【授業の目的】

　経営学部商学科に係る専門科目（選択必修科目）として、本学の教育目標である「専門学術の振興」に貢献できる。他学科・他学部の学生にとっては、「幅広い学習機会」になる。

【到達目標】

　受講生が受講終了までに次のようなことができるようになることが到達目標である。
１．個人や世帯の財務計画（パーソナルファイナンシャルプラン）の制度や生活スキルついて概説できる。
２．ファイナンシャル・プランニング技能検定３級学科試験の「ライフプランニングと資金計画」Ａ分野で求められる知識水準の６割以上を理解、説明できる。
３．ファイナンシャル・プランニング技能検定３級学科試験の「リスク管理」Ｂ分野で求められる知識水準の６割以上を理解、説明できる。

【授業計画】

第１回　パーソナル・ファイナンスの基礎知識とライフデザインとライフプランの概略を理解する。
　　　　教科書：「序論ファイナンシャル・プランニングを学ぶ意味」
　　　　・予習：教科書 2〜 6頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第２回　ファイナンシャル・プランニングと倫理、関連法規の制度を理解する。
　　　　教科書：「第１編ファイナンシャル・プランニング概論」
　　　　・予習：教科書 8〜 13頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第３回　ライフステージにおける一般的テーマ、ライフステージ別資金運用と各種統計数値の把握や
　　　　プランニング手法を理解する。
　　　　教科書：「第２編ライフプランニング第１章ライフプランニングと資金計画」
　　　　・予習：教科書 22〜 29頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第４回　リスクマネジメントの概念、個人をとりまく主なリスクとその管理手法を理解する。
　　　　教科書：「第４編第１章リスクマネジメント、第２章保険制度」
　　　　・予習：教科書 106〜 109頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第５回　社会保険制度の仕組み、給付の種類と内容について概略を理解する。
　　　　教科書：「第２章社会保険第４編第２章保険制度」
　　　　・予習：教科書 34〜 39頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第６回　公的医療保険、労働者災害補償保険、雇用保険の仕組み、給付の種類と内容について概略を
　　　　理解する。
　　　　教科書：「第２章社会保険」
　　　　・予習：教科書 109〜 111頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第７回　公的年金制度の国民年金、厚生年金保険、共済年金、請求手続の仕組み、給付の種類と内容
　　　　について概略を理解する。
　　　　教科書：「第３章公的年金」
　　　　・予習：教科書 42〜 50頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第８回　公的年金制度の障害給付、遺族給付、併給調整、請求手続の仕組み、給付の種類と内容につ
　　　　いて概略を理解する。
　　　　教科書：「第３章公的年金」
　　　　・予習：教科書 51〜 58頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第９回　生命保険の仕組みと機能、保険料、剰余金・配当金の仕組み、契約手続や保険約款の一般的
　　　　事項の読取りを理解する。
　　　　教科書：「第４編第３章生命保険」
　　　　・予習：教科書 113〜 121頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第10回　生命保険商品の種類と内容、個人向け保険商品、個人年金保険、医療保険、特約の種類と内
　　　　容を理解する。
　　　　教科書：「第４編第３章生命保険」
　　　　・予習：教科書 121〜 127頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第11回　損害保険の仕組みと機能、保険料、保険契約・損害賠償と法律知識、損害保険契約の読取り
　　　　を理解する。
　　　　教科書：「第４章損害保険」
　　　　・予習：教科書 129〜 133頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第12回　損害保険商品の種類と内容、火災保険、地震保険、自動車保険、傷害保険、費用・利益保
　　　　険、賠償責任保険、積立型損害保険を理解する。
　　　　教科書：「第４章損害保険」
　　　　・予習：教科書 134〜 137頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第13回　第三分野の保険に関し、医療保険と医療保険特約、生前給付保険と特約、介護保険と特約、
　　　　ガン保険と特約、その他の第三分野保険と特約リスクマネジメントを理解する。
　　　　教科書：「第１編第三分野の保険」
　　　　・予習：教科書 138〜 142頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第14回　企業年金の全体像と確定給付型年金や確定拠出年金、個人年金の分類や各業態別個人年金商
　　　　品、財形年金の財形貯蓄制度や財形年金の仕組みと商品を理解する。
　　　　教科書：「第１編企業年金・個人年金等」
　　　　・予習：教科書 55〜 60頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する
第15回　公的年金等、個人年金（財形年金を含む）企業年金に係る税金を理解する。
　　　　教科書：「第２編第５章年金と税金」
　　　　・予習：教科書 138〜 139頁を読み不明点を整理しておく ・復習：課題レポートを完成する

【予習・復習】

予習（１時間程度）テキストの該当箇所を読んで、問題点（疑問点）を整理しておくこと。
復習（３時間程度）課題に基づいてレポートを作成すること。

【授業関連科目】

金融資産運用・不動産１、タックスプランニング、相続・事業承継、ＦＰ技能論１．２など。

【成績評価方法・注意】

成績評価方法：小テストとレポートにより評価する。
１．到達目標にどの程度達したかを講義内小テスト（30％）で、また、次回講義までに小テスト問題に関連する法令・制度、約定等をレポート（70％）に論述し成績評価を行う。（計15回）
２．次回の講義で模範解答を配布して解説する。また、疑問点には授業内で適宜回答する。
３．課題は検定試験過去問題や想定問題から出題する。

【教科書】

著者：日本ファイナンシャル・プランナーズ協会　書名：ファイナンシャル・プランニング入門第4版　出版社：日本ファイナンシャル・プランナーズ協会

【参考書】

適宜指示する