【授業の目的】

経済学部経済学科に関わる専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献することを授業目標とする。他学部の学生にとっては、、「幅広い学習機会」にもなる。

【到達目標】

受講生が受講終了までに次のようなことができるようになることが到達目標である。
1.　経済発展とともに金融システムがどのように形成されるのかを説明することができる。
2.　現在の国際経済・金融環境の下で途上国の金融にどのような問題が生じているか具体例を挙げて説明することができる。
3.　途上国が直面している金融問題に対する解決策について、具体例を挙げて説明することができる。

【授業計画】

１．イントロダクション
２．途上国開発と金融の役割
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第1章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
３．途上国金融システムの発展とその経路
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第2章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
４．銀行型システムと市場型システム
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第2章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
５．グローバリゼーションと発展途上国銀行セクター
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第3章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
６．外国銀行の進出と役割
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第4章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
７．途上国企業の資金調達
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第5章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
８．東アジアとコーポレート・ガバナンス
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第6章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
９．途上国農村の金融問題とマイクロ・ファイナンス
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第7章第1節
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
10．開発途上国の対外資金
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第7章第2節
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
11．国際収支と国際貸借
　　　　資料を配布
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
12．対外債務問題
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第8章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
13．途上国債務における原罪仮説
　　　　資料を配布
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
14．開発援助資金
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第9章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
15．グローバル・インバランス
　　　　教科書：奥田・三重野・生島（2010）第11章
　　　　事前学修：2時間
　　　　事後学修：1時間
16. 定期試験

【予習・復習】

予習（1時間程度）教科書の該当箇所を読んで、疑問点や問題点を整理しておくこと。
復習（3時間程度）教科書と配布プリントの内容を復習し理解を深めるとともに、各回の課題に基づいて発展的に探究し、レポートを作成すること。

【授業関連科目】

マクロ経済学、国際経済学、金融論、国際金融論、アジア経済分析

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：試験とレポート
記述式の試験問題を作成して期末試験を実施し、その結果に基づき評価する（70点満点）。また、毎回課題レポートを課し、レポート内容が到達目標に近づいたものは成績評価に加点する（30点満点）。なお、次回の授業で、優れた着眼点は披露し、誤解についてはコメントする。
注意：特に途上国を中心に、最近の金融・経済問題に関するニュースに関心を持ち情報を収集するように心がける必要がある。

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

適宜指示する