文学を考える | 2単位 | 2014年度以後入学生 | |||||||
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法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 | ||
2013年度以前入学生 | |||||||||
石井 敏弘 | 前期1コマ | 法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 |
備考 | |||||||||
実務経験 | 内容 | 推理小説、脚本の執筆。 | |||||||
授業との関連 | プロの推理作家ならではの書き手の立場から講義を行い、推理小説の技術と知識を教授する。 |
社会での人間関係や心理に深く根ざした文学である推理小説を学び、理解することは、本学の教育理念とも密接な関係を持ち、ストーリーからは背景にある社会や人間関係を正確に観察し、謎を解くプロセスでは分析力や洞察力を求められ、論理的な説明を行うという解決力を養う事にもつながる。これらすべての基礎的な能力を養うことに加え、登場人物の心理や物語のテーマを感じることから、人と共感できる豊かな心をも養うことを目的とする。
受講生が受講終了までに、次のようなことができるようになることが到達目標である。
1.推理小説の構造や、中でも重要な伏線について学ぶことで、周到に準備したり、配慮したりする社会生活に必要はセンスを身に着けることの重要性を理解できる。
2.作品全体のテーマ性を感じ取ったり、登場人物の心情を感じ取ったりすることで、他人とも共感し得る心の重要性を理解できる。
3.表面には見えない物語の背景まで想像をめぐらすことで、物事を注意深く観察したり、裏側にあるものを洞察したりできるようになる。
第1回:推理小説の世界へ――ミステリーに関する基礎知識 教科書と「Murder in memory」の成り立ちについて。クイズ形式のプリントを配布。
事前学習:ミステリーとはどういう文学か、事前に調べておく。
事後学習:ミステリーの基本的な構造について講義内容から確認しておく。
第2回:推理小説がいかにして創られるか――「Murder in memory」の執筆背景。
教科書:『ノー・ソリューション』「Murder in memory」 記憶1〜2。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、疑問点を整理しておく。
事後学習:登場人物について整理し、関係性を把握しておく。
第3回:洞察力をを養う――伏線がどこにあるのか。
教科書:『ノー・ソリューション』「Murder in memory」 記憶3〜6。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、疑問点を整理しておく。
事後学習:過去のストーリーに存在する伏線を整理しておく。
第4回:消去法について――推理のプロセス 全解説。
教科書:『ノー・ソリューション』「Murder in memory」 記憶7〜9。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、伏線を予測する。
事後学習:謎解きの構造を自分なりにまとめる。
第5回:作品のテーマとは何か――「オルフェウスのダンジョン」の成り立ちについて。
教科書:『ノー・ソリューション』「オルフェウスのダンジョン」プロローグ〜1。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、疑問点を整理しておく。
事後学習:登場人物について整理し、関係性を把握しておく。
第6回:テーマをどこに感じるか――主人公と物語がどこでリンクしているか。
教科書:『ノー・ソリューション』「オルフェウスのダンジョン」2〜3。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、疑問点を整理しておく。
事後学習:過去のストーリーに存在する伏線を整理しておく。
第7回:テーマを見据えつつ洞察力を鍛える。
教科書:『ノー・ソリューション』「オルフェウスのダンジョン」4〜5。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、伏線を予測する。
事後学習:謎解きの構造を自分なりに推理する。
第8回:自ら答えを見つけ出す喜びを実感する。
教科書:『ノー・ソリューション』「オルフェウスのダンジョン」全編。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、犯人を推理する。
事後学習:犯人特定の根拠を整理する。
第9回:一般文学における伏線の役割1。
参考書(スマートフォン、PCなどで読むことができる):『桜餅』前半。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、ストーリーを整理しておく。
事後学習:登場人物について整理し、関係性を把握しておく。
第10回:一般文学における伏線の役割2。
参考書(スマートフォン、PCなどで読むことができる):『桜餅』後半。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、どこが伏線か考えておく。
事後学習:物語のテーマについて、自分なりに考えをまとめておく。
第11回:事件の背景にあるものを洞察する1。
教科書:『ノー・ソリューション』「うつし世は悪夢」冒頭〜1。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、疑問点を整理しておく。
