考古学II | 2単位 | 2014年度以後入学生 | |||||||
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法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 | ||
2013年度以前入学生 | |||||||||
福本 明 | 後期1コマ | 法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 |
備考 | 「考古学I」を履修済であることが望ましい | ||||||||
実務経験 | 内容 | 倉敷市教育委員会で埋蔵文化財専門調査員(学芸員)及び、倉敷埋蔵文化財センター館長として勤務し、埋蔵文化財に関する保護保存、活用等に関する実務経験を積んだ。また、公益財団法人倉敷考古館に学芸課長として勤務し、考古資料の展示や博物館の運営等に関する実務経験を積んだ。 | |||||||
授業との関連 | 担当する考古学の授業において、埋蔵文化財の調査研究及び保護・保存等の実務経験を基にした講義を行い、実践的な技術や知識を教授する。 |
人間の歴史について考古学的立場から身近な遺跡を取り上げ、過去の人たちの営みを通じて自身の未来への目標や生き方を探らせる。学芸員課程の選択必修科目ならびに全学共通の一般知識科目として、学芸員課程の履修学生にとっては本学の教育目標「専門学術の振興」に貢献し、他の学生にとっては「幅広い学習機会の提供」ともなる。
上記の授業目標を周知し、次のことができるようになること。
1.考古学、歴史に関心をもち、歴史文化の重要性を理解し、説明できる。
2.考古学的手法による吉備地域の発掘調査成果を各時代ごとに理解し、説明できる。
3.とくに「古代吉備地方における社会と文化」について深く理解し、説明できる。
4.全体を通して、考古資料(遺跡・遺物=埋蔵文化財)の保存・活用の意義と方法、博物館活動のなかでの考古学部門の役割等について述べることができる。
1.遺跡は語る ―遺跡・遺物の概念、「吉備」とは何か、地域考古学のガイダンス―
参考:小林達雄編『考古学ハンドブックス』新書館 2007.1 ほか
事前学修:古代吉備について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
2.吉備の旧石器(先土器)時代
参考:平井勝「先土器時代」『えとのす』24 吉備の考古学 新日本教育出版 1984 ほか
事前学修:鷲羽山遺跡について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
3.吉備の縄文時代(1)―旧石器時代から縄文時代へ―
参考:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
事前学修:縄文海進について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
4.吉備の縄文時代(2)―縄文貝塚と縄文人のくらし―
参考書:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
事前学修:縄文貝塚ついて調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
5.吉備の弥生時代(1)―縄文時代から弥生時代へ―
参考書:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
事前学修:稲作の伝播について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
6.吉備の弥生時代(2)―吉備の弥生集落―
参考:柳瀬昭彦『吉備の弥生集落』吉備人出版 2007.8 ほか
事前学修:弥生時代の集落遺跡について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
7.吉備の弥生時代(3)―吉備の弥生墳丘墓―
参考書:福本明『吉備の弥生大首長墓 楯築弥生墳丘墓』2007.2 ほか
事前学修:楯築弥生墳丘墓について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
8.吉備の古墳時代(1)―古墳とは何か―
参考:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
事前学修:古墳の定義について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
9.吉備の古墳時代(2)―吉備の主要古墳―
参考:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
事前学修:吉備の三大古墳と三大巨石墳について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
10.吉備の古墳時代(3)―吉備氏の反乱伝承―
参考:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
事前学修:吉備氏の反乱伝承について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
11.吉備の飛鳥・奈良時代(1)―吉備の古代寺院―
参考:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
事前学修:古代の瓦について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
12.吉備の飛鳥・奈良時代(2)―墓制、古代山城―
参考:葛原克人「鬼ノ城・小廻りと古代寺院」『図説岡山県の歴史』河出書房新社1990.11
事前学修:鬼ノ城について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
13.吉備の窯業生産 ―古墳時代〜中世―
参考:近藤義郎編『岡山県の考古学』吉川弘文館 1987.8 ほか
事前学修:須恵器と備前焼の関係について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
14.吉備の製鉄 ―弥生時代〜近世―
参考:光永真一『たたら製鉄』吉備考古ライブラリィ・10 吉備人出版 2003.11 ほか
事前学修:たたら製鉄について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
15.吉備の山城と城郭 ―中世山城と近世城郭―
参考:人見彰彦「城と城下町の建設」」『図説岡山県の歴史』河出書房新社1990.11 ほか
事前学修:岡山城について調べておくこと
事後学修:配布資料を見直し、内容を確認して理解を深めること
16. 定期試験
予習時間:1時間程度
予習の目標値(内容):授業計画の事前学修の各項目について調べておく。
復習時間:1〜2時間程度
復習の目標値(内容):配付資料・ノートで講義内容を照合し、再確認する。
考古学I
試験とレポート両方
上記の到達目標にどの程度達したかを、課題レポート等と期末試験(基本的に記述式問題、一部選択肢・穴埋め等)の成績結果を4:6の比率で配分し、総合評価する。授業ではプリントを配布し、必要に応じて遺物などの実物資料等を使用する。課題レポートは最終授業時にコメント等をつけて各自に返却し、総評する。毎回、セキュリティシートで出席登録を行うので、スマホを持参すること。
プリントを配布する
著者:近藤義郎編 書名:『岡山県の考古学』 出版社:吉川弘文館
著者:柳瀬昭彦 書名:『吉備の弥生集落』 出版社:吉備人出版
著者:福本明 書名:『吉備の弥生大首長墓 楯築弥生墳丘墓』 出版社:新泉社