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社会調査実践 4単位 2014年度以後入学生
  経済 3年以上 経営 3年以上 3年以上
2013年度以前入学生
田中 潔 通年1コマ   経済 3年以上 経営 3年以上 3年以上
備考 社会調査士をめざす人を優先する
実務経験 内容 専門社会調査士67号 2004/10/1取得
授業との関連 数多くの社会調査を行なう。
本資格は社会調査の実践と後継者養成を目的とした資格である。
授業の目的は資格と合致している。
シラバス1

【授業の目的】

【授業目標】本学の教育理念「専門学術の振興」のために、調査の企画から報告書の作成まで社会調査の全過程を実習を通じて実践学習することを目的としている。調査実施のすべての段階を経験し、より良い社会調査を実施できる人材を育成することを目標とする。
なお、資格向け科目のため単位取得のみならば負担は大きく向かない。

【到達目標】

この授業では、街区における社会調査を企画し実施、集計、発表を必ず行わなければならない。
これらの学習や経験を通じて、以下のことができるようになる。
 1.調査一連の流れを理解し実践することができる。
 2.社会調査士資格のカリキュラムG科目(実習)を取得できる。
社会調査協会の認定科目に基づき評価され、社会調査士(見込みや正規)資格取得のための最終科目(ハードル)と位置付けられる。知識修得よりも実践が要求される。

【授業計画】

講義形式 講義+実地実習
評価形式 演習・実習過程(配分は評価方法)
非対面は講義案内科目掲示板やファイルで行なう
配布するプリントは全回で参照し使用する

1.社会調査の目的と調査の種類
  事前: 目的種類をテキストで調べる   事後: 目的種類をまとめる
2.仮説に基づく調査の立案
  事前: 統計的仮説を復習        事後: 調査仮設の立て方を知る
3.質問紙の設計,配布、回収
  事前: 質問紙の役割と注意点      事後: 質問紙のチェックが出来る
4.調査対象を考える
  事前: さまざまな集団と調査方法    事後: 集団に合った調査方法を考える
5.母集団と標本集団
  事前: 2つの集団の違いについて    事後: 2集団の役割を区別する
6.標本抽出調査と悉皆調査
  事前: 悉皆調査の困難性        事後: 標本調査の重要性と推測
7.標本の選定と標本数の決定
  事前: 調査の標本数決定の意義     事後: 標本数決定の練習 
8.設問の配列と記述の注意
  事前: 配列効果の例を予習       事後: 調査票レイアウトを整理する
9.調査用紙レイアウト
  事例: 調査票完成の注意点       事後: 集計向け調査票に改善
10.調査用紙とエクセルシート
  事前: エクセルでの構成法       事後: 例題票をエクセルファイル作成
11.回収データの入力とエディティング
  事前: シートへの入力とデータ修正   事後: データチェックを所与のファイルで行う
12.集計のためのシート利用
  事前: ankstatシートの予習       事後: ankstatシートの復習 
13.基礎等計量と度数集計
  事前: 基礎統計量とは         事後: 基礎統計量の役割と意味
14.集計表とグラフによる視覚化
  事前: 度数表を復讐          事後: 度数表の視覚化をまとめる
15.度数集計からクロス集計へ
  事前: 度数表、クロス表の構成     事後: クロス表の解釈
16.プレゼン資料との連携
  事前: プレゼン資料の準備       事後: 修正点の改善
17.実データによる入力演習
  事前: 自分のデータを入力       事後: データの目視チェック
18.実データによるデータチェック
  事前: 範囲チェック法を知る      事後: 実データを完成させる
19.実データによる集計作業
  事前: ankstat統計計算        事後: 実データの統計分析     
20.実データによるプレゼン資料作成
  事前: パワーポイント資料作成     事後: ppt資料の訂正・完成
21.実査実施の概要と課題
  事前: 協会課題の実査準備、実査    事後:  回収率求める
22.実査の計画と調査用紙立案
  事前: 自己計画と用紙案         事後: 訂正を反映
23.実査調査用紙の作成
  事前: 調査票案の事前作成       事後: 票差票の修正
24.実差の実施
  事前: 調査実施の準備         事後: 回収票の確認
25.回収票の整理、データチェック
  事前: データ入力           事後: データの点検・修正
26.実査データの集計と視覚化
  事前: 集計案を計画          事後: 集計結果の検討
27.実査データのクロス分析
  事前: クロス組み合わせの計画     事後: 分析結果の評価
28.プレゼン資料の製作
  事前: 示説資料の準備         事後: 指摘添削の修正
29.実施した調査報告会
  事前: 発表の準備・練習        事後: フロアコメントの反映
30.社会調査士資格取得のために
  事前: 資格制度と協会窓口       事後: 資格申請
20201126更新





【予習・復習】

復習2時間 課題解答・課題作成
予習2時間 次段階の作業内容の段取り

【授業関連科目】

社会調査協会認定の社会調査士認定科目(A〜F)、学部により科目名は異なる。

【成績評価方法・注意】

社会調査士認定科目Gである。特に最終課題は「社会調査協会」提出となるため、自分の課題に剽窃(無断使用や無断模倣)がある場合、それまでの状況にかかわらず「履修打切り」となる場合がある。
成績評価:社会調査の知識10%、実査の設計20%、用紙作成20%、実査実施30%、プレゼン20%

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する