿記論III、簿記論IV
会計学

【成績評価方法・注意】

　成績は原則として受講態度と試験の成績で評価する。試験終了後に、試験内容に関する解説の掲示などを行う。毎回の出席確認はセキュリティーシートと各自のスマートフォンを用いて出席登録する方式で行うので、スマートフォンを持参すること。なお、欠席が多い場合は、試験の点数に関わりなく、単位を取得することはできないので注意すること。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する