【授業の目的】

経営学部経営学科に係る専門科目として、財務諸表による企業分析を通じて、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを目標とする。他学科の学生にとっては、「幅広い学習機会」にもなる。

【到達目標】

本講義の受講後に、受講生が主に下記のことができるようになることである。
1．財務諸表の役割と記載項目についての理解を深めること
2．財務諸表分析の有用性と各種の分析法（特に比率分析の方法）の意味を理解すること
3．実際企業の基本的な財務諸表分析の方法を知り、適用法を理解すること

【授業計画】

＜注意事項＞
1．教科書は最新版を購入すること。
2．本講義は日商簿記検定3級程度の知識を有する（必ずしも、検定試験に合格していなくてよい）ことを前提として行う。
3．講義の進捗状況により、講義計画を変更することがある。
4. 講義の理解を助けるために、毎回プリントを配布する予定である。


　対面講義を基本とするが、オンライン講義になった場合には、YouTubeを用いて講義し、毎回レポ
　ートを提出してもらうようにする。具体的な方法については、「講義掲示板」から指示する。

＜各回の授業内容＞
1．オリエンテーション、財務諸表の役割と種類（第1章）
　事前学修：テキスト第1章を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
2．貸借対照表（１）−資産（第2章）
　事前学修：テキスト第2章の資産の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
3．貸借対照表（２）−負債、純資産（第2章）
　事前学修：テキスト第2章の負債、純資産の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
4．損益計算書（１）−損益計算のルール（第3章）
　事前学修：テキスト第3章の損益計算のルールの箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
5．損益計算書（２）−５つの利益（第3章）
　事前学修：テキスト第3章の5つの利益の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
6．キャッシュ・フロー計算書（１）−そのしくみ（第4章）
　事前学修：テキスト第4章のキャッシュ・フロー計算書の特徴としくみの箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
7．キャッシュ・フロー計算書（２）−活動別のキャッシュ・フロー（第4章）
　事前学修：テキスト第4章の活動別のキャッシュ・フローの箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
8．財務諸表分析（１）−分析の基礎知識（１）（第5章）
　事前学修：テキスト第5章の分析の基礎知識の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
9．財務諸表分析（２）−分析の基礎知識（２）（第5章）
　事前学修：テキスト第5章の分析の基礎知識の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
10．財務諸表分析（３）−安全性分析（１）短期の支払能力分析（第5章）
　事前学修：テキスト第5章の安全性短期(短期の支払能力）分析の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
11．財務諸表分析（４）−安全性分析（２）長期の安定性分析（第5章）
　事前学修：テキスト第5章の安全性短期(長期の安定性）分析の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
12．財務諸表分析（５）−収益性分析（１）利益率による分析(第5章）
　事前学修：テキスト第5章の収益性分析の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
13．財務諸表分析（６）−収益性分析（２）回転率による活動性分析(第5章）
　事前学修：テキスト第5章の収益性分析の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
14．財務諸表分析（７）−生産性分析
　事前学修：インターネット等で生産性分析について調べておく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
15．財務諸表分析（８）−成長性分析、配当性、一株当たり分析（第5章）
　事前学修：テキスト第5章の成長性、一株当たり分析の箇所を読んでおく。
　事後学修：授業中に理解できなかった箇所を読み直す。
16．定期試験

【予習・復習】

予習（2時間）：次回の内容について、教科書を読む。必要であれば、インターネットでテーマに関連した内容を調べておく。
復習（2時間）：練習問題を通して理解度を高める。

【授業関連科目】

簿記論、財務諸表論、工業簿記、原価計算などの会計関連科目

【成績評価方法・注意】

定期試験80％(専門知識、思考力、判断力）と、平常点20％(講義への積極的な参加、受講態度等)によって評価する。試験終了後に模範解答を配布する。質問があれば、試験終了後または研究室に来て質問してほしい。毎回、講義時間中にスマートホンを用いて出席登録を行うので、スマホを持参のこと。

【教科書】

著者：大阪商工会議所編　書名：ビジネス会計検定試験　公式テキスト３級　　出版社：中央経済社

【参考書】

参考書を使用しない