事後学習:登場人物について整理し、関係性を把握しておく。
第12回:事件の背景にあるものを洞察する2。
教科書:『ノー・ソリューション』「うつし世は悪夢」2〜3。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、伏線を予測する。
事後学習:謎解きの構造を自分なりに推理する。
第13回:事件の背景にあるものを洞察する3。
教科書:『ノー・ソリューション』「うつし世は悪夢」4〜5。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、伏線を予測する。
事後学習:謎解きの構造を自分なりに推理する。
第14回:事件の背景にあるものを洞察する4――物語の表面には出ないストーリーを再構築する。
教科書:『ノー・ソリューション』「うつし世は悪夢」6。
事前学習:テキストの該当箇所を事前に読み込んでおき、犯人を推理する。
事後学習:犯人特定の根拠を整理する。
第15回:全講義の総括 14.の解説の補足。
事前学習:伏線とは何か、物語のテーマとは何か、これまでの学習をまとめておく。
事後学習:どの物語にどのような登場人物が用意されていたか、その必然性を確認する。
第16回:定期試験。
定期試験は教科書、ノートの持ち込みを許可する(コピーは不可)。留学生は、試験時に電子辞書の持ち込みを可とするが、スマートフォンのアプリケーションによる代用は認められない。
※ 受講生の理解度、進展状況により、『桜餅』の解説を省略・短縮する場合がある。『桜餅』に関しては参考書としてネット上に用意してある。
予習(1時間程度)教科書の該当箇所を読み、ストーリーについて把握しておくこと。また疑問点を整理しておくこと。
復習(1時間程度)当日講義の箇所を再読。レポート提出の場合もある。
文学と時代
試験,小テスト,レポート,その他
講義内容についての理解度の確認と到達目標にどの程度達したかを確認する、小テスト、レポート、定期試験を行う。小テストやレポートは、当日もしくは後日、解説を行い、優れたものを紹介する。定期試験終了時、模範解答を配布する。積極的な授業参加姿勢は加点の対象となる。
著者:石井敏弘 書名:ノー・ソリューション 出版社:
適宜指示する
【授業形態】 | 講義 | 演習 | 実習・実技 | 実験 |
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○ |
【授業方法】 | 受動型 | アクティブラーニング | その他 | |||||
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課題解決型 | ディスカッション ディベート |
グループワーク ペアワーク |
プレゼン テーション |
フィールド スタディ |
その他 | |||
○ |
【受講生のPC等使用】 | PC・タブレット(教室に備付) | PC・タブレット(学生自身が準備) | スマートフォン | その他 |
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○ |
【初年次教育】 | 【接続科目】 | 地域社会 | 国際社会 | 産業界 | 大学院進学 | |
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【評価(方法)手段】 | |||||||||||
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評価(方法)手段 | 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP) | ||||||||||
知能・技能 | 思考・判断・表現力 | 主体性・態度 | |||||||||
CP1 | CP2 | CP3 | CP4 | CP5 | CP6 | CP7 | CP8 | CP9 | |||
専門知識 | 一般知識 | 思考力 | 判断力 | 会話・文章力 | 意欲・責任感 | 協調性 | 持続性 | 倫理観 | |||
評価(方法)手段 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
学習目標(比率) | 19% | 11% | 19% | 11% | 16% | 12% | 6% | 6% | |||
評価手段(比率) | 試験 | 46% | 13 | 5 | 13 | 5 | 10 | ||||
小テスト | 18% | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | ||||
レポート | 18% | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | ||||
成果発表 | |||||||||||
受講態度 | 18% | 6 | 6 | 6 | |||||||
その他 | |||||||||||
【対応するディプロマ・ポリシー(DP)】 | 知能・技能 | 思考・判断・表現力 | 主体性・態度 | ||||||||
DP1 | DP2 | DP3 | DP4 | DP5 | DP6 | DP7 | DP8 | DP9 | |||
専門知識 | 一般知識 | 思考力 | 判断力 | 会話・文章力 | 意欲・責任感 | 協調性 | 持続性 | 倫理観 | |||
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |