【授業の目的】

　経営学部商学科の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献すること。本講義は、パーソナル・ファイナンシャルプランニングにおける不動産運用設計に関する専門知識を身につけることを授業目標とする。また、国家資格である「宅地建物取引士」の基礎事項を身につけることを目標とする。

【到達目標】

　少子高齢化・人口減少社会においては、不動産という個人財産を適切に維持管理し、最終的に相続・承継・売却といった「出口戦略」までを考慮した取得・保有が重要課題となる。そこで、本講義ではファイナンシャルプランニングにおける不動産運用設計の重要事項を中心に体系的に学ぶことを目標とする。
1.ファイナンシャルプランニングにおける不動産運用設計に関する重要事項が理解できる
2.宅地建物取引士に関する項目のうち、法令上の制限に関わる重要事項が理解できる
3.不動産市場や不動産に関する時事問題などについて理解できる

【授業計画】

1.不動産運用設計に関する基礎知識の理解
　　事前学修：不動産について興味のあるキーワードをノートに整理しておくこと
　　事後学修：不動産運用設計についてノートを整理すること

2.不動産市況に関する基本事項の理解
　　オリジナルプリント：国内の不動産市況の動向
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

3.国内の中古住宅市場に関する基本事項の理解
　　オリジナルプリント：中古市場活性化に向けた取り組み
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

4.不動産に関連する法規制：都市計画法、都市計画マスタープランに関する基本事項の理解
　　オリジナルプリント：自治体における都市計画
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

5.空き家問題に関する基本事項の理解
　　オリジナルプリント：空き家問題と解決に向けた取り組み
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

6.岡山県内の不動産市場について
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

7.不動産有効活用の手法に関する基本事項の理解
　　オリジナルプリント：土地の有効活用
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

8.空き家再生事業に関する基本事項の理解
　　オリジナルプリント：不動産有効活用
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

9.不動産の取引：不動産の調査に関する事項の理解
　　オリジナルプリント：現地・市場・登記記録の調査
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

10.不動産の取引：不動産の賃貸借契約に関する借地借家法の理解
　　オリジナルプリント：借地借家法
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

11.不動産事業：事業収支計画に関する事項の理解
　　オリジナルプリント：事業収支計画
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

12.不動産投資分析に関する事項の理解
　　オリジナルプリント：不動産投資分析
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

13.不動産証券化商品での運用手法に関する基本事項の理解
　　オリジナルプリント：不動産証券化商品
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

14.不動産に関連する法規制：建築基準法に関する事項の理解
　　オリジナルプリント：建築基準法
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

15.不動産関連税制に関する基本事項の理解
　　オリジナルプリント：不動産関連税制
　　事前学修：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること。
　　事後学修：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

【予習・復習】

講義を受けるに際して、予習1時間、復習3時間を取ること
予習１時間：授業のテーマについて、新聞・インターネット等により用語や情報を収集すること
復習3時間：課題レポートについて、講義内容・参考図書等を使ってまとめること

【授業関連科目】

「ＦＰ不動産運用設計」

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：小レポート
　毎回、小レポートを実施し、レポートについてはコメントを付けて返却する。小レポートに100点を配点する。
※セキュリティシートにより出席管理を行うのでスマートフォン等を持参すること

【教科書】

プリントを配布する

【参考書】

著者：日本ファイナンシャル・プランナーズ協会　書名：平成31年度　FPテキスト/不動産運用設計　出版社：日本ファイナンシャル・プランナーズ協会