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中級マクロ経済学 2単位 2014年度以後入学生
2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
2013年度以前入学生
三谷 直紀 後期1コマ 2年以上 経済 2年以上 経営 2年以上 2年以上
備考 木II
実務経験 内容 旧労働省に労働事務官として勤務し、労働市場の調査・分析および政策立案業務に従事した。また、OECD(経済協力開発機構)にエコノミストとして勤務し、OECD諸国の労働市場の分析及び政策提言作成業務に従事した。
授業との関連 日本及びOECD諸国の労働市場の調査・分析・政策提言作成作業を行った経験をもとに、各国の労働市場及び労働政策の実態に言及するとともに、マクロ経済における労働市場の機能という観点から理論的・実証的講義を行う。
シラバス1

【授業の目的】

経済学部経済学科に係る専門科目(選択必修)として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。

【到達目標】

受講者は受講終了後次のようなことができるようになることが到達目標である。
1.中級レベルのマクロ経済学の基本的な理論を理解し、説明できるようになる。
2.経済成長理論について理解し、説明できるようになる。
3.安定化政策や財政赤字に関する政策論争について理解し、説明できるようになる。
4.マクロ経済学のミクロ的基礎について理解し、説明できるようになる。

【授業計画】

この講義は対面で行う予定ですが、オンライン対応時にはZoomを使った遠隔授業を行い、課題に対する解答はメールに添付して提出してもらいます。

1.経済成長I:資本蓄積と人口成長
ソローの経済成長モデルを説明する。貯蓄、人口成長が時間を通じて経済の産出水準や成長にどのような影響を与えるかを示す。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
2.経済成長II:技術進歩
技術進歩が経済成長に与える影響について解説する。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
3. 経済成長III:実証・政策
経済成長理論の実証分析や内生的経済成長理論についても説明する。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
(第2部 マクロ経済理論のトピックス)
4-5.経済変動の動学モデル
動学的AD-ASモデルと呼ばれるモデルを用いた短期の経済変動の分析を紹介する。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
6-7. 消費
消費関数に関するさまざまな理論について解説する。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
8-9.投資
投資の決定要因について詳細に検討する。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
(第3部 マクロ経済政策のトピックス)
10-11.安定化政策
経済変動に対してマクロ経済政策は積極的政策と受動的政策のどちらであるべきか、また、政策運営はルール方式と裁量方式のどちらであるべきかについて検討する。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
12.政府負債と財政赤字
政府の負債と財政赤字に関する政策的論争について解説する。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
(第3部 マクロ経済学のミクロ的基礎)
13-14.金融システム:好機と危機
貨幣供給の決定と銀行システム、貨幣保有に関する家計の意思決定、金融システムの変化が貨幣と他の資産との境界に与える影響等について説明する。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
15.わかっていること、いないこと
マクロ経済学の中心となる教訓と最も重要な未解決の問題について論じる。
(事前学修:教科書の当該箇所を読み予習する。事後学修:教科書の復習問題を解く。)
16.定期試験

各回の出席調査を行う際に簡単な練習問題を課すことがある。

【予習・復習】

講義1回当たりの予習時間はおおむね2時間とし、教科書の当該箇所を読んでおく。復習時間はおおむね2時間とし、教科書の復習問題、応用問題を解く。

【授業関連科目】

マクロ経済学、ミクロ経済学、経済政策

【成績評価方法・注意】

定期試験及び小テストの成績。
解答例について説明する。

【教科書】

著者:N.グレゴリー・マンキュー 書名:マクロ経済学(第4版)II 応用編 出版社:東洋経済新報社

【参考書】

適宜指示する
著者:N.グレゴリー・マンキュー 書名:マクロ経済学(第4版)I 入門編 出版社:東洋経済新報社