印刷する
契約法 2単位 2014年度以後入学生
1年以上 経済   経営 1年以上  
2013年度以前入学生
倉持 弘 後期1コマ 1年以上 経済   経営 1年以上  
備考 『民法概説』を履修済であること
シラバス1

【授業の目的】

本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献すること。契約とは、契約当事者が定める当事者間のルールである。契約法を学ぶことで、ルール・法律についての理解を深めることを目標とする。

【到達目標】

受講生が受講後に次のようなことができるようになること。
1.契約の締結、履行の流れをおおまかに理解し、また契約が履行されなかった場合の法的処理についてもおおまかに理解できている。
2.売買、賃貸借、消費貸借(金銭の貸借)という代表的な契約についての法をおおまかに理解できている。
3.上記をベースにそれ以外のさまざまな契約について法的に考えることができる。

【授業計画】

1.オリエンテーション、契約法を学ぶ意味、契約の拘束力
 事後学習:レポート「契約の拘束力の源泉」
2.民法の中での契約法の位置づけ(UNIT1)
 事前学習:教科書UNIT1を読むこと。
 事後学習:レポート「売買、賃貸借、使用貸借、請負、雇用、消費貸借はそれぞれどのような契約か」
3.合意による契約の成立(UNIT2)
 事前学習:教科書UNIT2を読むこと。
 事後学習:レポート「契約の分類」
4.契約の成立時期(UNIT2)
 事前学習:教科書UNIT2を読むこと。
 事後学習:レポート「契約の中心部分と周辺部分」
5.売買契約の基本的効力(UNIT3)
 事前学習:教科書UNIT3を読むこと。
 事後学習:レポート「双務契約の特性」
6.売主の担保責任(UNIT4)
 事前学習:教科書UNIT4を読むこと。
 事後学習:レポート「物の瑕疵についての売主の責任」
7.売買契約の解除(UNIT5)
 事前学習:教科書UNIT5を読むこと。
 事後学習:レポート「解除とは何か」
8.賃貸借の基本的効力(UNIT6)
 事前学習:教科書UNIT6を読むこと。
 事後学習:レポート「不動産賃貸借の強化」
9.借地借家法による調整(UNIT7)
 事前学習:教科書UNIT7を読むこと。
 事後学習:レポート「借地関係についての法の変遷」
10.消費貸借(UNIT8))
 事前学習:教科書UNIT8を読むこと。金利計算。
 事後学習:レポート「利息に関する法規制」
11.派生型与信契約(UNIT8)
 事前学習:教科書UNIT8を読むこと。
 事後学習:レポート「抗弁の対抗(抗弁の接続)」
12.雇用・請負・委任(UNIT9)
 事前学習:教科書UNIT9を読むこと。
 事後学習:レポート「雇用、請負、委任はどう違うか」
13.雇用・請負・委任の現代の問題点(UNIT9)
 事前学習:教科書UNIT9を読むこと。
 事後学習:レポート「安全配慮義務」
14.贈与など好意型契約(UNIT11)
 事前学習:教科書UNIT11を読むこと。
 事後学習:レポート「無償契約の機能」
15.組合(UNIT10)
 事前学習:教科書UNIT10を読むこと。
 事後学習:レポート「組合とはどのような契約か」


*各回のタイトルの後ろにあるのは教科書(新基本民法契約編)のUNIT別略目次(ixページ)の番号である。
*六法は指定のものでなくても構わないが、改正民法が掲載されているものを用意すること。

【予習・復習】

予習1時間:教科書該当ページを読み、疑問点などを整理しておくこと。
復習4時間:宿題レポート作成。

【授業関連科目】

民法概説、不法行為法、物権総論、担保物権、債権総論、民法総則
民法概説は履修済みであること。

【成績評価方法・注意】

毎回宿題レポートを課す(ワープロの利用を推奨)。よくできたものを1つ次回の講義で紹介する。
数回、小テストを実施する。正解は次回に発表する。
評価手段の「その他」は予習課題である。解答例などを講義中に示す。
注意
セキュリティーシートを配布するので、スマートフォンなどを利用して出席登録を行うこと。
この講義では録画ビデオを講義案内システムに掲載するので、欠席者は必ずそれを視聴した上で宿題レポートを提出すること。

【教科書】

著者:大村敦志 書名:新基本民法 契約編 出版社:有斐閣
著者: 書名:ポケット六法 平成31年版 出版社:有斐閣

【参考書】

参考書を使用しない