【授業の目的】

　経営学部商学科の専門科目として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献すること。本講義は、金融リテラシーを基礎として、パーソナル・ファイナンス・プランニングの専門家である「2級FP技能士」に求められる専門的な知識を身につけ、さらに評価分析・提案能力の向上を図ることを授業目標とする。

【到達目標】

　国家検定試験の2級ファイナンシャル・プランニング技能検定・個人資産相談業務の実技科目のうち、Ｅ分野：不動産の分野に関する知識の７割程度理解できる。また、AFP認定者に求められるFP提案書に関連する基礎的な技能について理解できる。
1．不動産に関する専門用語について説明できる
2．不動産運用設計に関連した各種計算および分析ができる
3．ファイナンシャルプランニングにおける不動産に関するプランニングの基礎的な考え方が理解できる

【授業計画】

原則として「金融資産運用・不動産II」の授業を履修していること

1.ファイナンシャルプランニングと不動産運用設計（総論）
　　事前学修：教科書第1章・第1、2節を読み、不明点を整理しておくこと
　　事後学修：不動産運用設計の重要事項についてノートにまとめること

2.不動産の価格評価に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第4章・第1節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

3.不動産取引：不動産の権利に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第5章・第1、2節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

4.不動産取引：不動産調査に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第5章・第4、6節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

5.不動産取引：不動産売買に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第5章・第8節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

6.不動産関連法規：区分所有法・借地借家法に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第6章・第2・3節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

7.不動産関連法規：都市計画法に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第6章・第6節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

8.不動産関連法規：建築基準法に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第6章・第7節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

9.演習I：不動産関連法規に関する計算演習
　　事前学修：建築基準法における建築面積・延べ面積の計算についてノートに整理しておくこと
　　事後学修：演習課題について重要事項をノートに整理しておくこと

10.不動産関連税制：不動産取得税・固定資産税等に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第7章・第1・4節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

11.不動産関連税制：不動産の譲渡課税に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第7章・第7節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

12.演習II：不動産関連税制に関する計算演習
　　事前学修：不動産の譲渡所得の計算についてノートに整理しておくこと
　　事後学修：演習課題について重要事項をノートに整理しておくこと

13.アセットアロケーションと不動産に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第2章・第1節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

14.不動産投資分析に関する事項の理解
　　事前学修：教科書第3章・第1・3節を読み、不明点をノートに整理しておくこと
　　事後学修：講義内容の重要事項についてノートにまとめること

15.演習III：不動産投資に関する計算演習
　　事前学修：不動産の利回り計算についてノートに整理しておくこと
　　事後学修：演習課題について重要事項をノートに整理しておくこと

16.定期試験

【予習・復習】

講義を受けるに際して、予習1時間、復習3時間を取ること
予習１時間：授業のテーマについて教科書の全文を読み、不明点をノートにまとめること
復習２時間：講義内容、小テストについて教科書等を使って復習すること

【授業関連科目】

「ＦＰリスク・リタイアメントプランニング」、「ＦＰタックスプランニング」、「ＦＰ相続・事業継承」、「ＦＰ金融資産運用設計」の同時履修を推奨

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：小レポート、小テスト、定期試験
　定期的に小レポートまたは小テストを実施し、小テストについては模範解答を配布して解説し、小レポートについてはコメントを付けて返却する。また、定期試験は計算問題、記述問題等によるテストを実施する。小テスト・小レポートに70点、定期試験に30点を配点する。
※セキュリティシートにより出席管理を行うのでスマートフォン等を持参すること
※原則として「金融資産運用・不動産II」を履修していること

【教科書】

著者：日本ファイナンシャル・プランナーズ協会　書名：平成31年度　FPテキスト/不動産運用設計　出版社：日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

【参考書】

著者：きんざいファイナンシャルプランナーズセンター　書名：'18−'19年度版 ＦＰ技能検定教本２級７分冊総合演習（実技対策）　出版社：きんざい