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統計学総論II 2単位 2014年度以後入学生
1年以上 経済 1年以上 経営    
2013年度以前入学生
佐井 至道 後期1コマ 1年以上 経済 1年以上 経営    
備考 定員40名程度
シラバス1

【授業の目的】

 経済学部経済学科に係る専門科目(選択必修科目)として,本講義は,統計学総論Iに引き続き,統計学の種々の手法の習得と表計算ソフトExcelを利用した演習によるテクニックの習得を目的とし,教育理念に沿って,統計という手法を用いて社会事象を捉え,分析し,解決する能力を備えた人材の育成を目指す。

【到達目標】

1) 変数間の関係を探るためにしばしば利用される相関係数の性質を理解できる。
2) 回帰分析の手法を理解し,データに対して用いることができる。
3) 確率変数や確率分布などについて,その概念を把握できる。
4) 簡単な推定方法や検定方法を用いることができる。

【授業計画】

1.相関係数と偏相関係数の計算方法とその解釈の説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:講義で学習した手法の復習
2.多変量の実データに対する相関係数の計算
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
3.回帰直線の求め方とその解釈の説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
4.2変数の実データに対する回帰直線の当てはめ
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
5.データの平滑化の方法についての説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
6.時系列データに対する平滑化の演習
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
7.ダミー変数による変数のコントロール法とその利用法の説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
8.ダミー変数による数値化とそのデータに対する分析
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
9.官庁統計などの経済データについての見方と分析方法の説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
10.推定・検定に用いる確率論の説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
11.平均値の推定の説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
12.平均値の検定の説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
13.クロス表における独立性の検定の説明
・事前学修:講義で使用する手法の予習
・事後学修:返却されたレポートについての復習
14.個々の実データに対する分析とレポート作成
・事前学修:分析するデータの収集
・事後学修:予測結果と実際の値との差の評価
15.レポート作成
・事前学修:分析するデータの収集
・事後学修:予測結果と実際の値との差の評価

【予習・復習】

予習(1時間程度)使用するデータの選定,手法の予習など
復習(3時間程度)レポートの作成,返却されたレポートについての復習など

【授業関連科目】

統計学総論Iを受講していることが望ましい。

【成績評価方法・注意】

成績評価方法:レポートと講義内の小テスト
講義における出席状況や提出するレポートを80%,講義内の小テストを20%として評価する。レポートについては,毎回チェックして返却し,次回の講義で解説する。
受講者数の上限を40名程度とする。最初の講義には必ず出席すること。希望者多数の場合には抽選を行う。

【教科書】

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【参考書】

著者:佐井至道 書名:例解調査論 出版社:大学教育出版