こころの哲学 | 2単位 | 2014年度以後入学生 | |||||||
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法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 | ||
2013年度以前入学生 | |||||||||
九鬼 一人 | 後期1コマ | 法 | 1年以上 | 経済 | 1年以上 | 経営 | 1年以上 | 商 | 1年以上 |
備考 |
授業の位置付け:DP2一般知識、DP3思考力、DP9倫理観
ヒュームの『人間本性論』の考察を手掛かりに、心をめぐる様々な問題を考える。知覚以外に知識の基礎を求めることはできないという、ヒュームの経験主義的哲学を紹介し、あわせてその限界を考察して、広く哲学の諸問題を考察する。幅広く深い教養を培う。
1.経験主義的哲学、すなわち「知覚」モデルの哲学の基本発想に馴れ親しむことができる。
2.普遍的なものはいかにして考えられるかについて考えを深める。
3.知覚の問題、抽象の問題、絶対的知識と蓋然的知識の区別の問題、因果性の問題など哲学の諸問題の端緒に触れることができる。
文章の読解力も養える。なお幅広い視野を育むことを目標とするので、一つの考え方にとらわれない態度が必要である。
一、授業の位置付け:CP2一般知識、CP3思考力、CP9倫理観
二、講義形式
三、受動型
HPの閲覧によって授業を進める。毎回、配布プリントの理解度を小レポート(質疑応答・感想叙述を含む)の添削を行う。倫理学IIの経験的心理学(人間学)と連携して、こころの哲学を概観できるような内容にしていく。教材はHPを印刷して得ることもできる。
1. はじめに:転喩とは とりちがえをしないことが重要です
イントロダクション:哲学的でない授業をします
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2.【印象と観念】生まれつき人間は知識をもっているか
――もっていないと貴方が断言する根拠は何ですか 発展学習:穴は食べられるか
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3.【単純と複雑】スフィンクスをいかにして考えることができるか
――目にするものは印象の寄せ木細工です
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4. ヒュームの逸脱 今まで経験していない青
【the problem concerning shade of missing blueとモリヌークス問題】
加藤尚武(2008)『かたちの哲学』岩波現代文庫。
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5.【印象と観念】 ヒュームの視点にないもの――知覚の背面・キュビズム
大森荘蔵(1982)『新視覚新論』東京大学出版会。 発展学習:風情の哲学
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6.【印象と観念】過去は現在の記憶・「知覚」から知られる
――二十分前に宇宙がはじまったというラッセルの懐疑
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7.【絶対的知識と蓋然的知識】類似をめぐる若干の考察
――確実性の試金石となるものは何か 発展学習:ブラック・ジャック
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8.【絶対的知識と蓋然的知識】 因果関係には根拠がない・か?
――統計的に有意味な事象の関係について 事前学修:HP閲覧 事後学修:配布資料の整理
9.【個別と普遍】普遍代表説
――個物しか知らないのになぜ普遍的なことが分かるか 発展学習:いきの構造
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10.【個別と普遍】抽象観念の背理
――犬を定義できますか・現代形而上学入門 発展学習:虚構について
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11. 死という観念を如何にして知ることができるか
参考書:大森荘蔵(1976)「三つの比喩」『物と心』東京大学出版会。
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12.【情念論】他者の心をいかにして知るか
――解釈的に有意味な事象の関係について 事前学修:HP閲覧 事後学修:配布資料の整理
13.【情念論】単純な情念が如何にして類似することができるか
――恋人への愛憎の類似性 発展学習:あしたのジョー
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14.【情念論】
――「指を掻く方を全世界の破滅より選ぶ」:イギリス幸福主義の倫理学概説
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15.まとめ:こころの哲学の講義内容を子供に伝えるために童話を読む
参考書:中島義道(1994)「哲学童話 イマヌエルちゃん」『時間と自由』晃洋書房。
現代哲学の主戦場・推薦図書 事前学修:HP閲覧 事後学修:配布資料の整理
16.期末試験
毎回小レポートの添削を行う。評価不能の小レポートは提出しても平常点に加算しない(出席回数ではなく、取り組み方を評価する)。期末試験は自筆ノートのみ持ち込み可。講義掲示板からテキスト(『哲学3.14』)のダウンロードができるようにする。予習・復習に活用されたい。
なお参考書ヒュームの『人性論』の購入を強く薦める。
予習一時間:HPその他で予習のこと。
復習二時間:配布資料の復習(必要事項は暗記の事)。
哲学概論I・倫理学II
小レポートを平常点として計算する。フィードバックとしては、授業での哲学的問いかけへの回答・小レポートの感想について、添削を行い次回返却する。期末試験として経験主義的哲学の思考法に関わる選択肢問題・穴埋め問題・事項解説を課す。期末試験:平常点=7:3。小レポートは平常点に含まれる。なお授業中、スマホによる検索を許可する。
プリントを配布する
著者:ヒューム著/土岐邦夫他訳 書名:『人性論』 出版社:中央公論新社(中公クラシック)
【授業形態】 | 講義 | 演習 | 実習・実技 | 実験 |
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○ |
【授業方法】 | 受動型 | アクティブラーニング | その他 | |||||
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課題解決型 | ディスカッション ディベート |
グループワーク ペアワーク |
プレゼン テーション |
フィールド スタディ |
その他 | |||
○ |
【受講生のPC等使用】 | PC・タブレット(教室に備付) | PC・タブレット(学生自身が準備) | スマートフォン | その他 |
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○ |
【初年次教育】 | 【接続科目】 | 地域社会 | 国際社会 | 産業界 | 大学院進学 | |
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【評価(方法)手段】 | |||||||||||
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評価(方法)手段 | 学部・学科カリキュラム・ポリシー(CP) | ||||||||||
知能・技能 | 思考・判断・表現力 | 主体性・態度 | |||||||||
CP1 | CP2 | CP3 | CP4 | CP5 | CP6 | CP7 | CP8 | CP9 | |||
専門知識 | 一般知識 | 思考力 | 判断力 | 会話・文章力 | 意欲・責任感 | 協調性 | 持続性 | 倫理観 | |||
評価(方法)手段 | ○ | ○ | ○ | ||||||||
学習目標(比率) | 50% | 40% | 10% | ||||||||
評価手段(比率) | 試験 | 60% | 30 | 30 | |||||||
小テスト | |||||||||||
レポート | 30% | 20 | 5 | 5 | |||||||
成果発表 | |||||||||||
受講態度 | 10% | 5 | 5 | ||||||||
その他 | |||||||||||
【対応するディプロマ・ポリシー(DP)】 | 知能・技能 | 思考・判断・表現力 | 主体性・態度 | ||||||||
DP1 | DP2 | DP3 | DP4 | DP5 | DP6 | DP7 | DP8 | DP9 | |||
専門知識 | 一般知識 | 思考力 | 判断力 | 会話・文章力 | 意欲・責任感 | 協調性 | 持続性 | 倫理観 | |||
○ | ○ | ○ |