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研究指導1年前期 2単位 2014年度以後入学生
  経済   経営    
2013年度以前入学生
長田 貴仁 前期   経済   経営    
備考 大学院
シラバス1

【授業の目的】

授業の位置づけ(対応するディプロマポリシー):DP1高度な専門知識、DP3思考力、DP4判断力、DP5会話・文章力。
授業の目的:本研究科の教育目標である「地域社会の発展を支えるグローバルな視野を持つビジネス・プロフェッショナルの養成」に貢献することを授業目標とするが、数字だけを読み取る単なる「分析屋」に陥らないよう、「経営学的思考」を身に着ける。つまり、「アンケートでこのような結果が出たので、結論はこうです」という稚拙な論文にならないように指導する。経営学を語れても経営を語れない「経営哲学がない人」にはならないようにしたい。具体的には、初年度の演習であることを鑑み、修士論文完成に向けて準備を行う。少人数クラスのメリットを生かし、担当教授と大いに語り合う「ゼミ本来の姿」を実践したい。学問のみではなく、人生について一緒に考える「長田塾」とし、インテリジェントかつ思い出に残る師弟関係を築きたい。

【到達目標】

受講生は終了時までに次のようなことができるようになる。
1.商学研究科の学生として知らないでは済まされない「経営戦略の常識」を習得できる。
2.経営学の理論と照らし合わせて、現実のビジネス現象を分析できるようになる。
3.「経営学を実践する力」が高まる。
4.ビジネスの息吹が実感でき、仕事に対するモチベーションが高まる。
5.経営現象を深く読み取る力が身につく。
6.ビジネスに関する専門知識、情報だけではなく、幅広い教養が身につく。
7.「グローバル化」を考える上で、既存の経営学が忘れがちな「文化的差異」も学べる。
8. 経営戦略の観点から、新聞や雑誌の記事を読むことができるようになれる。
9. 議論する力が高まる。
10. 多くの著名経営者と接してきた担当教員と接することで、「人とは何か」、「企業とは何か」といった深い思考ができるようになる。

【授業計画】

前倒しで、修士論文の思考法と技法を学ぶ。このプロセスを踏みながら、各自の研究テーマに沿って、発表、議論する。

1.あなたは、どれほど「現実」を知っていますか。
2.まず、情報収集から始めよう。
3.経営学の方法論について。
4.論文の思考法。
5.テーマの設定。
6.先行研究をレビューする。
7.論文の技法1.
8.論文の技法2.
9.論文の技法3.
10.ミニ研究発表1.
11.ミニ研究発表2.
12. ミニ研究は票3.
13.インタビューの技1.
14.インタビューの技2.
15.修士論文作成に向けての戦略。

【予習・復習】

予習・復習
予習:1時間 テキストを熟読しておくこと。方法は初回講義で説明する。
復習:2時間 毎回、修士論文執筆に向けて一歩一歩近づくよう、研究ノートを作成。

【授業関連科目】

経営学関連科目はすべて関係するが、「経営戦略論特論」は必修科目。

【成績評価方法・注意】

「言葉」「思考」を重視した講義であるため、講義中での発言をもっとも重視。指示した課題(レポート、修士論文計画書など)において、その内容、表現、発言、思考については、講義内でその都度丁寧にコメントする。レポートは提出後に、適宜改善点を指導したい。

【教科書】

著者:ダン レメニイ 書名:社会科学系大学院生のための研究の進め方―修士・博士論文を書くまえに 出版社:同文館出版

【参考書】